第30話 特徴20:ここは「温室」~謙遜の素養あり?
自分のいる職場を「温室」といえるのは、ある意味大したものです。
ただしこれは、温室を使って農作物を栽培する農家の話ではありません。
それを言うなら、雨露しのがせて人を育てる場所のお話であります。
まあ、そんな言い方をするなら、どの家も皆、「温室」やろな。
アホラシ、アホラシ。
さて、何故彼(彼女)らが、そんな言動をするのか?
温室と銘打たれている場所では、「品質管理」が徹底されます。
気温も快適に調整され、状況変化によるストレスも少ないときておる。
ですから、それに乗っかっている限り、楽に育ちます。
翻して人に例えれば、育てられる側は、実に、楽です。
ただしそれは、その「システム」に乗っかっている限りの話だよ。
で、いったんそこから「出荷」されれば、厳しい「現実」が、待っている。
商品として、扱われるからね。弾かれるか、高値で売られるか。
人に例えれば、それが、社会人になって自立するってことなのだろうね。
とりあえず、社会の構図が、少しは、わかっとるじゃねえの。
それが市場経済の原理や。
そこまでは、褒めてやる。
ただ、テメエの職場を「温室」、なぁ。
それを子ども相手の「方便」に使うとは、何事か?
おまえら、温室農家に失礼にも、ほどがあるぞ!
オドレらの「品質管理」など、しょせん、無能の浅知恵レベルや。
テメエの仕事が楽になるだけの「浅知恵」に過ぎんのや。
そこにまったく、気付いていないのが、無能の無能たるゆえんではあるが、な。
これもまた、実社会に出ていない子どもを相手に、テメエの優位性を出汁にして、その実社会とやらを未経験の相手に、「マウント取り」とも「上から目線」ともつかぬところから、わめいとるだけや。過去形なら、「わめいとっただけ」や。
たまに取材に来るマスコミのアンチャンネエチャンらはごまかせても、このわしには通用しないからな。もうわかっておるとは思うけど、念のために申しておくぞ。
それにしても、自分の職場を、子どもだましの方便とはいえ「温室」などとのたまえるその神経には、ある意味、敬服するよ。
まさに、以前述べた「うちの学区(地域)は世界一」よろしく、自分の職場がそんなに快適で心地よい場所なのだろうけど、じゃあなんで、そんな快適で心地よい場所(職場)なのに、職員の入退職が激しいの?
あんたにとって、その職場、そんなにいいところなら、定年まででもいればいいではないか。結婚しても勤め続ければ、いいでしょ? でも実際は、そうじゃない。私がいた当時のその養護施設では、若いうちから定年まで勤めた人物は、園長などの言うなら「使用者=経営者」側に回った人物を除いては、1人だけでしたな。
そんな場所の、どこが「温室」なのか?
そんな例えを生み出した人物の思考回路、幼稚園中退のわしには、さっぱりわからんわい。
ただ、ひとつだけ言えることは、ある。
その例えは、明らかに、「無能の浅知恵」でしかないということである。そんなことを言う児童福祉関係者は今やほとんどいないというなら、言い換えておこう。
テメエの職場を「温室」などと述べるのは、明らかに、「無能の浅知恵」でしかなかったってことや!
これが、わしからの「総括」である。
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