第1章【4】Firstデート
僕は藤本さんと決めたファミレスに向かうまでの間も、ずっとドキドキしていた。
1対1で食事?
言い換えれば、デートだ。
僕にそんな経験があるわけもなく、ファミレスに入って、ソワソワしていた。
「問題1、私、なんで転校したと思う?」
他に、やりたいことができたとか?
僕は、藤本さんに転校した理由は分からなかったのでよくありそうなのを言ってみた。
「ぶぶー。」
やっぱ、可愛い。
「ぶぶー。」がここまで可愛い人など、この世に藤本さん以外に存在するのだろうか。
「実はさ、学校でみんなから憧れられるのが、なんか辛かったんだよね。みんないい人だったし、楽しかったけど、『私の憧れだよ。』なんて言われちゃって。それに、壁を感じちゃって。」
僕は、何故だかとても納得していた。
「問題2、なんで、私は西川くんをご飯に誘ったでしょうか?」
えーっ。なんでだろ?わかんないわ。
「内緒」
「じゃあね。後、これ私の連絡先。また誘っていいよね。」
もちろん。
藤本さんは、にっこりと笑顔になった。
藤本さんが帰った。
僕は、今起きたことに言葉を発せず、そのまま席に座っていた。
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