第22話ciempiés

 その頃ベリンはテントを探していた。


「たくどこだよ…」


  ベリンは呆れた態度をとる。


「おーいどうしたの?」


  奥の方から四人の男女がやって来た。


「テントを探していまして…」


「だったら向こうにありますよ」


  一人の男が奥に指を指した。


「ありがとう!」


  ベリンは礼を言い奥に進んだ。


「さてやるか…」


  ベリンは両手に鎌を持ち敵陣に入ると敵兵十人が待ち構えていた。


「おっ! いいね!」


  ベリンは楽しそうな表情を浮かべて敵を切り殺す。 切り殺した死体は一か所に集めその上にベリンが座る。


「数が少なすぎて退屈だな…」


  ベリンはめんどくさそうに呟く。 そうこうしているうちにさっきの四人組が現れた。


「なんてひどい事を…」


  一人の男がそう言う。


「何って…敵を殺しただけだ…」


  ベリンは立ち上がった。


「てかお前ら何しに来た?」


  ベリンは殺気を放ちながら四人にそう質問する。


「ま…魔物退治に…」


  男は震えながらそう返答する。


「ここに魔物はいない今すぐ帰れ…」


「でも…ギルドに顔向けが…」


「お前らは騙されたんだよ…ギルドとやらに魔物はいませんでしたって言っとけ、 たぶん何とかなるから」


  ベリンは武器をしまいノコノコと帰っろうとしたが後ろから剣を持った大柄な男が現れた。


「おいおい殺さなくていいのか? 耳長ぁ…」


  男がそう言った瞬間目にも止まらぬ速さで自身の鎌を取り出し、 瞬時に男の心臓を貫き首を刎ね飛ばした。 ベリンは後ろを振り向き「黙ってろ」と合図をする。


死神ムカデだ…」


  別の男がそう言う。


「もう…お家帰ろ…」


  一人の女性がそう言うと四人は何処かに向かった。


「さて…」


  ベリンは帰ろうとしたが青龍らしき人影を目撃したのでそれを追いかけに行こうとしたが。


「いや待て…罠かもしれない…まっ行ってみるか」


  ベリンは人影を忍び足で追い始めた。


 後からエリス達が、 ベリンが居た場所に到着したがベリンの姿は無く先に帰って行った。

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