物語は中盤。今更、かなり雑な世界観の話。

◎ グルンステイン物語の世界についての解説。

……世界観の参考にしているのは近世ヨーロッパです。特にルイ十五世から十六世へ世代交代する辺りのフランスのイメージが強いでしょうか。華やかで、それでいて歴史のある国家のイメージ。フリントロック、カッコよです。



◎ 国名について。

……グルンステインという国号は、『フランスの有名人』で探したら出てきました。物語の印象が『淡いグリーン』だったのと、なんかフランス語で強そうな名前ないかな〜と検索していたら出てきた、映画人の名前です。もうこれしかないと即決でした。ネーミングセンスが無いので、こういった検索はグイグイします。

 今、グルンステインで検索したらワインが出てきます。



◎ 爵位について。

……ヨーロッパの爵位をまんま採用。

ヨーロッパにおける爵位は、基本的に土地に付随しているもので、その貴族個人の家族名ではありません。中には爵位と名字が同じ人もいるみたいですが、基本は土地です。街とか村とか。あと地域一帯とか。

 元々は中世における地方分権の過程で発生した任期制の官職だったようですが、王権の弱体化した時期に世襲化の流れが出来てしまったみたいですね。


 •別称として『爵号』。官職と爵位をまとめて『官爵』と呼ぶ事も。


 •『帯剣貴族』と『法服貴族』

……帯剣貴族は古くからの貴族。(例:シュトルーヴェ家やローフォーク家)

 特権を享受する代わりに兵役につくことが義務付けられた。

……法服貴族は売官された官職を買った者。(例:グラッブベルグ公爵)

 一定の地位が付随している事が多く、爵位を得る場合も多い。


 *グルンステイン物語では色々解説が面倒臭いので、爵位=家名みたいな感じにしています。なんかもう、これ以上複雑にしたくないので。

 ファンタジーだし!



◎ グルンステインの爵位について。

 第一位爵、公爵(シャイエ、グラッブベルグ他。貴族最高位。基本は王家血統者)

 第二位爵、侯爵(スティックニー、ドンフォン他。実質的に貴族群の最高位)

 第三位爵、伯爵(シュトルーヴェ、ボナリー他。ここまで高位貴族扱い)

 第四位爵、子爵(ローフォーク、ティエリ他。副伯とも。ここから下位貴族)

 第五位爵、男爵(ロシェット他)


•各爵位の中でも序列があり、シュトルーヴェ家は伯爵位筆頭。序列は式典等の席次で揉めないようにするためにも、凄く重要。


•士爵・準男爵……貴族の称号では無く、栄典の授与(叙勲)。職務で功績を上げた者に与えられる。銃士、騎士、闘士等。(文官職にも何か無いか考え中)


•別枠で『ファブリス大公爵』……次期国王である王太子が受け継ぐ決まり。

   これに限り、爵位名=家名では無い。

   現在はフィリップ・シャルルがファブリス大公爵を名乗る。




◎ 身分制度について。

……大まかに三つ。国王はこの制度に準じない。とにかく一番偉い。

 第一身分……聖職者。

 第二身分……貴族。先述の『爵位について』を御覧あそばせ。

 第三身分……平民。主に農民と市民に分けられる。

  

•第三身分について。

  ・農民……大地主、自営農民、小作人等。

       地主や領主の下で畑作、畜産などの農業に従事する。

       領主に税金を納める。

  ・市民……最上流市民(銀行家・法律家・企業家)

       上流市民(特権商人)

       中流(都市商人・地方商人)

       下流(職人・工芸家)

       貧民等。

  *エリザベスは中流の上。タンサンは中流最上か上流の下って辺りの

   イメージです。ジェズは貴族なので第二身分に属しますが、爵位も

   無く、何かしらの称号を得られるような家柄でも無かったので、

   コール家に来るまでは市民下流並の暮らしをしていました。



◎ 『聖コルヴィヌス大帝国』について。

……カラマン帝国の第11代皇帝コルヴィヌスが提唱した『同語同民族による統一』に賛同した国家群によって構成された。「同じ民族だからみんな力を合わせて頑張ろうぜ!」と言うのは建前で、実際は各々が「自分が一番、自分偉い。お前良いもの持ってんな、寄越しな!」の考えの下、ひたすら戦争をしていたバトルロイヤルだったりする。真に大帝国を統一すべきは我々!

 現在の構成国は

     ・カラマン帝国

     ・グルンステイン王国

     ・サウスゼン=ファンデンブルグ君主国

     ・エウヘニア大公国

     ・プロイスラー王国

     ・ショワズール王国

     ・アルトマーク大公国

     ・シュテインゲン王国

     の計八ヶ国。

  (サウスゼン=ファンデンブルグは併合を視野に入れた共同統治中。共に王国)

・数年に一度帝都に赴き会議を開くが、基本は大使が連絡調整役を務める。

・日本で例えるなら江戸時代に将軍がいて、各地の藩主がそれぞれの裁量で藩を治めていたみたいな?

     


◎ 外国について。

……物語には主に二つの王国が出てきます。


・コルキスタ王国。

 グルンステイン北西の島国(イギリスのイメージ)。王太子シャルルの婚約者アン=ルイーゼが居る国。度々、海戦を繰り返してきた。内陸軍は良く分からないが、海軍は強い。コルキスタも内政問題を抱えていて、グルンステインの後ろ盾が欲しいと思っている。


・アンデラ王国。

 グルンステイン西南の王国(スペインのイメージ)。陸軍も海軍も強いが、海軍は交易の面を重視して国の東海洋の権益確保に力を入れている。サウスゼン、プロイスラーとやり合ってきた。グルンステインとも旧ファブリス領を巡って幾度も陸戦を繰り広げている。『聖コルヴィヌス大帝国』よりも先に統一と中央集権化が進み、南部の強敵となっている。



◎ グルンステイン王国の軍隊について。

 ・国境守備軍………陸上守備軍(陸軍)、陸上の国境線に配置。

          海上守備軍(海軍)、海上の国境を守護する。

 ・王宮近衛連隊……軍務大臣の影響下には無い。国王の直轄部隊。

          主任務は王宮の警備と王家の身辺警護。

          また、王子の武芸の指南も務める。

          宮中での事件、事故の処理にもあたる。

 ・治安維持軍………主要十二都市に配置。国内の治安維持が任務。

          事件や事故の捜査。密輸、密入国の取締り。

          イベント時の沿道警備、他。警察の様な職務。


*治安維持軍の内部構成。

・治安維持軍本部……王宮庭園。編成…第一連隊。

・第一師団……………王都リリベット。編成…第二連隊〜第四連隊。

・第二師団……………ハーベイ。編成…第五連隊〜第八連隊。

・第三師団……………レズリー。第九連隊〜第十二連隊。

・第四師団……………リュシエンヌ。第十三連隊〜第十六連隊。

・第五師団……………マリサベル。第十七連隊〜第二十連隊。

・第六師団……………マリルー。第二一連隊〜第二四連隊。

・第七師団……………ベリ。第二五連隊〜第二八連隊。

・第八師団……………シンシン。第二九連隊〜第三二連隊。

・第九師団……………ラジェンドラ。第三三連隊〜第三六連隊。

・第十師団……………トビアス。第三七連隊〜第四十連隊。

・第十一師団…………オーテリーヌ。第四一連隊〜第四四連隊。

・第十二師団…………アンソン。第四五連隊〜第四八連隊。



                           以上!



        

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