第13話 神様の地図(真)

狐の神様、コンと共に雷神、風神を捜す事にした冴子は、すぐに祖母の言葉通りに樹海へと足を運んだ。


樹海は自殺の名所でも有名な程の為、なみの霊能者では、とても奥地には入れない。この奥地とゆうのは、樹海に存在する別世界の中の事である。


冴子 入り口は凄く良い景色で、清々しい所だったのにね~、ちょっと進むと悪気の漂いが嫌な感じだわ!


コン 確かに負のエネルギーがチラホラしてるの。しかし、これさえあれば大丈夫じゃ♪


コンが垂れ下げていたカバンから1枚の薄らと光る古びた和紙を取り出した。


冴子 何?それ?


コン これが、お前らの言う本当の神様の地図じゃ♪

見るのはヨイが、触れてはならぬぞ!


と、その紙を冴子に見せた。


そこには、日本地図が書かれていて、列島の所々に印のような物がついていた。


コン この赤印は各地を守護する十二神の現在地を示しているのじゃ。

神が動けば印も動くようになっておる。そして、青印が四神様の現在地じゃ♪

主神様はな、のっておらん。常に留まっておられるからの。あと特神ものっておらん。隠密じゃ。

での、ここを大きくすると、拡大してより詳しく現在地が分かる。この青印が近いじゃろ?

故に、これは四神様の誰かじゃな。


冴子 へー!面白い♪カーナビみたいね♪


コン カーナミ?とは何じゃ?


冴子はカーナビについて説明した。コンは驚いていた。


コン 人間が段々と神に近づいておるようじゃな!まっ、我々は5000年以上も前からコレを持っているがの♪ エッヘン!

では、着いて参れ♪


と、コンの後を着いていくと、道なき道を進む事、1時間後、雑木林の森林の中に祠が1棟、見えてきた。


冴子 コンちゃん、ちょっと、待って!


コン 何じゃ?


冴子 この辺の空気、天界にそっくり。時間軸の緩やかさや重力の反転を感じるわ。


コン そりゃな、ここからは神の領域じゃ!人だけでは入れぬ。まぁ、たまに迷い込む者もいるが、大抵は命を吸われるのっ


冴子 それで、ここって死者が多いのね!

   あと、さっきの話しだけど、その紙は触れるとなぜ、霊界に飛ばされちゃうの?


コン これは神の物。触れただけで処罰じゃ!

何者が触れたかはすぐに連絡が入るようになっておる。


冴子 じゃ、今までの体事をもっていかれた人って?


コン いや、あれは恐らくまがい物じゃな。修一が話していたであろ?昔も似て非なる物があったと。


冴子 あー、お父さんが話してたのは、そうゆう事だったんだ!分かりにくいわ!


コン 修一は、あーゆう人間じゃ♪アタシとは話せぬが、良き人間じゃ♪


冴子 そうだね笑

じゃさ、四神様は、その紙を現世にばらまいていた。って事?


コン 四神様は、そんな事をせん。故に会いに来たのじゃ。


冴子 そうね。真相を確かめなくちゃ!















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る