第11話 特徴7:友達という言葉をひたすらありがたがる

 無能というのは、友達をありがたがります。

 ただし、それはその「言葉」をありがたがるだけです。

 相手を本当に尊重するとか何とかなど、二の次以下。

 実態がどうかなんて、とにかく、どうでもいい。

 ひたすら、「言葉」を、ありがたがるのです。

 それで、無能の無能たるゆえん、御賢察下さい。


 友達という言葉は、無能にとっては、これも、免罪符のようなもの。

 その言葉さえあれば、いざイジメ倒して相手が死んでも、「トモダチ」だったからとか何とか、友達なんですとか、言い置いておけば、それが免罪符になるわけ。

 北海道の旭川の事件なんかまさに、そうや。

 だが、そうはいかなくなってきたようだな。

 頼み?の前市長は衆院選に鞍替えして、見事に落選。その市長の後継を目された候補者も、その前に落選よ。

 その前市長の所属している政党、全国レベルで、票を確実に落としたでしょうな。

 それこそ、恨むならあいつを恨め!の標的にされてもしょうがないレベルやで。


 何が「トモダチ=友達、友人・・・」だ、笑わせるなよと言いたいね。

 そんな子どもをこさえた大人の社会性というのも、いかがなものかな。

 まだ、簡単に孕んでおろすそこらのねえちゃん兄ちゃんのほうが、私は子どもも育てられん阿呆でございますとわかった行動ができているだけましだと思うのは、さすがにわしだけかもしれんけど。なおこれ、よかれあしかれ、社会性というものを突き詰めていけば、どうしてもそうなってしまうものなのよ。

 

 まあそれはともかく、学校に行って、クラスメイトがいれば、部活動をすれば、そこにいるのは「トモダチ」だという、実におめでたい発想。

 それがいないとなると、同世代の友達ができないのは云々と、その後に及んでもそんなくだらん素人考えのないものねだりのようなことを言い出すわけよ。

 ま、こういう無能が、オモテヅラやパッケージに騙される盆暗消費者の典型のボリュームゾーンなんだろうね。


 同じ学校に通って、クラスが一緒、人を傷つけるようなことを、下手すれば自殺にまで追い込むような真似をしておいても、悪ふざけの友達の、そんな言葉でごまかして逃げようとするクズ教師もいたものだが、まあ、そんな連中のホザく言葉などに、聞くべきものなど、あるはずもねえわな。


 そうそう、わしの場合も、そうやったな。

 さあこれから、学校(ここでは高校)などあてにせずテメエの勉強をしっかりやらねばならん、大学に向けて真剣に勉強していかねばならんと思っているときに、何をトチ狂ったのか、

「(学校で)友達はできたか?」

等と、頓珍漢極まる質問をしてきた年長者がいた。

 もう、呆れてものが言えませんでしたねぇ。

 その人やその人のご家族には、小学生のころから非常にお世話になったところがあって、今もって感謝に堪えない。

 とはいえ、この頃から、その家の人たちとの間に何とも言えない溝というか、もはや修復しがたい関係ができてしまったように思えて、ならんかった。高校入試に私が失敗したことで(それにもいろいろひと悶着あっての話だが、それは略す)、その人らの本質というか、無能加減が目に見えて明らかになったということであると、わしは総括しておる。これはしかし、総括と称して人を殺す(もちろん、生命体としての相手を殺すわけじゃないよ)レベルになってしまっている気はしなくもないが、仕方ない。それが現実だったんだよ。

 結局、今はまったく御縁がない状態になってしまったけど、まあ、仕方ない。

 そんな人物らと付合っているほど、こっちも、暇じゃないからね。

 まあ、話したところで理解し合えることもなかろうし、仮にできたとしても、まあ、今さらお互いメリットなどありもせんわな。

 一言、時間と労力の無駄。


 友達だのくその、そんな言葉、屁のツッパリにもならんのよ。

 そんなものは、テメエが真剣に物事に向き合っていくうちに、あとからついていくものに過ぎんのである。

 肝心なのは、テメエがいかなる道を進むかを決め、それに向けてどれだけ真剣に進んでいくか(犯罪や不法行為の類については本件の検討対象より除外する)。

 判断基準は、それだけである。

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