第148話 『スーパーロボット大戦』シリーズの話 その4

 『スーパーロボット大戦』シリーズならではの名物の一つが、ゲーム終了時のセーブ時に見られる「終了メッセージ」である。参戦作品のキャラクターがゲームの攻略ポイントや隠しアイテムのヒントを教えたり、アニメの名言に引っかけて喋ったりするのだ。さらには同じ声優が演じるキャラクターが作品を超えて掛け合うという展開も見られた。

 出現はランダムなので、目当ての作品のメッセージを探すファンも大勢いた。


 『第4次スーパーロボット大戦F完結編』のセガサターン版では、プレイヤーが登録したキャラクター誕生日にゲームを起動すると、『新世紀エヴァンゲリオン』のキャラクターたちが祝ってくれるというイベントがあった。目玉参戦作ならではの特殊イベントである。


 話をゲーム本編に戻そう。

 1999年発売の『スーパーロボット大戦64』は、タイトル通りNINTENDO64で発売された。私はNINTENDO64を持ってなかったためプレイしていない。『スーパーロボット大戦リンクバトラー』というゲームボーイの対戦ゲームと連動していたのも、ハードルが高かった原因だと思われる。

 私がメイルゲーム時代にお世話になったマスター、鏡俊也がシナリオを担当していたと知ったのは後の話である。


 1999年には特撮版スパロボといえるRPG『スーパーヒーロー作戦』もプレイステーションで発売された。主題歌は水木一郎と堀江美都子のデュエットという豪華さで、ウルトラマンシリーズの円谷作品とや宇宙刑事シリーズなどの東映作品が共演するのは新鮮だった。

 純粋な特撮作品だけではなく、スパロボシリーズのファン向けに、ガンダムW、Gガンダム、スパロボオリジナルキャラクターも共演していた。

 続編として2000年に発売された『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』は特撮のみの参戦作品だったが、私はソフトを購入したものの多忙でプレイしていない。

 続編ではないが、特撮作品のクロスオーバーゲームというカテゴリでは、シミュレーションRPG『スーパー特撮大戦2001』が2001年に発売されている。


 2000年にはスパロボのターニングポイントとなった作品『スーパーロボット大戦α』がプレイステーションとセガサターンで発売された。私はプレイステーションでプレイしている。

 本作はこれまでのウィンキーソフトによる外注ではなく、パンプレストが直接制作し、以後もバンプレストが据え置き機のメインシリーズを担当することになる。ウィンキーソフトがあえて手を付けなかった戦闘画面のスキップ実装も大きな改革だった。


 本作は70万本のメガヒットとなった。シナリオと総監督を担当したプロデューサーの寺田貴信の評価も上がり、『第4次スーパーロボット大戦S』から実装されていた、主人公の生年月日と血液型を寺田氏の誕生日と血液型にすると特別な精神コマンドになるというのも、攻略本等で広く知られるようになった。

 次回も『スーパーロボット大戦α』シリーズの話をする予定だ。

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