第2話異世界転移
―12月31日 午後8時30分 晴れ 雲一つない晴天だが、 肌寒い。 青龍達孤児は異世界に到着。 今は夜なのでものすごく寒いが、 朱雀が隠し持っていたマッチと玄武が偶然拾ってたペットボトルの中に入ってた灯油を使って暖をとろうとしたが、 乾燥した木が無かったため暖を取れなかった。 しかし青龍が指を変形させて、 乾いた太い木の枝に変形させ、 そのままもぎ取った。 もぎ取った場所からグチュグチュと音を立てながら指が治っていった。
「お兄ちゃん……どうやったの?」
エメラルドが恐る恐るそう聞くと青龍は、 「無意識にできるようなった」と答えた。
「ちょっと待ってね~」
白虎は魔法陣を出現させて、 薄い金属の板を出現させた。 青龍は白虎が出した鉄板の上に、 木を置き、 その木の枝に玄武は灯油を掛けて、 その上からマッチに火をつけて落とすと、 木は勢いよく燃え始めた。孤児は何とか暖を取れた。
到着場所は暗くて見えないが美しい平原数キロ先に、 亜人種の村がある。 到着してからすぐ青龍達はこれからどうするか話し合った。
「お前らこれからどうする? 」
麒麟が全員にそう聞いた。
「お前に任せるよ……麒麟」
青龍は少し低めの声でそう言った。白虎とエメラルドは、 青龍の意見に納得した。
「とりあえず家を作ろう! 」
玄武は少し汗をかきながらそう提案する。
「玄武に賛成」
朱雀は面倒くさそうに言った。
「了解だ。 」
麒麟は亜空間から小刀を1本だけ取り出し人差し指を切りつけた。 すると血が1滴だけ落ち、 数秒後に巨大な魔法陣が出現。 そしてなんと、 魔法陣から豪邸が出現した。
その場にいた麒麟以外の人間は、 固まってしまった。
「お前……何やった?」
青龍は麒麟にそう聞いた。
「俺の血液と豪邸を交換した」
麒麟は笑いながらそう言う。
「等価交換ってやつか? 」
「そうそう」
「色々とおかしい部分があるけど気にしない気にしないアハハ……」
青龍は色々と察したようだ。
「まぁとりあえず中に入ろうぜ! 」
「了解。お前ら入るぞ」
そう言いながら麒麟と青龍は中に入って行った。
「朱雀〜後で
「いいよ」
「やったぁあ」
喜ぶ白虎。
「猫都。 お手柔らかにね」
玄武は白虎にそう言った。
「はーい」
そう言いながら3人とも豪邸の中に入って行った。
「don't leave!」
エメラルドは3人の後を追った。
豪邸の中はとても綺麗だった。 天井や壁、 床などは桧でできている。 それに3階建てでそれにエレベーターもあり部屋も10室以上もある。 1階の部屋は、主に工房や大浴場、 武道場、武器庫、食料保存庫もある。 2階には食堂や大広間、 会議室がある。 3回は寝室だけでベットも色々と着いている。
その後彼らは、 自分たちで部屋を決めて一時期そこで生活するようになった。
そして暇な青龍は白虎の部屋に入った。
「おーい白虎暇だから…」
青龍は何かを悟ったようだ。
「青龍!お前を今から叩きのめす! 」
白虎は青龍に襲いかかった。
「ちょっと待って! 」
白虎は青龍の金○を蹴りあげた。 そんで青龍は叫びながら気絶した。
「あ〜スッキリした! 」
青龍を蹴り飛ばしたあとの白虎はめっちゃ笑顔だった。
「起きろ青龍! 」
頭を軽く叩く白虎。
「ん? どした? 」
すっとぼけている青龍まだ記憶の処理が追いついて無いようだ。
「近くに村があるらしいから行ってみよう! 」
「いいよ…」
眠そうにしている青龍。
眠たそうにしている青龍を見て白虎は少し微笑む。
「てかこんな時間から行くのかよ」
「いいじゃん別」
「しょうがねぇ行くか! 」
「レッツゴー♪ 」
二人は豪邸の玄関に向かった。 二分後に二人は玄関についた二人とも息切れが激しかった。
「水をくれ…」
水を欲してる青龍。
「右に進んで行ったら食料保存庫があるから一人で言ってね♪ 」
「ええ!?俺…暗いの怖い…」
青龍は少しモジモジしているそれに少し顔も赤かったし仕草が可愛かった。
「ぽまえ子供みたいで可愛いな! ふふ♪ 一緒に着いて行ってあげるからね〜」
白虎は青龍に抱きついたそれに青龍の頭を撫でて頬擦りをした。
「お前本当に物好きだよな…とりまお返しのハグを食らえ! 」
青龍は白虎を思っいっきし抱きしめた。
「おい!ふざけんにゃ! 」
「いいじゃん別に! 」
「ダメニャ! おりゃ! 」
白虎は青龍の右頬辺りを殴った。
「痛っ、 何すんだよ! 」
「ふふふ〜ん」
(腹立つ! )
「んでは早速! 」
扉を開けようとする白虎、 だが思うように開かなかった。 青龍も開けようとしたが、無理だった。
「鍵でもかかってんじゃない? 」
「かかってるよ。 てか今何時だよ…」
「0時0分」
「はぁ? もうそんな時間かよ! 」
「今日はやめにする? 」
「うん…てかもう寝よ…」
「ほーい」
その後二人は、 自分の部屋に戻って眠りについたとさ。
その頃麒麟は、 誰もいない場所で何か怪しい事をやっていた。
「オーガ、 ゴブリン召喚! 」
麒麟が大声でそう言うと、 巨大な魔法陣が出てきた。 その魔法陣から筋肉質な男達と、 普通の美男美女達が出現した。 筋肉質な男たちはオーガで、 美男美女の方は、 ゴブリンだ。
(あれ…思ってたのと違うな…)
少し驚く麒麟。
「なんだここは…」
オーガのリーダーがそう言う。
「よっ! オッサン」
麒麟が生意気な口でオーガのリーダーに声をかける。
「なんだ? 小僧」
「俺は竜馬。 お前達を召喚した者だ! 」
「召喚? 何のためだ」
オーガのリーダーは麒麟を睨みつける。
「お前らを召喚した理由は、 この村の力になって欲しいからだ」
「
オーガのリーダーは喧嘩腰だった。
「元の場所に送り返すだけだけど、ここに居た方がいいよ」
「何故だ…」
オーガのリーダーがそう言うと、 麒麟はおぞましい殺気を放った。
「おいおい…」
「悪い、 俺は本来生まれるはずの無い化け物だからな。 だが、 お前らが俺たちに協力するなら、 外敵から守ってやる。 開幕早々悪いなこんな態度をして」
麒麟は殺気を更に強めた。
「わかった…盟に加わる」
汗をかきながらオーガのリーダーがそう言うと、 麒麟は殺気を消した。
「おっ! ありがとう! 本当に感謝するよ! 」
麒麟は話しかけてきたオーガと握手をする。
「あの…僕達ゴブリンはどうなるんですか? 」
一人のゴブリンが麒麟にそう聞いた。
「お前達もこの村の力になって欲しい。 人手は多いがいいからな」
麒麟はそう返答した。
「わかりました! 」
麒麟に質問したゴブリンは深くお辞儀をした。
「後、 職種は自分がしたいものにしてね〜」
「はい!! 」
その場に居る全てのゴブリン、 オーガは大声でそう言った。
(さてこれから忙しくなるぞ! )
「とりあえずお前らそこから動くなよ! 」
『
麒麟がそう呟くと、 大量の建築物が出現する。 具体的に何が出現したのかと言うと、 電気、水道設備が整った建物やそれらを囲む赤煉瓦色の堡塁が出現。
「おお…これは…」
麒麟に話しかけてきた、 オーガは驚いた。
「もっと凄いの作る予定だ! 」
「ほほう…それは楽しみだ! 」
「そうかいそうかい…ところでオッサン名前は? 」
「俺の名はカズヤ=ジェファーソンだ! 改めてよろしく! Mr.リョウマ」
「おう! よろしく! 後、 みんなの前では麒麟って呼んでくれ! 」
「承知した」
「とりまやりたい仕事とかあるやつ遠慮なく言ってこい! 」
その後麒麟は、 徹夜で彼らの職種を決め、 説明書を配った。 幸いなことにオーガとゴブリンは賢かったため何とかなった。 その頃エメラルドが豪邸から出て何処かに向かい行方不明となる。
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