第145話 『スーパーロボット大戦』シリーズの話 その2

 『スーパーロボット大戦』、略称スパロボの特徴の一つに、戦闘シーンで流れるBGMがある。各ロボットアニメのOPやEDがインストゥルメンタルで流れるのだ。放送当時アニメを見ていない作品でも、スパロボから入って興味を持つというファンがたくさんいた。


 常連参戦作品でOPやEDが複数ある作品は、たまには変化球で行こうとばかりにマイナー曲を採用していることもあった。ハードが進化して容量が増えると、必殺技などで使われる印象的なBGMを追加して流すことも増えた。

 もちろんスパロボオリジナル機体にも専用BGMがあり、BGMに歌詞を付けてBGM集アルバムに新録することもよく行われていた。


 1990年代当時はゲームショップでゲームデモ画面を流して宣伝する方法が一般的で、スパロボの場合は各ロボットの戦闘シーンが流れていた。このデモ画面を利用する形で作られたのが、一部のスパロボで搭載された「カラオケモード」である。ロボットの戦闘シーンに歌詞が流れるというスタイルで根強い人気があったが、著作権等に配慮したのか現在ではなくなっている。


 さて、『第4次スーパーロボット大戦S』から始まった私のスパロボプレイ歴だが、1999年にプレイステーションで発売された『スーパーロボット大戦コンプリートボックス』に続く。ファミコンやゲームボーイで発売された『第2次スーパーロボット大戦』、『第3次スーパーロボット大戦』、『スーパーロボット大戦EX』の3作品がリメイクされてプレイできるというお得な作品だ。私がプレイしていなかった作品なので大変ありがたかった。

 『スーパーロボット大戦EX』はスパロボオリジナルキャラクターメインの作品で、いつもは敵で登場するキャラクター視点のシナリオがあるという意欲的な作品だった。このオリジナルキャラクターの世界を舞台にしてゲームを作ったのが1996年にスーパーファミコンで発売された『スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』である。私はプレイしなかったが、後の『スーパーロボット大戦OG』というオリジナル主人公シリーズに繋がる作品である。


 同じ1996年にプレイステーションで発売されたのが『新スーパーロボット大戦』。「新」とタイトルされているとおり、本作はSDロボットサイズではなく、アニメに準じたリアル等身でロボットが作られているというのが最大の売りだった。『第4次スーパーロボット大戦S』から始まった戦闘シーンでの声優の台詞も、本作からは逝去等で本人の声が使えない場合は代役を立てるという方針となり、全キャラクターに戦闘ボイスが実装された。

 私も本作をプレイしたが、新規参戦した『大空魔竜ガイキング』『無敵ロボ トライダーG7』はアニメを未見だったので、本作で初めて触れることになった。


 次回は携帯機スパロボの話を予定している。

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