第22話ciempiés
ベリンは4人が襲撃にしているテント以外に、 別のテントを見つけた。
「おーいどうしたの?」
奥の方から4人の男女がやって来た。
「すみません……テントを探していまして」
ベリンはばれないように嘘をつく。 なぜなら、 この男女が敵かもしれないからだ。
「だったら向こうにありますよ」
1人の男が奥に指を指した。
「ありがとうございます!」
ベリンは礼を言いテントに向かった。
「さてやるか!」
ベリンは両手に鎌を持ち、 敵陣に入る。 すると、 敵兵10人が待ち構えていた。
「おっ! いいね!」
ベリンは楽しそうな表情を浮かべて敵を次々に斬り殺す。 斬り殺した死体は一か所に集めその上にベリンが座る。
「数が少なすぎて退屈だな……」
ベリンはめんどくさそうに呟く。
「さて帰るか……」
ベリンが帰ろうとした瞬間、 後ろから剣を持った大柄な男が現れた。
「待て……」
男がベリンを引き留める。
「誰だ?」
「名乗るほどじゃねぇが冒険者だ……お前強そうだな……」
「ちょうど暇してたし、 相手してくれる?」
「いいぜ!」
男は大剣を抜き、 ベリンに斬りかかる。 ベリンは斬撃をかわしながら隙を探す。
「早いな!」
男は楽しそうな表情を浮かべる。 ベリンは男に斬りかかるがいなされ、 腹部を蹴られる。
「クソっいってぇな!!」
ベリンは血反吐を吐き、 男を睨む。
「防御力はそこまで無い様だな……じゃあなエルフ……」
男が得物で叩き斬ろうとしたが、 ベリンは瞬時に回避、 男を袈裟懸けに斬る。 その攻撃を喰らって、 男は嬉しそうな表情を浮かべた。
「いいぜ! その調子だ!」
男はまだ元気があるが、 ベリンは苦しそうな表情を浮かべる。
(クソっ……息が……)
ベリンが深呼吸をしている間に、 男が間合いを詰めて、 袈裟懸けに斬る。 ベリンは終わったかのように思えたが、 間一髪のところで、 鎌をクロスさせ攻撃を防いだ。
「そろそろ決着だ! 兄弟!」
男がとても嬉しそうにそう言い、 得物を構えた瞬間、 目にも止まらぬ速さで自身の得物で瞬時に男の心臓を貫き、 首を刎ね飛ばした。
「たく……早いな……俺の負けだ……じゃあな
男は笑顔を浮かべながらこの世を去った。
「じゃあな兄弟……」
ベリンは帰ろうとしたが、 青龍らしき人影を目撃したのでそれを追いかけに行こうとしたが。
「龍さん……念の為ついて行こ……」
ベリンは人影を忍び足で追い始めた。 後からエリス達が、 ベリンが居た場所に到着したがベリンの姿は無く先に帰って行った。
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