第150話 『スーパーロボット大戦』シリーズの話 その6
2001年にゲームボーイアドバンスで発売された『スーパーロボット大戦A』はゲームボーイ以来の任天堂携帯機スパロボとなった。本作を皮切りにゲームボーイアドバンスでもスパロボシリーズが展開されていく。
本作で初参戦した2作品のうち『機動戦艦ナデシコ』は強力な戦艦が少なかった時代に重宝され、人気作品となった。『機甲戦記ドラグナー』はメイン3機の援護攻撃や合体攻撃で活躍した。電子戦仕様の機体がいるのも珍しかった。スパロボでは後半に味方になるライバルキャラの強さで、主人公たちが割を食ってしまうという悲喜劇もあった。
2002年に発売された『スーパーロボット大戦R』はオリジナル主人公たちがタイムトラベルし、参戦作品たちの未来の姿を知っているが故の悩みなどがシナリオに織り込まれていた。シナリオの
新規参戦作品の『GEAR戦士電童』は豊富な換装武器や、バイクで戦うため脅威の避け機体となったサポートキャラが話題となった。『劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』は新艦長となったルリの人気か、TVシリーズよりも参戦回数が多い作品となる。『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』はスパロボでは単体で参戦することの多い真ゲッターロボの数少ない共演作品である。
2003年に発売された『スーパーロボット大戦D』は、私にとって何周もしたお気に入りの作品となった。
その最大の原因は新規参戦した『未来ロボ ダルタニアス』である。安原義人がパイロットの一人、
他の新規参戦作品、『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』はTVシリーズの後日譚だが、別の世界線でワイルドになったキャラクターなどが受け、人気参戦作品となる。
『マクロス7』は歌で戦場をステージにする主人公のスタイルを、吟遊詩人のように歌の技で味方の能力アップや敵の能力ダウンをするという特殊能力として生かしたシステムが話題となった。
『メガゾーン
『THE ビッグオー』は必殺技でOPが流れるという演出があったが、このOPがクイーンのオマージュ曲で、原曲にあまりに似ていたためソフト版等では別の曲に差し替えられている。なお、『THE ビッグオー』はアメリカで人気になり、クイーンのメンバーもこの曲を聴いたが好意的に受け取ったようだ。
ビッグオーのライバルキャラがスパロボオリジナルの敵メンバーの一人ではないかと誤解されるほどなじんでしまったという笑い話もあった。ビッグオーの真価が発揮されるのは後の参戦作品からである。
本作のシナリオは『スパロボ64』以来の
スパロボオリジナル作品のキャラクターも人気で、ラスボスの手強さも話題となった。
2005年に発売された『スーパーロボット大戦J』では『宇宙の騎士テッカマンブレード』『フルメタル・パニック!』『フルメタル・パニック?ふもっふ』『マジンカイザー 〜死闘!暗黒大将軍〜』が初参戦した。
『テッカマンブレード』はアニメも見ており好きな作品だったが、『フルメタル・パニック!』の敵、ガウルンのステージがクリアできず詰まってしまい、仕事も忙しくて放置している間に、ソフトも行方不明になってしまった。私にとって数少ないクリアできなかったスパロボである。
本作のシナリオは鏡俊也、國島宣弘の連名だが、本作を最後に鏡俊也はスパロボのシナリオライターから離れる。クロスオーバー作品のスパロボのシナリオを作り続けるというのはかなり大変な仕事だと思われ、現在までスパロボシリーズが続いているのも優秀なライターたちのおかげであろう。
この辺りから私は多忙のためスパロボから離れた。次回は購入から時間が経ってプレイした積みスパロボ作品を中心に語りたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます