第91話・女騎士ってロマンがあるよね
というわけで、女騎士・フャネレって人の救出とオークの集落を潰すことになった俺。
言っても両方難しい問題じゃないけどね。前者は眷族にした盗賊に聞けばオッケーの解決だろうし。後者も適当に探して潰せば終わりっと。
うん、超絶簡単だな。というわけで、早速やっていきますか。まずは、女騎士・フャネレを探していきますか。
俺は適当な盗賊いや眷族に念話を繋げて問いただした。
「というわけで、元盗賊、女騎士・フャネレって人どうした?」
「はい、ご主人様、女騎士・フャネレでしたら、見てくれも良かった上に、本物の女騎士ということで結構需要がありますし、奴隷として売り払いました」
「え?マジ?」
「はい、マジでございます。ご主人様」
・・・・・・・・
Oh・・・・・・、これは結構ヤバいな。
「因みにその、奴隷商の居場所って分かる?」
「それが、ここ最近連絡がつかなくなりましてね。捕まったという話は聞いていなので、多分ここ最近暴れているオークの集落の近くを通ってしまって、捕まって食われでもしましたかね?」
・・・・・・・・・・・
「は?いや。おい、待て待て待て待て待て、うん。これはご都合主義的なあれから見て、オークの集落に捕まってる感が凄いな」
「そうですね、ご主人様、多分捕まってますね」
「そうだね、多分捕まってるね、じゃないよ。馬鹿じゃないの、おい、そのオークの集落何処にある、早く教えろ」
「はい、申し訳ございません。ご主人様、オークの集落はこの洞窟を出てから大きな岩がある所を右に曲がってずっと進むとあります」
「なるほどね、分かった。もういいよ、じゃあ急いでオークの集落に向かいますか」
俺は飛行を使いオークの集落目指して飛んだ。
ビューンーーーーーーー・飛ぶこと1分。
「到着と、うわ、オークの集落って、本当にまんまオークの集落だな。オークの数は大体100は超えていてうじゃうじゃいるし、オークの住んでいるであろう木造で造られた少々ちゃっちい家が所々にあるし、結構しっかり集落作ってますね。まあいいやサクッと潰しますか。まずは逃げられないように。闇魔法・闇の揺り籠」
俺は闇魔法を使い。このオークの集落全てを包み込む闇を生み出し、閉じ込めた。
俺の闇魔法に反応して、急に逃げ出すオーク達、しかし、俺の闇の揺り籠を壊せるほどオークは強くなかった。
「死魔法・種族指定・オーク・範囲・闇の揺り籠内・死ね・抗えぬ死」
俺は今適当に合ったら便利だなと作った魔法を発動して、この集落のオークを全て殺した。
思いのほか魔力の消費も少なく、結構使い勝手の良い魔法何でこれからも多用していこうと思った。多分闇の揺り籠で範囲内を俺の魔力で満たしたから、魔力消費が少なかった気がする。このセットが良いね。
「さとて、オークを皆殺しにしたし、女騎士・フャネレを探してみますか。死魔法・命探知」
・・・・・・
「あ、反応合った。結構生きている人の反応ありますね、まあ、ありがたいことに一か所に集められているし早速確認するか」
テクテクテクテク
「到着っと」
そこで目に入ったのは。殺してくれと懇願する女&男共だった。
女も男も等しく犯されたという形跡があり、男の方は尻やられていたりして、結構エグイことになったりしている。
・・・・・・・・
うん。想像以上に見てはいけないものを見てしまった気分だ。
いや、まあ、人間辞めて精神が結構エグイことになってるのもあり、吐くみたいなのは無いけど、見てて気分のいいものではないな。例えるならGかな?
しかし、これ、完璧に精神の方が狂ってないかな?女騎士・フャネレって人大丈夫か?
取り敢えず聞いてみるか。
「お~~~い、この中にフャネレって人いる?」
「殺してくれ、殺してくれ、殺してくれ・・・・・」「殺してくれ、楽にしてくれ」「殺せ、殺せ」「殺せよ、救いを・・・」等々。
駄目だ。言葉が通じない。しょうがない、適当に男一人殺して蘇らせて聞いてみますか。
「死魔法・抗えぬ死・死霊魔法・死者蘇生」
適当に男を一人殺して、蘇らせてみた。しかし、結果は悲惨な物だった。
「殺せ、殺せ、殺してくれ・・・」
と、ひたすらに叫ぶだけ。
「あっと、蘇らせても、心が壊れているとアウトなんだ。初めて知った、じゃあ死霊にするしかないかな、死魔法・抗えぬ死・死霊魔法・死霊生産」
サクッと殺して、サクッと死霊にさせる。
「おい、フャネレという人を知っているか」
「はい、ご主人様、フャネレというと女騎士・フャネレでしょうか?」
「ああ、そうだ」
「でしたら、ここにはいません。盗賊から買い取った後、街に出て闇市で売りに出した所、大商人の一人息子が一目惚れし買っていきました」
・・・・・・
「え?マジかよ?」
「はい、マジでございます」
・・・・・・
「因みにその大商人の一人息子とやらはクソ野郎だったりする?」
「いいえ、噂では性格も良く、付き合いも良く、頭も良く、武術に長け、顔も良くと完璧な人でして、流石の私もそんな完璧な人がいるかと疑い少し調べてみましたが、噂通りで、本当にフャネレに一目惚れして買っていったので、今頃二人で幸せに商売にいそしんでいると思います」
「マジかよ、え?もしフャネレが元の仕事、ようはお嬢様の騎士に戻れるとなったら、戻ると思う?」
「それは、考えにくいかと。フャネレはあの我儘で傲慢なお嬢様の元にいるのは辛いと言ってましたし。お嬢様が盗賊に攫われた際も罰が当たったとほざいていましたし、他にもあの職場地獄とも言ってましたし・・・・・・」
「いや、もういい、つまり、女騎士・フャネレって人は今前の辛い職場から離れて幸せに暮らしているという事だな?」
「はい、その通りです」
「なるほどね」
・・・・・・・・・・・・・・・・俺どうしようか。
何となくで騎士ごっこ初めて見たけど、何かもっと楽しいものだと思ってた。
何が悲しくて、俺はオークの集落を潰して、見たくもない汚いものを見て。幸せに暮らしてるであろう人を地獄に連れ戻そうとしてるんだ。うん、いいや、面倒やし。オークに殺されたって嘘でもつきましょう。
「あ、そういえば、今ここにいるオークの被害者の中に奴隷商が捕まえた奴隷混ざってる?」
「混ざってはいません。ご主人様、今この場には私含め、奴隷商と長らく一緒にやってきた護衛しかいません」
「あ、マジかよ。じゃあ、クズ野郎ってことか、一応悪魔法・悪感知っと・・・・・・うわ、本当にクズ野郎だな。じゃあ、別に慈悲はいらないね、死魔法・抗えぬ死・死霊魔法・死霊生産」
全員を殺して死霊にする。そして命令をする。
「お前らが今まで奴隷にし、不幸にしてきた人を幸せにしていけ、それが終わったら他の苦しんでる子供たちを幸せにしろ」
「はい、分かりました。ご主人様」
元奴隷商とその護衛達は俺に深々と頭を下げると俺の命令を実行しに去っていった。
さてと、じゃあ戻って嘘の情報をお嬢様に伝えますか。
「死霊魔法・死霊転移」
俺は死霊転移を使ってお嬢様の目の前に現れる。
「すみませんお嬢様、お嬢様の探していた女騎士・フャネレはもう既にオークに襲われ奴隷商と共に殺されていました」
「あら、そうなの、やっぱり殺されていたのね。まあ、見てくれは良かったけど、そこまで強くなかったしね、妥当といった所かしら」
へ?あれれ、思ったよりも冷たい反応したぞ、このお嬢様。つか、何?そこまで大切じゃなかったの?どういうこと?
「まあいいわ、取り敢えずは合格よ。フャネレの代わりに貴方を私に騎士にしてあげる、どう光栄でしょ」
・・・・・・合格?ん?何俺試されたの?まいっか。別に少々生意気だけど、俺はめちゃくちゃ強し、基本何でも出来るし、それにこのお嬢様自体は何だかんだで黒髪ロングで多分運動してないのと外に出ないせいか肌はかなり白くスベスベで細い。俗にいう。めちゃくちゃな美少女なわけだしね。
うん、我儘美少女を補佐する人外であり最強の完璧な騎士・・・・いいね、カッコイイしラノベ的にもありそうだし。
というわけで騎士プレイこのまま続行させますか。
「分かりましたお嬢様、この命に代えましてもお嬢様の騎士としてお嬢様を守ることを誓いましょう」
「じゃあ、貴方は今から私の騎士よ。さあ、私を早く家に帰しなさい」
「すみません、私はあまり物事に詳しくなくお嬢様の家の場所が分かりません。よろしければ教えてくれないでしょうか」
「しょうがないわね、私の家は王都にある王城の隣にある公爵邸よ、さあ、早く連れて行きなさい」
・・・・おい、タンマ、公爵邸って、もしかしなくても公爵令嬢じゃないか?
うわ、マジかよ。つか何で公爵令嬢がこんな盗賊に攫われているんだ?まいっか、知らずにいた方が面白そうだし、知りたくなったら元盗賊の眷族に聞けばいいし、よし、このままやっていきますか。
――――――――――――――――
少しでも面白いと思っていただけましたら星やハートをいただけると幸いです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます