第16話 所詮は、子どもだましレベル

 前話と前々話において、無能の特徴を2つ挙げました。


 一般論でごまかす。

 トンチンカンな敵を提示する。


 この二つに共通することは、何か?

 どちらも、「論点をすり替えている」ことです。

 乗り越えていかねばならぬ問題を、こんなことでごまかすのが、無能の無能たるゆえんなのです。なぜかと言えば、問題解決能力がないから。

 ならば、私には無理ですと言えばいいものだが、それを言わない。

 こういうことをほざいて、時間をつぶす。

 だが、こんなのは言うまでもなく、子どもだましレベルでしかありません。


 子どもだましレベルということは、要するに、しかるべき場所に出て勝負するレベルなどではないということに決まっておる。

 まあ、それでも何がしかの価値があるとするなら何だろうかと言えば、気休めぐらいには、ならんこともないかな、程度や。

 もっとも、気休めは所詮、気休めだからな。

 その場限りならいいが、次に進めるべき何かになるかと言えば、何もならん。

 その時には、何も、残っていないのね。


 無能の動きの特徴は、正直、この二つに象徴的に表れているように、論点をすり替えて気休めを述べて、自分たちの「群れ」に巻き込もうとすることなのです。

 そういう視点で考えていくと、これからさらに述べていくこともそうだけど、これまで述べてきたことについても、なるほどと納得できることも多かろうと思われますので、ちと、そのあたりを意識してお読みいただければ幸いです。


 というわけで、次に行く前に、私自身の書いてきたところも追いなおしてみます。

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