第67話 雑誌『ウォーロック』の話
前回予告したとおり、今回は社会思想社から発刊された雑誌『ウォーロック』について語りたい。
『ウォーロック』はゲームブックやテーブルトークRPG(TRPG)の記事を中心とした雑誌で、書き下ろしの新作ゲームブックが毎月掲載されるのが売りだった。ゲームブックの中には『送り雛は瑠璃色の』のように後日単行本化されたものもある。
『ウォーロック』の発売日は毎月17日だったが遅れることが多く、私は17日になると毎日水戸駅前の川又書店に足を運んで確認していた。
社会思想社が『ウォーロック』の前身として発行していた冊子『ゲームブックマガジン』もバックナンバーの在庫販売で入手したり、『ウォーロック』の初期号も西武百貨店の書店で行われたバックナンバーフェアで後日入手した。
『ウォーロック』発刊当初はゲームブック紹介記事がメインだったが、次第にTRPG紹介記事の比重が増えていく。特に社会思想社でルールブックを翻訳発売していた『トンネルズ&トロールズ(T&T)』に力を入れていた。私がTRPGの知識を得たのは『ウォーロック』のお陰である。しかし、周りに同じ趣味の友人はいなかったので、プレイする機会はかなり先まで訪れなかった。
『ウォーロック』には読者投稿ハガキを記事にして取り上げるコーナーがあり、私は一度だけ採用されたことがある。タイムマシンによる旅行ガイドという体裁の本を紹介する記事で、私は軽い気持ちで「1999年9月1日に渋谷ハチ公前で会いましょう」と書いてしまった。
後日実際に1999年9月1日が訪れた時、ハチ公前に集まった当時の読者がいたことをネットで知らされた。結果不義理をしてしまった形になり、申し訳ないことをしたとお詫びしたい。
『ウォーロック』はその後、読者参加のシェアワールドを紙面で展開し、私はゲームブックよりもこちらにはまっていくのだが、それは短大時代の話なので後日改めて語りたい。
次回は当時プレイしていたゲームブックの話をする予定だ。
参考
ウォーロック (雑誌)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF_(%E9%9B%91%E8%AA%8C)
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