第97話・賢者の石って凄いけど俺の能力使えば基本的に再現できるんだよな

 突然だが、俺は学園もののライトノベルが好きだ。

 そりゃマジで好きだ。学園で無双したいし、学園でハーレム作りたいし、学園で俺TEEEEEEしたいし、学園で超絶好成績を残したいし、学園で傲慢な貴族とかをフルボッコにしたい。


 そうつまり。何が言いたいかというと俺は異世界に来たからには学園に行きたいと考えているんだ。

 というわけで、俺は今お嬢様との騎士ごっこの結果、王都の危機を救い。褒賞を望むがままに与えられるという素晴らしい状況になっている。


 そう。望むがままだ、そうなると、まあ決まっている。

 俺は俺の眷属に作り直させた王城で俺が蘇らせた王様の前で拳を突き上げで堂々と言い放った。


「王様、俺は学園で超絶楽しい学園ライフを送りたいです」

 と。


 ・・・・・・・・・・・・・・


 まあ、沈黙が走ったよ。

 そもそもこの空間にいるのが俺とお嬢様と王様と第一王子とその他重鎮なのだが、その人達全員俺の強さを異常さを知っている。というかお嬢様以外全員俺が蘇らせている。

 ようは俺は命の恩人なのだ。


 そんな俺が、まあ、莫大な金銀財宝とかアーティフャクトみたいなものとか、権力とかそういうのを望むわけでなく学園生活を望んだ。


 まあ、頭の痛い話だと思う。だって。俺は化け物みたいに強くて、実際に人間を辞めているし。人を自由に蘇らせれる、神みたいな所業を簡単に出来る存在なのだから。そんな奴が学園に行きたいっていってるんだぜ、まだ成長途中の学生に混ざるんだぜ?嫌な予感しかしないやろ。

 うん。でもまあ俺が楽しいことが一番重要やしね。というわけで王様の返答はどうかな?


「分かりました。タイト殿には我が国の持つ国家連合学園の枠を渡しましょう」


「国家連合学園?何それ凄そうだね?詳しく説明貰える?」


「国家連合学園とは我が国を含む様々な国が絶対的中立国である商業連合国に出資をして作り上げた学園です。この学園では様々な国の重鎮の息子・娘を入れて仲良くさせて国同士で上手く条約を作ろうとしたり、逆に戦争を起こそうとしたりと様々な思惑が交差する学園です」


「なるほどね。それは凄く面白そうだ」

 いや。様々な国の重鎮の子供が集まる学園か、それは結構面白いトラブルもといイベントがありそうだな。中々楽しそうだ。


「そうですか。気に入って下さりましたか」


「ああ、気に入った。で、聞くがその枠とやらは何枠ある?」


「はい、我が国の保有する枠は全部で15枠です。今現在はその枠のうち12枠を使用しております」

 なるほどね。つまり3人は入れるという事かそれは都合がいい。せっかくだしお嬢様も連れていきますか。その方が楽しそうだしね。後一人は、そうだな。心眼のマレッサでも連れていきますか。あの娘、結構可愛かったしね。それと俺が国を救った英雄と言った時の反応を見てみたい。うん。そうしよう。


「じゃあ。俺とマリアお嬢様とバビリオン家の心眼のマレッサの三人で学園に行くわ」


「分かりました。泰斗殿。では今すぐ手続きを済ませて参ります。大臣今すぐに手続きを済ませろ」


「は。分かりました。国王様」

 大臣がどこかに急いで駆けていった。

 1分後

 大臣が戻ってきた。いや早。仕事は早。


「タイト殿、学園にいつでも行けるよう手続きは済ませました。他に何か欲しいものがございましたら、何なりとお申し付けください」

 国王様がそう言って俺にペコペコ頭を下げる。


 うん?仮にも一国の王だよな?それでいいのか?まあでも落ち着いて考えたら一瞬でこの国を滅ぼせる俺という化け物相手に横暴な態度なんて取れないか。それに俺はこの国の救世主・英雄であるしな。

 しかし、他にもか、お金は結構邪竜討伐のおかげで結構あるし。そうだな城の宝物庫でも見せて貰って何か良いのあれば頂きますか。


「じゃあ、この城の宝物庫を見せて貰える。もし良さげなのが合ったら貰うから」


「分かりました。タイト殿では宝物庫に案内させましょう。騎士団長タイト殿を宝物庫までお連れしろ」


「分かりました。国王様。では。タイト殿宝物庫まで案内をさせて頂きます」


「分かった。案内してくれ」


 騎士団長に案内させて5分後。

 宝物庫に着いた。

 中に入ってみると、しっかりと金銀財宝が置いてあった。正直あの第二王子の起こした反乱で奪われてそうだったけど。以外そういうことはなく、普通にあった。


「中々良い感じの宝物庫だね。じゃあ。欲しいの見つけたら貰うわ」


「分かりました。ではごゆっくりお探しください」

 騎士団長がそう言って宝物庫から出る。


「さてと、じゃあ探していきますか」

 俺は超鑑定を使って城の宝物庫の様々な物品を鑑定して周った。


 30分後。


「全然いいの無い。いや。無くはないけどほぼ全部俺の能力で代用出来たり、俺の持ってる物の下位互換でしかない。いや、マジで思った以上にクソやな。まあいいやまだ後少し鑑定をしてないものは残ってるしそれに賭けて見ますか」


 10分後。


「うわ、掘り出し物見つけてしまったよ」

 俺が手に持っていたのは赤く光る石のような物だった。

 この赤い石のようなものの鑑定結果はこうだ。


 賢者の石

 錬金術を極めた者が生物の命を凝縮させて作り出せる禁忌の品。

 この石を飲み込めば寿命が大幅に伸び、体のありとあらゆる機能が全盛期で固定される。

 また、この石を媒介にすれば死んだ者を蘇らす禁術・死者蘇生の行使が可能となる。


「まあ、凄いね。はい。いやマジかよ。賢者の石とかあるんや。流石異世界やな。しかしあれだな効果凄いけど。正直な話俺には不要な品かもな。だって俺は死を自由自在に司れる死霊王だし、死人を蘇らせるのも人間を不老にするのも簡単に出来るしね。まあでも、何かあった時に使えそうではあるし。貰っておきますか」


「すみません、じゃあこれ貰います」


「え?失礼ですがそんな石でよろしいのですか?というか何で石が宝物庫に?」

 騎士団長がめっちゃ驚くというより困惑してくる。なるほどね。この石は鑑定を使える人じゃないと価値が分からないか。まあ価値が分からない方が好都合かな。


「はい。これで大丈夫です。いや~~~。この石が家のインテリアに丁度いいと思いましてね」


「なるほど。そうでございましたか。では今から客室に案内させていただきますがよろしいですか?」

 いや。このふざけた理由で納得するんかいと頭の中でツッコミつつ俺は返答する。


「大丈夫ですよ」


「分かりました。では案内をさせていただきます」


 てくてくててくてく

 歩くこと5分。


 かなり大きくて豪華な部屋に案内されました。


「中々良い部屋だね」


「それは良かったです。タイト殿メイドはお付けした方がよろしいでしょうか?」

 メイドを付けてくれるだと。・・・・・・異世界のメイド。ヤバいオタクとしてはめちゃくちゃ魅かれる。


「じゃあお願いします」


「分かりました。もしよろしければタイト殿の好みを教えて頂けますでしょうか。それに合わせてメイドを選びますので」

 マジかよ。メイドを俺の好みに合わせてくれるだと・・・何というサービスだ。

 この国救って良かったわ。しかし好みか。・・・なるほどね。そうだな・・・まだ俺は熟女好きってわけではないし。若い娘がいいな。しかし大人の色気のあるメイドも外せない。後はドジっ娘メイドも素晴らしいし。ロリメイドもありだな。他にもツンデレメイドとか、ツンツンメイドもありだな。いや~~~悩む。いや待て別に選ぶ必要はあくないか?俺はこの国を救った英雄だ。これは全部要求してみますか。


「じゃあそうですね。ドジっ娘メイドにロリメイド、ツンデレメイドにツンツンメイド、大人の色気むんむんのメイドに元気いっぱいな明るいメイド、戦闘メイドに巨乳メイドに爆乳メイドから貧乳メイドも外せない。後はオーソドックスに普通に美しいメイドさんに・・・・・・」


「ちょ、すみません。タイト殿何て言っているのか分かりません。私の勉強不足で申し訳ないのですが、もう少し分かりやすくお願いいたします」


 ・・・・・・・


 あ、落ち着いて考えたら俺の望むメイドはラノベとか漫画、ゲームの中で合って常識的に考えたらいないか。というか首になるわは。ドジっ娘メイドとか害悪でしかないし、ツンデレもツンツンもご主人様がⅯならともかく普通に失礼だし。それに戦闘メイドってなんだよ?普通に冒険者とかになるわ。それに大人の色気むんむんって娼婦じゃねえか。メイドじゃないやん。ロリメイドって、それただのロリコンやん。うん。これは俺が馬鹿だったな。


「すみません。今言ったことは忘れてください。普通に良い感じのメイドでお願いします」


「あ。はい。分かりました、ではその様に」

 そう言って騎士団長は小走りでメイドを呼びに行った。


「さてと、メイドが来るまでスキルの書でも使って待ってますか」


 スキルの書を使うこと10分。


「タイト殿、メイドを連れてきました」

 騎士団長が連れてきてくれたメイドが全部で5人。

 黒髪ロングF・金髪ロングG・黒髪ロングB・黒髪ショートC・金髪ショートDだった。まあ、胸の大きさの方はあくまで予想だけど、しっかしなるほどね。騎士団長よく分かってるじゃないか。

 俺は超鑑定を使って適当に身体強化系統のスキルの書を10個ほど見繕って取り出して騎士団長に向けて投げた。

 騎士団長は慌ててそれをキャッチする。


「それはやるよ、自分で使うも売るも好きにしてくれ」


「あ。はい。ありがとうございますタイト殿」


「何良いってことよ」


「では。私はこれで、何か用がございましたらメイドにお申し付けください。すぐに駆け付けますので」

 そう言って騎士団長はウキウキ顔で部屋から出ていった。まあスキルの書嬉しかったんだろうな。


 ――――――――――

 というわけでどうしようか。

 今目の前に素晴らしい異世界のメイドが5人。


 ・・・・・・・・・・


 いや。どうする?どっかの嫌な顔大好きなのパンツさんでも見習ってパンツでも見せてもらうか。

 それとも土下座する人でも見習って土下座してパンツでも見せてもらうか。

 悩ましい。でもあれだな性欲は無いから特に手を出そうとは思えないんだよな。どうしようか?


 ・・・・・・・・・・


 よし決めた。写真を取らせて頂こう。幸い俺にはスマホもそのモバイルバッテリーの予備も大量に闇空間にある。うん。思う存分写真を撮ろう。つか、常識的に考えてメイドにパンツ見せてくださいって俺は変態じゃないか。流石にないわな。


「メイドさん写真を撮っていいですか?いや?写真が何か分からないか。まあ今から俺の言う通りに動いてください」


「はい。分かりました。タイト様」

 メイドが息をピッタリ揃えて礼をした。うん。よく訓練されているな。

 さて写真を撮っていきますか。

 30分後。

 メチャクチャ写真を撮りました。

 思う存分写真を撮りました。途中から調子に乗ってメイド同士で絡ませてる写真を撮ったり、少し服を脱がせてみたりと。良い感じの写真を大量に撮りました。

 マジで大満足です。ありがとう異世界。素晴らしい異世界。最高だぜ。イエーイ。

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