第二回:ムツキ『死亡回避困難で悪役令嬢は鬱ってる。』(1)
▼ 作者に聞け 『作者に聞け!』、早いもので第二回を迎えました。
本日のゲストは、ムツキさんです!
ムツキさん、今日は貴重なお時間をとっていただき、ありがとうございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします!
● ムツキ よろしくお願いします!
▼ 作 ていう口調でやろうかとも思ったんですが(笑)。作品の雰囲気も雰囲気なので、ムツキさんとは、普段チャットで話してるような口調で行きたいんだけど、いいかな?
● ム 是非よろしく!
▼ 作 ありがとう!
● ム 堅苦しいよりもフランクにお願いします(笑)。
▼ 作 というわけで、今日は、カクヨムほかで連載中の『死亡回避困難で悪役令嬢は鬱ってる。―理想ENDは天使も悪魔も出し抜いて大往生ですけど?―』について、作者ムツキさんにいろいろ聞いてきます!
https://kakuyomu.jp/works/16816927859928626981
カクヨムでは、今年一月十七日に連載開始(ジャンルは、異世界ファンタジー)。現在三十七話掲載、第四章の途中まで来てます(約一二万八千字)。
序章:はじまり
第一章:天使降臨
第二章:快進撃への道
第三章:成分表
第四章:捨てられし者
早速だけど、タイトル。けっこう長いよね?
● ム そうだね(笑)。
▼ 作 普段、自分で使ってる略称ってある?
● ム 『
▼ 作 「死亡回避困難」に「悪役令嬢」に「鬱ってる」でしょ。よくこれだけ略称作りづらい文字を並べたよね。「死」に「悪」に「鬱」って(笑)。
● ム そうなんだよ。だから私も最初、略称に迷って、気づいたら『悪鬱』に(笑)。
▼ 作 では、さっそく『悪鬱』について、聞いてくぜー!
● ム へい!
―――― 作品の紹介 ――――
▼ 作 まず作品をご存知ない方のために、簡単な紹介を。メチャクチャ密度が高いお話なので、うまくまとめられるか、自信ないのだけど。
● ム (笑)
▼ 作 主人公シャーロット・グレイス・ヨークは、侯爵家令嬢。十六歳になる誕生日、本来なら晴れやかなこの日、シャーロットの身の回りには、数えきれないほど命の危険があふれている。
目覚めた彼女が最初に回避しなければならないのは、メイドのミランダに瞬殺されること――
と書くと、なにやらダーク・ファンタジーのように聞こえますが、本作は、シャーロットの必死の生き残りをかけたサバイバル・エンターテイメント・ファンタジーなんです(笑)。
シャーロットが殺されても時間はその度にリセットされ、彼女が目を覚ますのは、いつもと同じ誕生日の朝。その途端、一瞬たりとも気の抜けないサバイバル・ゲームが始まってしまう。物語は、そうした果てしないあるリスタートの朝に始まります。
ようやくこのターンになって、突然降臨した(自称)天使から、シャーロットは驚くべきことを聞かされる。彼女はどういうわけかこの天使によって、彼女が改心するまで永遠に続く「時間獄の檻」に閉じ込められていたのです。名づけて「箱庭の刑」。
義妹フローレンスが「聖女」として覚醒するべく、シャーロットは正しい「悪役令嬢」にならなければならない、と天使は命ずるのです。
こうやって整理すると、つくづくすごい設定だよね(笑)。悪役令嬢モノって、転生した悪役令嬢が悪役にならないってパターンがよくあるけど、この作品は、正しい悪役になるために、シャーロットが奮闘する。
● ム そうなんです! いや逆に、悪役令嬢モノを求めて読みに来てくださった方には、申し訳なく思うほどに、話がちょっと違いまして(笑)。
やっぱり『悪役令嬢』モノを見たい方にタグ詐欺疑惑をもたれそうで、私なりの悪役令嬢モノって書いたら、こうなっちゃったから(笑)。
▼ 作 ツイッターで「王道ズレ悪役令嬢モノ」って書いてたけど、この作品の魅力は、そういうズレ加減がブッ飛んでること。
● ム そういってもらえると嬉しいわ!
▼ 作 もうずいぶん慣れたつもりだけど、新しい回を読むたびに、予想を裏切られる。
● ム おおおお。嬉しい言葉です!
▼ 作 どんな選択肢の背後にどんな死亡フラグが待ちかまえてるかわからない。しかも、そういう状況を作ったのは、天使だっていう(笑)。
絶望的に困難な状況で、シャーロットに協力するのは、悪魔のルーファと、婚約者のカエル王子ことアレクサンダー。ルーファはときどきヘビの姿してるし、カエル王子にいたっては、本当にカエルなんだよね。
● ム うん(笑)。
―――― アイディアのきっかけ ――――
▼ 作 毎回すごい展開で楽しませてもらってるけど、着想のきっかけみたいの、教えてもらえる?
● ム 小説とか漫画とか読んでて、「最近悪役令嬢モノめっちゃ多いな」って思ってさ。「私、こゆの考えた事ないけど、考えてみよ」って感じで。三秒?(笑)
▼ 作 へえ、そういう入り方だったんだ! それが、どうしてこういうことに(笑)。
● ム いや、まず悪役令嬢モノは大好きなんだけど、みんなイイ子すぎるんだもん!
▼ 作 じゃあ、逆を行ってみようと思った?
● ム 逆っていうよりは、イイ人なんていないと思ってさ。善も悪も内包したのが人間って思ってるから、どっちにでも揺れるし、揺れちゃったらどこまでも堕ちていけるぜ感!
▼ 作 危なっかしい人間が山ほど出てきて、そこにツッコミを入れるのが、悪魔なんだよね。
● ム そうなのよ(笑)。
▼ 作 悪魔ルーファはシャーロットに、「お前ほんと最低」とか言ってるし。
● ム うむ(笑)。
▼ 作 突然殺し合う人間に驚いて、「人間こぇーよ!!! 何でいきなり暴力だよっっ?! 話し合いしねぇのかい!」って驚いたりしてる。
● ム ある意味、悪魔たちは一段階上の存在って思ってるからさ。
▼ 作 その辺の世界観が笑っちゃうんだけど、妙にリアルなんだよね。
● ム ありがとう。
(2)に続く
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