第23話 特徴15:寂しい。なのだそうです・・・
無能の特徴として、とにもかくにも、この言葉こそがある意味、無能を表しているように思えてならんのよ。
さびしい、さみしい、寂しい・・・
とりあえず、ここでは以下原則として「寂しい」に表現を統一するけど、どう読んでいただいても構いませんよ。
どうせ、一緒やからさ、意味なんて。
とにもかくにも、無能というのは、「寂しい」ことに耐えられんらしい。
別の言い方をすれば、「孤独」に耐えられない。
それも、致命的なレベルで耐えられないのね。
もちろん、あまりに人との接触を失くさせるというのは考え物には違いないけれども、彼らの言うのは、つまりすなわり、ただただ、人がいなくて接触できないから、それが嫌な、だけ。
誰でもいいから、いれば、いいのかな?
まあ、そんなところなのかもね。
群れるしか能がないのが、なまじこういう言葉を使うのよね。
で、解決策は何かといえば、人と接触できること。
人と一緒にいること。
ただ、それだけ。
そりゃあ、カラスの勝手かもしれんが、こっちはすることいっぱいあってな、そんなクズの与太に構ってやっておるヒマなんぞ、ねえんだよ。
で、とにかくも、人と一緒にいれば、それこそ、結婚して家族ができることが、最大の解決策だと、無邪気にも、いや、低能と言い換えるべきかもしれんが、それが最大の解決策であると、世にもおめでたい考え(と列するに値しそうもねえけど)を持っておって、それで、一時的でも解決した気に、なれるのでしょうよ。
もちろんここで、あとさき考えるなんてことが出来ねえのが、低能や無能の低能や無能たるゆえんではあるのだけどね、まあ、それはそうでしょう。その程度の知性なんだからさ。いまさら、しょうがねえよ。
それでなんと、この手合い、この言葉を人に向けるのも、得意なのね。
相手が自分の考えているようなところに聞く耳を持ってくれないとなると、やおら、こんな言葉を持ち出してくるわけや。
それも、寂しい話だ・・・。
とか何とか、くだらねえ情緒論、場合によっては郷愁論的な使い方にはなるのだけれども、そういう言葉、彼(彼女)らは、多用するのね。
要は、思い通りにならねえのが気に入らねえから、「寂しい」と述べて、相手の情緒に訴えよう、泣き落そうとするわけや。
見え透いているけど、それなりに、一度やそこらなら、効果は、ある。
ただ、こんなことを述べる人間、大抵は、対応策も解決策も提示できない無能であるからな。いずれ、見透かされるよ。
ということは、ですな、無能のホザくその言葉ってのは、一言で言って、相手にしてもらえないことへの恐れからくる、本能的なものではないか。
わし、最近、大昔のそういう言動を好んでしていた手合いを思い出して、ふと、そんなことを思った次第なのよ。
孤独になる不安感と恐怖感。
それに耐えられないから、現状を何とか維持したい。
今後とも何とか、その対手と絡み合いたい。
その状況が叶わなくなる恐れが、「寂しい」という言葉を生んでいるのである。
のっぴきならなくなるまでは、そんな言葉でも吐いていれば、気休めにはなろう。
そんなところじゃねえかな。
しかし、そんなことで人間が進化・成長なんかしていくことも、社会性を真に身に着けていくことも、出来りゃしねえよ。
残念だな、群れるしか、群れさせるしか能のない無能の諸君。
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