第124話 『クレギオン#3』『蓬莱学園の休日!』『鋼鉄の虹』
メイルゲームに話を戻そう。
ホビー・データは93年4月から『クレギオン#3 ラスト・ミレニアム』を開始させた。開拓物だった前作とは違い、都市を舞台とした超能力物だ。私はジャーナリストの女性キャラを登録し、初期はプライベート・リアクションも書いていたが、同時期に進行していた
その後もホビー・データは様々な作品を展開させていくが、私が登録したのはクレギオン#3までである。
遊演体は『夜桜忍法帖』終了後、94年2月から『ネットゲームS-94
その後遊演体は『ネットゲーム95 鋼鉄の虹』を94年10月から開始させた。第二次世界大戦前夜のヨーロッパが舞台で、動乱中の架空小国の住民にプレイヤーの意識が接触するという設定だ。ただし「パンツァーメルフェン」という副題が示すように、この国の背後には超自然的な存在があった。
本作は設定に合わせ、エントリーするとプレロールド・キャラクターが一人ランダムに選ばれることになっていた。もちろん自分でキャラクターを作ることもできたが、能力の制限があった。
私に選ばれたキャラクターは男性の「エックペルト・フライヘル」だった。エックベルトは義勇兵となり戦場で戦う道を選んだ。プレイヤーに人気だったのは超テクノロジーである人型戦闘兵器「イェーガー」乗りだったが、私はあえて人気のない戦車兵を選んだ。
個人のリアクションシートでは、ブランチの物語とは別に、毎月の戦果などが記されていた。これは『夜桜忍法帖』の「修行の旅」や『蓬莱学園の休日!』でも活用されたコンピューターによる記述の延長である。ただし、マスターによると思われる文章もあった。ある月、リアクションで親しくしていたキャラクターが戦死したときには「○○はもういない」と書かれ、私も寂しい気持ちになった。
戦車兵として地道に戦果を上げているうちに、エースになったエックベルトには、毎月リアクションと共に送られる公式誌から、撃墜王インタビューの依頼が送られてきた。私の文章が公式誌に乗るという貴重な経験をさせてもらった。
最終回まで戦場で生き残ることができたエックベルトだが、最終回ではもう戦争はしたくないというアクションをし、リアクションでも皆に語るシーンがあった。
私の遊演体ネットゲーム暦はここで終わる。次回は小規模メイルゲームの話をしたい。
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