第65話 高校時代のテレビ番組の話

 私が高校時代にはテレビは居間と応接間の二台、居間のテレビにはビデオが繋がれていた。ビデオテープは高かったので、私は『パーマン』の最終回等、厳選したものしか残してなかったが、弟はよく裏番組を見るため使い回し用のビデオテープを使っていた。


 安原義人が出演していたドラマ『ジャングル』、吹替の『特攻野郎Aチーム』などに加え、クイズ番組やバラエティも家族でよく見ていた。

 日曜の夜はNHKの「クイズ面白ゼミナール」を見ていたため、裏番組になった「世界名作劇場」は見なくなった。大河ドラマも家族は見ていたが、私が興味を持って見ていたのは『独眼竜政宗』だけだった。

 クイズ番組は当時様々な番組を放送していたが『アメリカ横断ウルトラクイズ』『ベルトクイズQ&Q』『パネルクイズ アタック25』『世界まるごとHOWマッチ』『クイズ タイムショック』などをよく見ていた。


 バラエティで記憶に残っているのは『テレビ探偵団』。ビデオ普及前の昔の番組を紹介する番組で、様々なゲストが思い出の番組を語るという内容だ。後年、昔の作品も衛星放送等で気軽に見られるようになったが、当時は貴重な内容だった。家族はこの番組に興味がなかったようで、応接室のテレビで視聴していた。


 弟がファンだったとんねるずの冠バラエティ、『とんねるずのみなさんのおかげです』が始まったのが1988年のこと。しかし、弟はレギュラー化する前のスべシャル版からビデオテープに録画しており、私も時々見ていた。

 レギュラー番組になった『とんねるずのみなさんのおかげです』は『仮面ノリダー』等のコントが面白く、私も毎週楽しく見ていた。ただし、木梨憲武が女子学生「ノリ子」になって演じるコントはいじめられるノリ子の姿に私がいじめられたことを思い出してしまい、見ていて嫌だった。回を経るとノリ子のタフさに助けられて見やすくなったが、当初の感情は覚えておくべきだと私は思った。


 当時はまだアニメの再放送も多く、特にテレビ東京では昔のアニメを朝方放送していた。『若草のシャルロット』『ゴワッパー5 ゴーダム』等安原義人が出演している未見の作品もあり、ビデオテープに撮れなかった私はTV付きラジカセにタイマー録音し、帰宅してから聞いていた。

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