第130話 メイルゲーム編のまとめ

 長々と語ってしまったが、今回でメイルゲームの話は一区切りとする。

 私が一次創作を書く際、多数のキャラクターを絡ませたり、会話をさせながら話を進めることが多いが、これは多数のキャラクターが登場する、メイルゲームのリアクションの影響だと思われる。シーンごとの登場人物の管理等、メイルゲームから学んだことは多い。


 最後に思い出話を一つしたい。

 128話で語ったサークルに参加していたプレイヤーの一人に、後にメイルゲーム会社のマスターとなった男性がいた。彼がマスターを引退した後、90年代末頃だったか、ネットで創作サークルを立ち上げるという話を彼から聞き、興味を持った私も参加した。しかし、活動はメールのやりとり程度だった。

 サークル開始からしばらく経った後、彼は交通事故で亡くなった。突然の訃報に私や友人達は驚き、悲しんだ。創作サークルのメンバーで、彼とリアルでの知り合いはほとんどいなかったと思われたので、私が訃報をメールで流した。その後、創作サークルは自然消滅した。


 彼は食にもこだわりがあり、一人暮らしのアパートを一度友人達と訪ねたとき、スパイスの瓶が並んでいたのが記憶に残っている。

 彼が推していたスィーツが、『パステル』の「なめらかプリン」。1984年発売だが、関東で売り出され、メジャーになり始めたのは90年代に入ってからだったと記憶している。私は彼のサークルへの手土産で「なめらかプリン」を初めて食べた。

 個人的にはプリンは固め派だ。現在好きなのは生協の「味菜卵あじさいらんで作ったこだわりプリン」。堅さがちょうど良く、カラメルがおいしいのだ。


 メイルゲームというジャンルはインターネットの隆盛と共にウェブに移行し、現在でも形を変えて存続しているが、私は関わっていないので詳細は語れない。

 「日本PBMアーカイブス」という特定非営利活動法人が数年前に発足し、草創期の資料を残す体制が整ったことは本当に喜ばしいことだ。我が家にもたくさんの資料が残っているので、機会があれば協力したいと考えている。


 次回は一話挟んで、TRPG編に入りたいと考えている。

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