第90話・盗賊団が貴族令嬢を攫ってた。何それ超面白そう
邪竜を倒し終えてギルドに戻る途中、ふと、依頼を受けたのを思い出す。
「そういえば、俺ギルドで依頼を受けていたな。えっと、確か・・・・・・あれ?なんやったけ?思い出せ、思い出せ、確か一つ目は盗賊団討伐、もう一つは・・・・・何かの魔物の集落の殲滅だった、ような・・・・・何だったけ?うん、思い出せない。でも、このまま帰るのもな、一度受けた依頼なわけだし、せっかくだし倒していきたい。よし、決めた、取り敢えず適当に魔物の集落っぽいもの潰していきますか」
そうと決まったら早速行動だ。
「まずは、盗賊団潰していきますか。スキルは変わったけど多分いつものように使えるはずだ。悪魔法・悪感知・・・・お、上手く出来た。というか範囲が凄い広がっている。いや~~~凄いね。さてと、悪事を働いて悪に染まった盗賊団は何処かな~~~、あ、見つけた。結構近くの洞窟で酒を飲んでますね。さてと突入しますか」
俺は悪感知で見つけた場所まで飛行し、洞窟の前に着くと降りて、そのまま中に入っていった。
「ルンルンルンルンルンルン」
何となく鼻歌を歌いながら歩いていると当たり前だけど、見張りに気が付かれた。
「お前、何者だ。ここがどこだが分かってるのか」
「テンプレセリフありがとうございます、というわけで、さようなら」
俺は闇空間から漆黒魔剣を取り出して一切の躊躇いなく見張りを殺した。
まあ、悪感知でこいつがクズ野郎ってのは分かってたしね。罪悪感なんてのはこれっぽちも感じない。
さてと、次行きますか。
「テクテクテクテクのルンルンルンルン、ルンルンルンルン」
また、同じように鼻歌を歌いながら洞窟内もとい盗賊団のアジトを歩く。
そんでもって、その鼻歌につられてやってきた、愚かな盗賊団を片っ端から殺していく。
鼻歌を歌いながら歩くこと5分
盗賊団が楽しくお酒を飲んでいる場所までたどり着きました。
ヤッタネ。というわけで早速突入。
「はい、腐れ外道の盗賊団さんこんにちは、そしてさようなら・闇魔法・闇飛ばし」
バタン
取り敢えず視界に映った。盗賊団全員の眉間を闇飛ばしで打ち抜いて殺す。
これで、全員殺したかな。
「おい、お前は一体何もんだ」
酒樽影で寝転がっていた。盗賊が起きて周りの状況を見て、恐怖しながら俺に怒鳴った。
「お~~~、まだ生きていましたか。これはビックリ、超ビックリ、というわけで死ね」
一瞬で近寄り漆黒魔剣で首をはねた。
「さてと。これで大丈夫かな」
俺が全員殺したと思いやり切ったなという充実感でそう呟いた時だった。
「おい、お前動くな、一歩でも動いたらこの女の命は無いと思え」
どこで寝転がってたかは知らないけど、盗賊の一人が高級そうな服を着て口を縛られた女性?いや少女の首にナイフを当てて脅してきた。というか、どっからこの女性を連れてきた?どういう状況だよ?まあいいけど、どうせやることは変わらないし。
「別に殺したければ殺せば、どうせ生き返らせれるし。そんな人質取って程度で俺が降参するかよ」
「ハ?何をふざけたことを言ってるんだ、この女はこの国の貴z」
漆黒魔剣で首をはねた。
俺は男が喋っている途中で、ついうっかり殺してしまった。
うん、少し待ておい待て、この国の貴って、もう貴族しか選択しないやん。厄介事確定やん。
ヤベ超嬉し。これは、あれですな、攫われた貴族令嬢を助けた時なテンプレ展開ですな。絶対面白いやつやん。
まあいいや、取り敢えず、口を縛られているんで話が出来ないし、ほどいてあげるか。
そう思い、ササっと少女の口縄をはずした。
「助けるのが遅くってよ、この役立たず」
いきなり罵られた。いや。え?俺助けたんだけど?え?酷くない?いやまあでも見た目は美少女やし、罵倒されてもご褒美ですと言える猛者は結構いるし、うん、大丈夫だな。
よし、せっかくだしここは騎士風な感じでやってみますか。ほんでもって、自分に対する罰って言って腕落して脅かせてみるか。人間やめたおかげか、何となく痛覚が狂っててオンオフが出来るようになったしね。よし、そうしよう。そっちの方が面白そうやしね。
「遅れてしまい申し訳ありません、お嬢様。この失態を償う為、私の左腕を切り落させていただきます」
俺はそう言って漆黒魔剣を使い左腕を切り落した。
盛大に吹っ飛ぶ俺の左腕、思いっ切り流れる俺の赤い血。うん。これは普通のトラウマレベルやな。
さて。少女の反応はどうかな?
「分かりました。その忠誠しかと受け取りました。今回の貴方の失態を寛大な心を持ってして許しましょう」
お、意外にもしっかり対応してきた。いや、普通に凄いな。そうなると、このまま騎士風でやってみますか。
「ハハア、お許しいただき感謝いたします」
そう言って頭を下げる。
「頭を上げよ、其方にもう一つ任務を授ける。それは、私が攫われた時に一緒に攫われてしまった、護衛の女騎士・フャネレの捜索だ」
「ハハア、わかりました。お嬢様、この命の代えてもその女騎士・フャネレを探し出しましょう」
とは言ったものの、攫われた女騎士なんて超絶高確率で「くっ、殺せ」としか言えないような状況になるだろうな。
それこそ、今回は盗賊だったけど。オークとかでもさって?ん?あああああ、思い出した。オークだ。オーク、オークの集落の討伐を頼まれてたんだ。
あ、スッキリした。これで、片っ端から集落を潰すという事をしなくてよくなった。
さてと、じゃあ。早速女騎士探しとオークの集落を潰しに行きますかって?あれ?この少女どうする?何となくのノリで騎士風なことしたけど、絶対に貴族だよね。貴族令嬢だよね?ほんでもって盗賊に攫われるという結構エグイことの起こった、確実に問題抱えた貴族令嬢だよね?うん?あれ?どうしよう?
・・・・・・よし、どうしたいか聞いてみよう。
「お嬢様、すみませんがお嬢様はこれからどうしたいですか?」
思いっ切りドストレートに質問をしてみた。
「そうね。取り敢えず、フャネレを連れてきてくれるかしら?話はそれからよ」
マジかよ?話進まなかった。というか俺が探している間、無防備にならない?え?俺と一緒についてくるのか?
「すみませんがお嬢様。私が女騎士・フャネレを探している間、お嬢様は私に付いてきてくれるのでしょうか?それとも、ここに残るのでしょうか?」
「何馬鹿なことを言ってるの残るに決まってるじゃない、まさか私を働かさせるき?」
ですよね~~~~~~。うん、じゃあ護衛どうしょうって、ハア、いつもなら眷族がたくさんいるから一切困らないんだけどな。いや、待てよ。眷族がいないなら作ればいいじゃん。
「分かりました、ですが、この洞窟にお嬢様一人というのはあまりにも危険なので、護衛を付けさせて頂きます。というわけで死霊魔法・死霊生産」
俺はさっき殺したばかりの死にたてほやほやの盗賊団の死体を死霊として眷族にした。
「さて、命令だ。お前らお嬢様の命を第一として、お嬢様の命令に絶対服従だ」
「分かりました。ご主人様」
「はい。というわけでお嬢様、この者たちはお嬢様に絶対服従です。そして、何があってもお嬢様を守ります。では、私は女騎士・フャネレの捜索に行ってまいりますので、もし、何かありましたら、この元盗賊に言って下さい、すぐに駆け付けますので、では」
そして俺は女騎士探しとオークの集落を潰しに行ったのだった。
―――――――――――
補足説明
盗賊が死なずに主人公の前に貴族令嬢を連れてきた理由。
その盗賊が酒に酔った勢いで、牢屋から彼女を引っ張り出して広場に連れて乱交に及ぼうとしたら。仲間が全員殺されていて、その強さを見て絶対に勝てないと思い人質取って逃げようと思った。ほんで殺される。
――――――――――――
皆、オラに星とハートをわけとくれ。
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