第152話 『スーパーロボット大戦』シリーズの話 その6

 スパロボαシリーズ展開中のバンプレストだが、2002年には過去のスーパーロボット大戦に参戦したバンプレストオリジナル機体とパイロットのみで作成された作品『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』が発売され、『OGシリーズ』として続編が作られる人気作品となる。

 また、2003年にはリアルタイムストラテジーのPlayStation2ソフト『スーパーロボット大戦Scramble Commander』も発売され、こちらも続編が二作発売される。どちらも私はプレイしていないが、スパロボの裾野を広げるために試行錯誤していたことがうかがえる。


 私が多忙のためスパロボから離れていた時期も、スパロボのソフトは購入していた。

 2004年にPlayStation2ソフトとして発売された『スーパーロボット大戦MX』、2007年に初のニンテンドーDSソフトとして発売された『スーパーロボット大戦W』は発売からかなりたった後、私がスパロボに復帰してからプレイしたソフトである。


 この二作はシナリオの評価が高く、単発作品としてもまとまっていたというのがプレイした理由である。元プロデューサーの寺田貴信がX等で語ったところによると、シナリオについては諸事情により複数人の協力で完成したそうで、双方にクレジットされている「千住京太郎」は共同ペンネームの可能性が高い。


 『スーパーロボット大戦MX』では『冥王計画プロジェクトゼオライマー』と『ラーゼフォン』が初参戦した。『ラーゼフォン』は『勇者ライディーン』との歌を通したクロスオーバー、『冥王計画ゼオライマー』はダーティーな一面のある主人公と、凶悪な強さのマップ兵器が印象を残した。

 『エヴァンゲリオン』のピンチに駆けつけ、使徒にまで参上の口上を聞かせる『マシンロボ』のロムも名シーンとして語り継がれている。


 据え置き型ゲーム機に初参戦した『GEAR戦士電童』『劇場版 機動戦艦ナデシコ』『機甲戦記ドラグナー』は、携帯機でプレイしたときに知っていたが、BGMが増えた『GEAR戦士電童』は挿入歌のオリジナル曲を聞きたくてアルバムを購入した。

 『UFOロボ グレンダイザー』のBGMとしてEDの「宇宙の王者グレンダイザー」が採用されるなど、レギュラー作品のBGMにも力を入れていた。


 また、JAM Projectの主題歌「VICTORY」は、サッカーのAFCアジアカップ2011にて日本代表勝利BGMとして使われた。外国のスタジアムにJAM Projectの歌が流れるのは感動的だった。


 『スーパーロボット大戦W』はタイトルから示すとおり、DSの二画面を生かしたシステムになっていた。また、ストーリーが二部制になっている。

 ゲームボーイアドバンスのソフトもプレイできるニンテンドーDSの特長を生かし、過去のアドバンス用ソフトを入れてプレイするとボーナスアイテムがもらえる「ダブルスロット仕様」もあった。


 初参戦は『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』、『機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY』、『宇宙の騎士テッカマンブレードII』、『デトネイター・オーガン』、『百獣王ゴライオン』、『フルメタル・パニック! The Second Raid』である。

 『フルメタ』は他作品で先にプレイしていたため知っていたが、本作でしかスパロボ参戦していない作品も多く、『テッカマンブレード』と『テッカマンブレードII』『デトネイター・オーガン』のクロスオーバーは見事だった。

 海外人気が高く、海外でリメイクされる等で再参戦が難しいと言われている『百獣王ゴライオン』は、『勇者王ガオガイガー』と獅子繋がりのクロスオーバーをしている。


 本作の主人公は家族で母艦に乗り込んでいるというこれまでのスパロボにない設定で、パワーアップする母艦やバラエティに富んだ家族、一部から二部に入ると中二病化している主人公等、魅力的なキャラクターだったが、OGシリーズには未だ参戦していない。


 次回はスパロボGCシリーズの話をする予定だ。

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