第137話 土浦のTRPGサークルでの想い出 その2

 なかなかTRPGの話に入らなくて申し訳ないが、前回の流れでTRPG以外の遊びの話をしたい。

 『バトルテックセンター』が好きなサークルメンバーだけあり、会場のメンバー宅にはゲーム機もいくつか置かれていた。よく遊んでいたのは「アーマードコア」のようなロボットを組み立て対戦させるゲーム、「グランツーリスモ」などのレースゲーム、一番熱中していたのは「ストリートファイター2」「餓狼伝説」などの格闘ゲームだった。特にネオジオは純正コントローラーを二台揃え、本格的な格闘ゲームを楽しんでいた。私は対戦ゲームは苦手だったので、主に観戦していた。ビデオゲームを楽しんでいるうちにメンバーが揃うのを待って、TRPGを始めるのが定番の流れだった。

 時にはアウトドアで遊ぶこともあった。1987年のアニメ『赤い光弾ジリオン』とタイアップして発売された光線銃「超高速光線銃ジリオン」を使って公園でサバイバルゲームをしたり、無線トランシーバーを持って二台の車で通信しながらドライブしたりした。携帯電話普及後では考えられない光景である。


 ある時、メンバーの一人がコミケで頒布する予定のカードゲームのテストプレイをしてほしいと言ってきた。当時流行っていたレースアニメ『サイバーフォーミュラ』をカードゲームにしてみたというのだ。サイコロと配られたカードを手札にして誰が早くゴールするか遊ぶゲームだ。数が少ないブーストアップカードを使うタイミングが重要だ。アニメに登場するドライバーが自分のキャラクターとなるが、キャラクターごとに能力が違っていたと記憶している。キャラクターカットはイラストのうまいメンバーの手描きだった。

 テストプレイを終えて、手応えが良かったゲームは無事コミケで頒布されたようだ。


 TRPGをやっていないときの時間つぶしとしては、マンガを読んだりアニメを見ていた。特に、当時OVAが発売されていた『ロードス島戦記』は会場のメンバーが新しい巻が発売される度に購入し、サークルの皆で見ていた。

 私もここで初めて読んだマンガがいくつかある。時にCLAMPの『東京BABYLON』はお気に入りの作品になった。


 パソコン好きだった会場のメンバー宅には、当時の人気機種「X68000」があり、TRPGのキャラクターシートなどを作っていた。それとは別に草の根パソコン通信の基地局用のノートパソコンもあった。パソコン通信はサークルの連絡や世間話を主にしていた。私も自宅のパソコンからアクセスしたことがあったが、通信代のこともあり積極的に参加はしていなかった。


 次回はTRPGの話ができればと思っている。


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