第6話
落ち着いた所でこちらをジッと見つめる女性に気が付いた。
「おや、どうしましたかお嬢さん」
「あなた達が今回の人なの?」
どこか諦めた眼と声がそのフードの向こうから聞こえた。
「今回?君はいったい……」
「わたしは生贄。先に言うわ。ごめんなさい」
深々とフードを被るその人はスカートの裾を翻して駆けて行ってしまう。
「あ、ちょっと!」
「なに?どうしたの?また巻き込まれ?」
その様子がどうしても気になってしまう。
「またと言う言葉には異議を唱えたい所ですが少し追いかけてきます!」
「そう、気をつけてね。私は二人を待ってるわ」
「はい。夕暮れには酒場に顔を出します」
「いってらっしゃい」
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