第95話 『ダブルムーン伝説』『魍魎戦記MADARA』等の話
話が飛んでしまったが、読者参加ゲームの話をしたい。
私が高校時代にゲームブックにはまった話はしたが、その延長で当時各社で発売されていたファミコンゲーム雑誌も読んでいた。その中の一つ、角川書店から月二回発行されていた『マル勝ファミコン』(後に『マル勝スーパーファミコン』)で1989年から始まったのが読者参加ゲームのはしりだった『ダブルムーン伝説』である。ハガキで自キャラの行動を送り、その結果が4週目の雑誌記事に反映されるというシステムだったと記憶している。私は第一回から記事部分を切り抜いて保管していた。本作のイラストを担当したのはデビュー直後の草彅琢仁で、汚しや描き込みにこだわる独特のスタイルが当時から特徴的だった。
第二期からは綴じ込みの往復ハガキで結果が返ってくるというシステムになった。確か英字スタンプで選択肢の結果が表示されていた。
『ダブルムーン伝説』は第三部まで続いたが、原作者の急逝等の理由で終了した。『マル勝スーパーファミコン』では『デスタワー』という別ゲームも始まり、私はこちらにも参加していた。
ウィキペディアより
ダブルムーン伝説
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%B3%E4%BC%9D%E8%AA%AC
私が『マル勝ファミコン』で楽しみにしていたもう一つの作品が『魍魎戦記MADARA』である。MADARA PROJECTというグループ名義で連載していたマンガだ。手塚治虫の『どろろ』オマージュが入った作品だが、作画担当である田島昭宇の絵柄もあり、別作品として普通に楽しんでいた。
原作者の大塚英志は評論家としても当時から活動しており、『「おたく」の精神史――1980年代論』『物語消費論』『「まんが」の構造――商品・テキスト・現象』等は自分でも入手して読んでいた。特に『物語消費論』は印象に残っている。
氏が後年創作の手引きとして書かれた『ストーリーメーカー』『キャラクターメーカー』等も創作資料として読んでいる。
短大時代、TRPGやゲームブックのチェックによく通っていたのが、土浦駅近くのイトーヨーカドーにあったホビーショップだった。プレイする相手がいないのでTRPGは買わなかったが、当時流行っていた『モンスターメーカー』などのアナログカードゲームやTRPG用の変形ダイスを買ったのはこの店だったと記憶している。
ちなみに『モンスターメーカー』は後年ドラマCDが発売され、安原義人がマクネイル大公(ネフェルーダ)役で出演している。
次回も読者参加ゲームの話をする予定だ。
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