第51話 ファミコン、アナログゲームの話など

 クリスマスなのでゲームの話でも。


 我が家にファミコンが来たのは1983年秋、水戸に引っ越してからだ。といっても、メインで遊んでいたのは弟たちだ。ファミコンと同時に買ったと思われるソフトは1984年発売のパズルゲーム『クルクルランド』と1986年発売のシューティング『スーパースターフォース 時空暦の秘密』なので、1986年に購入したと思われる。ファミコンは応接室として使っていた洋間にある2台目のTVに繋がれていた。

 私もファミコンには興味があったが、家族の前で遊ぶ勇気はなく、買い物などで外出している隙を見てプレイしていた。『クルクルランド』がお気に入りで、オールクリアするくらいはやりこんだが、『スーパースターフォース 時空暦の秘密』は苦手でほとんど触らなかった。各面をランダム移動するシステムで弟たちもクリアしたことがなく、後年『ゲームセンターCX』で有野課長がプレイする回を見て初めて理解できた。


 時には弟が友人たちと他のソフトをプレイすることもあった。1985年発売『キン肉マン マッスルタッグマッチ』はアニメを見ていたこともありよく遊んでいた。

 1988年発売の『ドラコンクエストⅢ』は、次弟が友人たちと遊んでいるのを見たことがある。自分の受け持ちキャラが冒険中にHPが0になったので、棺桶に入っている体でソファーに横になっている次弟を見て、ロールプレイぶりに感心した。


 小学生時代には母親や弟たちとトランプをプレイしていたが、他のアナログゲームもいくつか家にあった。覚えているのは球を操ってゴールさせる『アスレチックゲーム』、盤上の玉をスライドする床から落とさないようにする『生き残りゲーム』。『母をたずねて三千里』かるたもあった。もらったのか買ったのかは覚えていないが、『まんがゲーム さいとうたかをのスパイ暗号解読ゲーム』もあった。あまり遊んだ記憶はない。

 弟たちはラジコンなども遊んでいたが、大きくなると遊ばなくなったおもちゃは衣装ケースに入れ、押し入れの奥深くにしまい込まれた。片付けられてなければ今のそのままのはずだ。


 ファミコン以外のTVゲームも友人の家でプレイしたことがある。テニスゲームやブロック崩しなどだ。ゲームセンターも水戸の市内にはあったが、高校生が一人で入るには敷居が高すぎた。


 高校の近くには模型店もあり、物珍しさから時々のぞいていた。ある時、当時はまっていた米ドラマ『特攻野郎Aチーム』劇中でAチームが乗るバンのプラモが売られており、欲しかったがプラモは未経験なので諦めた。


 高校の友人、Hちゃんは当時アニメが放送されていた『トランスフォーマー』シリーズのファンだった。好きなキャラはコンボイやバンブルビーだったのでサイバトロンサイドである。私とSちゃんはHちゃんと定期的にデパートのおもちゃ売り場に行き、新発売の『トランスフォーマー』のロボットを見ながらおしゃべりをしていた。お陰で私もトランスフォーマーに詳しくなった。当時発売されたファミコンの『コンボイの謎』も見た記憶があるがプレイしたかは覚えていない。


 パソコンは高嶺の花だったが、電気店の展示品で1987年に発売された『イース』のデモ画面を流しており、ファミコンよりも解像度の高い画面に惹かれよく見ていた。


 次回は時節柄お正月の話をする予定だ。

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