呪術・魔法マニュアル 霊格
★はじめに:
以下に、『呪法奇伝』に登場する用語である霊格について解説していきます。
※実際のものとは違う、本作品の独自設定です。
★霊格とは?:
『霊格』とは、その生命体の霊力量の多さだけでなく、その生命体がどれだけの広さの世界に干渉できるかを表す指針である。
これが高いものは、それだけで低いものを圧倒する力を持つとされる。
霊格は各個人ごとに固定であり、特別な場合を除いて簡単に上昇したり下降したりはしない。
霊格は、0~6の数字の『霊格ランク』であらわされる。以下にその詳しい解説をのせる。
●霊格ランク0:前提条件:意志を持つこと
世界魔法結社基準:アストラル生命
日本呪術師界基準:ケ
解説:
アストラル生命、又はケとは、正しくは形ある生命になる前の、『意志を持った霊力流』のことである。意志を持つと言ってもそれは極めて希薄であり、正しい意志疎通が出来ないこともしばしばである。彼らはいわゆる『霊質』ではないため、明確な形を持たない。そもそも、訓練された魔法使い(呪術師)でも、はっきり意識して見ないとみることも出来ない希薄な生命である。いわゆる菌やバクテリアのようなものと考えてもらって構わない。当然、それらが他の生命に干渉することは極めて稀である(そもそも干渉する能がない場合も多い)。
●霊格ランク1:前提条件:霊質であること
世界魔法結社基準:一般生命
日本呪術師界基準:一般生命
解説:
これは、いわゆる動物、植物だけでなく、一定以上の知能を持たない幽体生命も含む意味での『一般生命』である。ランク0との違いはそれが『霊質(霊体)』だということである。要するに、明確な形を持つ、霊力を内包する生命体を『一般生命』と呼ぶのである。
代表的なランク1:しろう(最初期)
●霊格ランク2:前提条件:一定以上の知能を有すること
世界魔法結社基準:知的生命
日本呪術師界基準:知的生命
解説:
これは、いわゆる人間(又はその亜種、異種)だけでなく、一定以上の知能を持つ幽体生命も含む意味での『知的生命』である。知能を獲得することによって、より広域の世界に干渉する能を獲得した生命体である。このランクに来て初めて、呪術を習得する基盤を得たと言える。
代表的なランク2:結城操
●霊格ランク3:前提条件:異能を持つこと
世界魔法結社基準:異能発現者
日本呪術師界基準:異能者、妖怪
解説:
異能力に目覚めた(又は異能力を生まれつき持っている)人間(又はその亜種、異種)、そして知的な幽体生命を表す。世界のより深い領域に干渉する資格を得た人達である。ランクが低い生命体が、この域に到達するには相当のコスト(時間、費用、努力など)を必要とする。たいていの呪術家の子供は、このランクで生まれてくる。このランク未満、又はランク内でも程度が低い場合は、『才能がない』と言われることになる。
代表的なランク3:矢凪潤(最初期)、かりん(最初期)
●霊格ランク4:前提条件:呪法(魔法)スキル4レベル以上
世界魔法結社基準:異能制御者
日本呪術師界基準:呪術師、魔法使い
解説:
異能に目覚めた(又は異能力を生まれつき持っている)だけでなく、それを深い領域で正しく制御できるようになった者。異能力をちょっとうまくコントロールできる程度では、このランクとはみなされない。ランクが低い生命体が、この域に到達するには相当のコスト(時間、費用、努力など)と専門施設、専門書などのデータ、優秀な師匠を必要とする(稀に師匠なしでこの域に到達する天才もいる)。
たいていの場合、これが人間の到達できる限界ランクである。
代表的なランク4:矢凪潤、蘆屋真名、美奈津、かりん、しろう、土御門咲夜、蘆屋道禅、死怨院我乱、その他人間の呪術師たち、瞬那、鉤腕、雪華
●霊格ランク5:前提条件:強力な霊力制御能力を持つこと
世界魔法結社基準:異能支配者
日本呪術師界基準:魔王
解説:
膨大な量の霊力で、異能を制御できる者。霊力の制御能力は先天的でも、後天的でも構わない。使用するのにたくさんのコストを必要とする術を膨大な霊力で強引に起動できるため、普通に異能を制御できる者よりも強力だと言える。ランクが低い生命体が、この域に到達するには相当のコスト(時間、費用、努力など)だけでなく、才能、運なども絡んでくる。少なくとも、人間が普通の一生で賄えるコストを超えていると言って間違いない(寿命を術で伸ばすなどすれば賄えるかもというレベル)。ごく稀だが、それらのコスト無しにこの領域になる者もいないわけではない。
代表的なランク5:千脚大王、笑絃、シルヴィア、土御門永昌(戦術義体)、蘆屋真名(森羅万象)、死怨院我乱(死怨鳴呪)、ソウェイル、羅睺星君
●霊格ランク6:前提条件:『神位特効』を持つこと
世界魔法結社基準:異能超越者
日本呪術師界基準:神、仏、天部
解説:
生命を超えた神の領域。生命という解釈では、これが最高位のランクということになる。この領域に到達するには、なんといっても『神位特効』を必要とする。これは、いわゆる世界の法則の隙間を利用する裏技的な『呪法(魔法)』と違って、それ自体が世界法則に組み込まれた『特別製の異能』である。生きた人間がこの領域に達することは、はっきり『ない』と言っても構わない。
代表的なランク6:毒水悪左衛門、天翔尼、延寿
★霊格と行動レベルとスキル:
霊格はその生命体が行える行動の指針である。
生命体が行える行動は、霊格ランクと同じ0~6の数値の『行動レベル』で表すことが可能である。
特定の霊格ランクの生命体は、同じ数値かそれより下の数値の行動を行うことが出来る。
ただし、一部の行動は基盤となる知識や技量などの前提条件が必要であり、これらを総称して『スキル』と呼ぶ。
スキルもまた霊格ランクと同じ0~6の数値で表される。
普通の生命体は、霊格ランク+1の数値まで、スキルを習得する才能を持つ。ただし、それを実際に実行できるかは別問題であり、そう言った至難行動を行うにはそれなりのコストを消費する必要がある。
●行動レベル0
基準:ほぼ無行動
解説:
他に対してほとんど影響を与えない行動。
行動自体は行っているのがポイントである。
●行動レベル1
基準:一般的な行動
解説:
他に対して一定の影響を与える行動。
動物が行えるレベルの行動。
●行動レベル2
基準:優れた行動
解説:
基本的には1レベルと同じであるが、その基盤に洗練された知識と技量がある行動。
一定の知能を持つ生命体にしか行えない知的行動。
異能を用いない行動はこのレベルを超えることはできない。
●行動レベル3
基準:異能に足を踏み入れた行動
解説:
異能を用いた単純行動。
異能を用いなければこの域の行動を実行することは不可能である。
●行動レベル4
基準:体系化された異能による行動
解説:
異能を用いた複雑行動。
最低限異能に関する深い理解が必要である。
●行動レベル5
基準:超越した異能による行動
解説:
異能による複雑行動の中でも特に対外影響の大きなもの。
攻撃呪なら戦術級兵器クラスの制圧力がある。
●行動レベル6
基準:神の領域の行動
解説:
異能による複雑行動の中でも、もはや神の領域に達したもの。
攻撃呪なら戦略級兵器クラスの制圧力がある。
●スキル0~2レベル
基準:一般技能
解説:
異能を用いない行動を実行するためのスキル。
●スキル3~4レベル
基準:異能技能
解説:
異能を扱うための基盤を得ていることを示すスキル。
●スキル5~6レベル
基準:超越技能
解説:
超越生命(魔王や神)の領域の異能を扱うためのスキル。
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