第134話 TRPGコンベンションでの出逢いの話

 一話飛んだが、私がTRPGコンベンションに初めて行った頃の話をしよう。とはいえ30年以上前のことなので、記憶違いがあればご容赦いただきたい。


 私にはTRPGをプレイする相手はいなかったが、気に入ったシステムはゲームショップで購入していた。メイルゲームでお世話になった『クレギオン』や世界観が気に入った『ブルーフォレスト物語』などである。プレイ用の6面ダイスや10面ダイスもゲームショップで購入した。


 当時TRPGやカードゲームなどの企画を行っていた『冒険企画局』が主催したイベントが『ウォーロック』誌上で紹介され、私は東京の自由が丘の公民館に向かった。カードゲームや卓に分かれてのゲームをしたような気がする。

 このイベントと同時期、やはり公民館で行われた民間のコンベンションで、私は初めてTRPGをプレイした。

 コンベンション会場では、マスターが自分のプレイするゲームシステムを発表し、テーブルに着くプレーヤーを募集する。私が選んだシステムは『クトゥルフの呼び声』。ラヴクラウト作品の世界を探索するホラーTRPGで、現在でも大人気の作品である。学生時代にラヴクラウト作品を読んでいたこともあり、未経験者でも大丈夫そうだと思ったのだ。


 この時のプレイの内容はあまり覚えてないが、私はTRPGを気に入り、もっとプレイしたいと思った。マスターは自宅でもTRPGをやっていると話し、住所を教えてくれた。

 私は一度家に行ってみようと決意し、直接マスターに連絡して家に向かった。今になってしみじみ思うが、素性も知らない男性の家に行くなど、親が知ったら絶対止めただろう。 家にはマスターと数人のプレイヤーがおり、ゲームをしてそのままマスターの家に泊まった。とても信じられない行為だが、幸運なことに皆紳士的だった。


 その後、マスターは実家がある土浦で、学生時代からの友人達がTRPGサークルをやっていると話してくれた。土浦と言えば、私の通った短大があった馴染みの土地だ。私はマスターの紹介で土浦のサークルに通うようになった。

 次回からは土浦のTRPGサークルでの想い出を語りたい。

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