第116話 番外編 鳥山明先生死去のことなど
2024年3月8日の昼間、鳥山明先生の訃報を知ったときには本当に驚いた。私の子ども時代は『Dr.スランプ』の全盛期で、『ドラゴンボール』も新連載時からしばらくは読んでいた。『ドラゴンクエスト』の開発状況がジャンプ誌上で連載されていたときも、毎回興味深く見守っていた。
私が通っていた児童館には『Dr.スランプ』のコミックスが置いてあり、よく読んでいた。しかしそれよりも馴染み深かったのは弟と毎週見ていたアニメ版『Dr.スランプ アラレちゃん』だった。特に劇場版『Dr.SLUMP ほよよ! 宇宙大冒険』はTV放送したのをカセットテープに録音し、何度も聞いて楽しんだ。後年辻真先によって書かれたノベライズがコバルト文庫で出ているのを発見し、購入したほどだ。
劇場版『Dr.SLUMP ほよよ! 宇宙大冒険』はペンギン村が舞台のSFギャグアニメであるTVアニメ版とは違い、宇宙人の花嫁としてさらわれたみどり先生を助けるため、アラレたちが宇宙船に乗って大冒険を繰り広げるというスペースオペラである。
みどり先生をさらった敵のDr.マシリトは、巨大なマザーコンピューターに頼りきりのマザコンであり、山田康雄の怪演と共に非常に印象に残った。このマザーコンピューターのイメージは、私のパーマン二次創作モチーフになったことは以前話したとおりだ。
『Dr.スランプ』といえば、夏のEDとして使われた「アラレちゃん音頭」も忘れがたい。当時、盆踊りの子ども向け曲として『ドラえもん』の「ドラえもん音頭」と並んで定番だった。ちなみにどちらも作曲は菊池俊輔である。
劇場版『Dr.SLUMP ほよよ! 宇宙大冒険』のEDである、「エンディング 〜めちゃんこスーパーディスコ(アラレちゃん音頭)」も、アラレちゃん音頭から壮大なBGMに繋がり、アラレの「バイちゃ!」で明るく締める曲で、後にサントラ版を買ったくらいお気に入りの曲である。
もちろん『ドラゴンボール』の歌にも好きな曲が多く、全音楽集をCDで持っている。
なんてことを書こうかと思案していた3月9日早朝、今度はTARAKOさんの訃報が飛び込んできた。私にとってはパーマン1号の三輪勝恵と同じで、数は少ないが主役メインで活動している声優という印象だ。主演作品のOPやEDもよく歌っており、特に『みかん絵日記』の初代ED「おじいさんへのおてがみ」は亡き元飼い主に向けてのレクイエムという内容を淡々と感情を込めて歌っており、非常に泣ける曲である。
以上、私なりにお二方の思い出について語らせていただきました。ご冥福をお祈りいたします。
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