追放サイド ストーリー 3
前衛職にあるヘイト管理のスキルは全く使ってないが俺達にはヘイト管理なんて無くても問題がない 俺がいるしな。
「クックッ!今から他の奴らがアホ面で俺を称賛する姿が目に浮かぶな!」
「直樹気が早すぎだし!ま、直樹なら楽勝でしょ♪」
「直樹は強いし大丈夫だろ!〜俺なんか対人戦で全然勝てなかったからな!」
そうだ俺は強い!他の奴らが苦戦しているようなダンジョンなんてあっという間に攻略できるだろ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ここが噂のダンジョンか?こんなとこにあったんだな」
「ああ、ここも有名パーティーの”探索者”(シーカー)が見つけたらしいぜ?まぁこのダンジョンはギミックも超ヤバいらしくてここを見つけた凄腕のプレイヤーでも結構キツイらしいぞ?」
「ふーんお前やけに詳しいな?わざわざ調べたのか?」
「まぁな!女の1人がこのゲームにハマっててよ〜話し合わせてご機嫌取るのに調べんだ!その女顔は中の下くらいなんだけどメッチャ金持ちでよ?ちょっとねだったらなんでも買ってくれんの!」
「うっわ!それって金ヅルってことじゃん!その子可哀想〜アッハハ♪」
「ハッハッ!まぁそんな固いこというなって俺みたいなイケメンと付き合えてるんだぜ?ちょっと貢がせるくらい安いものだろ?ハッハッハッ!」
「ウケる〜!!直樹はこんな男になっちゃ駄目だからね?」
「当たり前だろ?俺はここまでチャラくねぇよ それよりずいぶん人が少ないようだな どうしてだ?」
「俺らが平日に学校さぼってやってるからだろ!全く2人の女と順番にデートする予定だったのに急に呼び出しやがってよ〜」
「真斗ってホントに節操ないよね〜なんかおかしな病気になってそう!アッハハハ♪」
「なってねぇよ!美人としかヤってねぇからな?」
「お前ってほんとクズな!まあいい前の奴が出てきたぜ 見ろよあの顔!絶対に失敗したんだぜ?」
「次は俺らの番だな まあ俺はお前がいるし心配してねぇけどな」
「まあ任せておけよ!こんなダンジョンちゃちゃっと攻略してやるぜ」
「じゃ早速入るぞ?」
俺はダンジョンの扉の前に立つ すると重厚な扉が開いた。
「ふーん、結構雰囲気あるな 」
「一階層から随分暗くないか?確かに他のダンジョンとは雰囲気が違うな」
「俺のこと散々ビビってるとか言っといて直樹だってビビってるじゃん?ハッハッ」
「うっせ!お前よりはビビってねぇよ!」
そうして俺たちは軽い気持ちでダンジョンに入った。
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