追放サイド ストーリー 4



「な、なんなんだよ!このダンジョン!暗すぎだろ!?」


「ウルセェよ!ささっさと探知スキルを使え!!先に進めないじゃねぇか!」


「わーったよ!!“罠探索”(トラップ・サーチ)!“存在探索”(エネミー・サーチ)!反応なし大丈夫だぜ!」


 真斗が探知スキルを使った所で俺は歩を進めと しばらくするとゴブリンが一匹出現し俺らの前に立ち塞がる。


「ん?ゴブリンか?アッハハ!!なんだよ?やっぱりこのダンジョン大したことねぇじゃん!なあ!っていうかお前反応がないって言って無かったか?」


「・・・・・・・・・・・・・・」


「おい?まさ・・・と?いない?」


「沙羅?どこだ!!!さっさと支援魔法かけろよ!!!・・・反応がない?どうなってる・・・」


 後ろを振り返ると真斗と沙羅の姿が見あたらない アイツらどこ行きやがった!!まぁいいとりあえずこのゴブリンを倒してから探すか。


“ギャウギャギャギャ”


 剣を握りしめてゴブリンに斬りかかる ゴブリンなどスキルを使うまでもない雑魚だ 。


「オラッ!!!」


“ギャギャ?”


 なに?俺の攻撃が届いてないだと?あの透明な壁のようなエフェクト!全攻撃耐性か!?ゴブリンが!?その動揺をうまく突かれたのかそのゴブリンは通常の”数十倍”の速度で動き回避する暇なく一撃で俺のヒットポイントをゼロにした。


 気付くと俺はダンジョンの入り口にいた 俺はいったいなにされたんだ?攻撃されたのか・・・嘘だ・・・俺のレベルはカンストだぞ!?しかも前衛職の中でも防御力と体力の高い“剣聖”(エペイスト)!それをワンパン?ありえねぇ!!


「な、直樹!だ、大丈夫?」


「うるせぇ!!!お前らどこに行ってやがった!俺らはパーティーだろうが!!!バラバラに行動してどうすんだよ!!!!!」


「な、直樹落ち着いて聞いてくれよ!俺らも分からないんだよ!気が付いたら全く違う場所にいて・・・いくら探知スキル使ってもギミックの反応もないしお前の事を探している間に入り口に戻ってきちまって」


「チッ!沙羅お前はどうしたんだよ?」


「わ、私も気付いたら知らない場所で後ろから なんかに攻撃されてここに戻ってきちゃった・・・多分ヒットポイントがゼロになったんだと思う」


「クソッ!お前らのせいで俺まで死んだじゃねぇか!」


「わ、悪りぃ!次 死んだら適当な“探索者”(シーカー)をパーティーに入れてチャレンジしようぜ!やっぱダンジョンに入るなら適当な探索職がいた方がいいって!」


「そ、そうだよ直樹 そういう職業の人がいれば私たちは戦闘に集中できるじゃん!」


「はぁ・・・・確かにそうだな もう一度チャレンジしてダメだったらそうしようぜ?」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る