第89話・俺の種族が人間じゃなかった件について

「さてと、邪竜倒したし、さっそくステータスを確認してみますか。まあ、ステータス確認っていったらこの言葉だよな、ほい、ステータスオープン」


 俺がそう言った瞬間、目の前にゲームのステータス画面のようなアクリル板のようなものが現れた。


「お、成功した。やったね、というわけでじゃあ早速ステータスを見てみますか。


 ステータス

 名前 上野 泰斗 年齢 15歳 種族 死霊王 レベル13


 王スキル

【闇魔導王】【完璧なる死霊王の肉体】


 特殊スキル

【漆黒竜降臨】【ダンジョンマスター】【千鬼死霊大行進】【支配者】【変幻自在の弾々】


 スキル

【闘魂精神・常時精神】【反転変換】【超鑑定】【超神秘魔法】【超光魔法】【極天使降臨】


 称号

 ―――――作成中――――――(あんた化け物過ぎ、称号決めるの超大変じゃん、つか、これ前の世界の成した事も含める?含めない?どっちがいい?)


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・


「どういうこと?は?え?まずさ、突っ込んでいい、俺の種族さ死霊王って何?え、え、待て、おい、待て待て待て待て待て待てま、は~~~~~~~~~~~、あああああ、へ?俺人間やめてるやん」


「は?いやさ、敢えてもう一度言うけどさ俺人間やめてるやん?マジでどういうことですか?何、死霊王って?は?いや、二つ名で言われてるけど種族死霊王はヤバいでしょ。つか、どんな効果持ってんだよ死霊王?これ鑑定できるのか」


 そう思い超鑑定を種族死霊王に向けて使った。


 種族・死霊王

 死者と死霊を統べ、王に相応しき力を持つ理から外れた化け物、それ、は、あああ、全て・・・を、世界い・・・を・・・・・・・―――鑑定に失敗しました―――

 種族効果

 闇系統の魔法の威力が10倍

 闇系統の魔法のダメージがゼロになる。

 物理攻撃が9割軽減される。

 光系統・特殊系統以外の魔法ダメージが9割軽減される。

 不眠不休で活動が可能となる。

 寿命という概念がなくなる。

 心臓と頭を同時に潰されない限り再生できる。

 死霊系統の魔物に無条件で好かれ尊敬され配下になろうとしてくる。

 光系統の魔物に無条件で嫌われ憎まれる。

 光系統から受けるダメージが10倍になる。

 自分の眷族または配下の能力が上昇する。

 自分の眷族または配下が特殊進化する確率が上昇する。

 自分の眷族または配下が絶対服従となり何があっても裏切らなくなる。

 自分の眷族または配下に対しての魔法による強化又は特殊強化等の恩恵が上昇する。

 自分の眷族または配下の能力の一部を自分の能力に出来る。

 自分の眷族または配下は意思と魔法を一部能力を共有できる。

 (NEW)・一日一回までなら消滅や死亡状態になっても蘇ることが出来る。

 闇系統の魔物に無条件で尊敬されて配下になろうとしてくる。

 一定以上の力を持つ人間相手に恐れられるようになる。

 様々な魔物や魔人から一目置かれるようになる。

 一日一回周りにいる光系統以外の生物を一定時間強制的に従わせて戦わせる【王の支配】が使えるようになる。(一部例外あり)

 ―――その他の効果についてはまだ解放されていません。―――


「何これ?チートですか?というか、俺ってほぼほぼ不老不死じゃん?何一日一回死んでも生き返れるってヤバいだろ。強すぎだろ、それに【王の支配】って何?ヤバいとか超えてるやん、え?いや本気で凄いな。というか、鑑定に失敗って、これまだ隠された力があるのかい?というか、ありそうやな、俺は一体何を目指して何になるんだろ?・・・・・いや、考えるのは止めておこう。今考えても答えなんてのは出ないしな。にしても、称号の欄どうなってんだこれ?作成中って、舐めてるやろ?何ステータスは俺の事嫌いなの?まあ、いいや、取り敢えず今から全てのスキルを一つずつ鑑定していきますか」


 王スキル【闇魔導王】

 闇系統の魔法に対して圧倒的なまでの才能と努力を糧にひたすら鍛え上げたとしても、人の身では到底到達は不可能な領域まで踏み入れ、さらにその中でも王と呼ぶにふさわしきまでの力を手にした者が与えられるスキル。

 スキル効果

 闇系統の魔法を全種類自由自在に使えるようになる。

 闇系統の魔法を使用した時の魔力消費が10分の1となる。

 闇系統の魔法の威力が10倍になる。

 闇系統以外の魔法の使用が不可能になる。

 王系統スキル・もしくは一部の特殊スキルを除きこのスキルを使った攻撃を防ぐことは不可能である。

 一部を除き闇系統魔法全てを支配することが出来る。


「いや。チートやろ、何このスキル、ほぼほぼ絶対不可避の魔法攻撃、ついでにいえば、消費魔力が10分の1、威力が10倍?は?え?いや、凄いことにならないこれ?だって俺種族死霊王の効果で闇系統魔法の威力が10倍になってるんだぞ、つまり、100倍と、うん、なるほどね、そういえば俺がこの世界に来た時初めて放った魔法が阿保みたいな威力していた理由が分かったよ。うん、確実にこのスキルのせいじゃないか。いや~~~、凄いね、まあ、いいや次だ次、スキルはまだまだある」


 王スキル【完璧なる死霊王の肉体】

 基本的には絶対に自ら肉体を鍛えるという行為をせず、後方からの魔法がメインである死霊王が自ら肉体を鍛え、強敵との激しい肉弾戦を幾度となく行い、何度も四肢が抉れるほどの大けがを負い、それでもなお、鍛え続けることにより獲得できるスキル。

 スキル効果

 身体能力が異常なまでに上昇する。

 魔力がかなり上昇する。

 王系統スキル・もしくは一部の特殊なスキルを除き、決してダメージを受けなくなる。

 一部の特殊な攻撃を除き、受けた傷はすぐさま再生できる。

 一部の特殊な攻撃を除き、受けた攻撃を吸収・蓄積・放出することができる。


「うん、これもまたチートというか何というか、凄いな、ほぼ全攻撃の無効と超速再生に超身体強化に魔力強化に吸収蓄積放出か、えぐいな」


 特殊スキル【漆黒竜降臨】

 全てを漆黒に塗りつぶす、最凶と名高い竜の中の竜・漆黒竜を降臨させることのできるスキル。

 一度降臨させれば、戻れと念じない限り降臨し続け、例え漆黒竜が殺されたとしても24時間の時間を置くことにより、再び降臨させることが可能である。


 ・・・・・・・・・・・・


「は?漆黒竜降臨というチートスキルの唯一の弱点が消えた。え?待て待て待て待て待て、は?いや、ヤバすぎだろ、漆黒竜降臨って一日一時間しか使えないからこそ、まだバランスの取れていたスキルだぞ。それがナシになった?は?ヤバ?異世界に来たことによるスキル調整か何か?知らないけど神かよ、といっても、流石に常に漆黒竜を出し続けるわけにはいかないか、馬鹿でかいし、馬鹿強いし、いるだけで厄災を振りまくしね」


 特殊スキル【ダンジョンマスター】

 ダンジョンを支配することのできるようになるスキル。

 だが、しかし、あくまで支配できるのはダンジョンであり、迷宮の核を支配するのは不可能である。

 つまるところ、元々ある迷宮の内部を支配し操作できるのが限界であり、新たにダンジョンを作り出したりするのは不可能である。


「なるほどね、このスキルはダンジョンしか支配できないのか、よくあるラノベみたいに、自分でダンジョンを作ってダンジョン経営とかは出来ない、いや、頑張れば出来そうだがかなり難しそうだな、まあ、でも、ダンジョンを支配するだけでも十分強力だし、いっか」


 特殊スキル【千鬼死霊大行進】

 千の鬼と何万という死霊を自由自在に召喚し使役するスキル。

 一部の情報が規制されています。


「うん、説明少なすぎやろ、舐めてるのか?情報が規制されていますって、何それ怖い」


 特殊スキル【支配者】

 支配をする者である。

 支配される者は全ての能力が倍になる。

 支配される者は絶対に支配者に逆らうことは出来ない。

 支配者は下位の者の能力を無効化する。


「うん、何か、前見た時の鑑定結果と違う?いや、まあ、強いからいいけど?異世界行ったら能力も変わるんかな?」


 特殊スキル【変幻自在の弾々】

 変幻自在に様々な効果を持つ弾を生み出すことが出来る。


「短い。まあ、でも実際に能力はそれだけだからな。うん、こんなものか」


 スキル【闘魂精神・常時精神】

 常に戦う準備が整っている。

 いついかなる時も、殺気や強者に反応して敵と戦うことの出来る精神。

 強者と戦う時、普通は感じるであろう恐怖をほとんど感じず。向かっていき勝利しようとする強き精神。

 このスキルを持つ者は戦いに愛され。戦いを愛する強靭な精神の持ち主である。


「なんか、凄いな。ラストの戦いを愛するって、酷くない?俺って戦闘狂か?・・・・・・・・いや?そんなはずはないと思うけど、・・・・・・スキルにこう書いてあるし自分が気が付いてないだけで意外と戦闘狂なんだろうな。うん」


 スキル【反転変換】

 様々なものを反転し変換できる。


「いや、短いって、まあ、多分前のスキルである反転・性別属性よりかは強そうやし使い勝手もいいかな?うん、まあ、良しとするか」


 スキル【超鑑定】

 普通の鑑定よりも優れた鑑定が出来る。


「まんまだな」


 スキル【超神秘魔法】

 神秘を司りし魔法を普通よりも強く扱える。


「これも、まんまだな」


 スキル【超光魔法】

 光魔法を普通よりも強く扱える。


「まんまですな、まあ、そうやろ、じゃあ、次もきっとまんまかな?」


 スキル【極天使降臨】

 ・・・・・・・・・神の国に・・・・・強・・その身に宿す・・・・・その力は・・・・・・闇を暗黒を漆黒を等しく平等に滅し・・・消滅・虚無・・・・・・・代償は・・・・・行き過ぎた力である・・・・・頼ることは・・・・のが・・・・いい・・・・・・・・・・これ以上の閲覧には特殊なスキルが必要です。


「いや、おい待て、待て待て待て待て待て待て。は?どういうことですか?え?何で一番ヤバそうなスキルなの?え?いや、え?これ使って大丈夫なの?代償とか不穏な言葉あるけど、大丈夫なの?・・・・・うん、まあ、封印確定ですね」


 ――――――――――――――――――――


「うん、ステータスを見た結論。俺人間辞めてるわ。というか強すぎ、配下の眷属全部合わせれば世界最強やろ、まあでも、俺が俺であることには変わりない。異世界楽しみますか、さて、邪竜の討伐報告しに行こっと」


 ――――――――――――――――――――

 補足説明

 レベルが上がればそれ相応に魔力と身体能力が上がります。


――――――――――――――――――――


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