第31話 厳しさをホザくことだけが、目的化している。

 無能の無能たるゆえんとして、物事の厳しさをやたらに吹聴する傾向があることを、これまで述べて参りました。


 なぜ、そんなことを吹聴するか?


 無能だから、対応できていませんとわめいとるのでしょう、実態は。

 だが、テメエやそこらで思ううちは思想の自由でカラスの勝手であるが、それを他人、それも相対的に弱者の要素のある人間に向けだされたあかつきには、要注意ですよ。人の人生を壊しかねない内容を持つ言動ですからね、何と申しても。


 世の中は厳しい。

 そんなことでは、勝手気ままなことでは、・・・、社会に出て通用しない。

 ここはいいけど、社会では・・・。


 いろいろバージョンがありますけれども、いずれにせよ、そんな人間の述べることが若い人や打ちひしがれた人たちの役に立つかというと、そんなもん、立つわけないがな。無能の無能たるゆえんではあるが、これも、この一環なのだろうか。


 先制攻撃こそ、最大の防御


ってか?

 まあ、そんなことを言って防御するのは何なのだろうね。

 テメエの浅はかな存在か。

 なるほどなるへそ! そうだな、そうだな!

 オドレのその浅はかな存在が浅はかと知れそうだから、というか、バレそうだから、むきになってそういうことを述べるってわけですな。

 良くわかったぞ! なるほどなるへそ!


 で、世の中だか社会だかわからんが、まあ、そんなところを意識して言葉を使い分けるほどの能力なんてハナからねえのだろうし、向上していこうという気持ちの沸きどころも素養も大してねえのだろうから、こちらもあえて問わないでおく。

 しかし、彼(彼女)らの述べる「社会」もしくは「世の中」とやらのその本質はどうであれ、その「厳しい」とやらをひたすら述べることが目的であって、その社会とやらをどうしていくかとか、自らをどうやって活かしていくかという視点が著しく欠けておるのだから、始末に終えねえってことだけは、確かや。

 こういうと、いやあ、「一生懸命(出た!無能の命がけ~やれやれ)」生きていけばいいとか、家庭をもって家族とともに暮らせば云々とか、わかったようなことをホザくのだろうが、その前提がろくすっぽなっていねえのだから、ま、聞くだけ無駄。

 机上の空論の体すら、なしておらん。机上の空論に失礼やな。

 絵空事にさえもなっておらんし、まあ、酒も飲まずにその言葉を述べてラリッとるだけやな。酔っている程度のものじゃ、ねえな。

 違法薬物も節酒もとい摂取せずしてラリれるなんて、素晴らしい才能や。

 いや、マジで、よう。


 さて、世にも素晴らしいお言葉を発せてゴキゲンのところ失礼ではあるが、一言、しっかり言わせていただく。おまえらのホザく「社会」とやらがどれほどのところか知らんが、わしは、おまえらのホザく社会とやらに、用事なんか、ねえよ。

 愛想なしですまんが、そういうことであるから、お引取り願います。


 っていうか、とっとと下がれ、無礼者!

 傷の舐めあいのできそうなオドレの社会とやらで、せいぜい泣き言つづっとれ!

 ただし、わしの敷居には、入って来るなよ。

 ええな!

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