第62話・頭のネジが外れた戦闘狂VS可哀想な悪魔

「フハハハハハハハ、虹鬼化発動、からの闇魔法・闇纏い・魔力開放・いくぞ」

 俺は周りの被害とか一切考えずに金山で遊んでいる男に斬りかかった。


「おや、やる気になりましたか、では、私も楽しませていただきましょうか」

 化け物は剣をひらりと躱してから空中に飛びお辞儀をした。

 その行動は完全なる舐めプレイ。自分が圧倒的優位だという自信があるからこそ出来る行動。

 それを完璧に無視して飛行し、勢いをつけてお辞儀によって無防備になっている、男の首を斬り飛ばした。


「痛いですね、いきなり首を斬り飛ばすとは、おいたが過ぎm」

 斬り飛ばした首を右手で受けてめて喋っている途中でも斬った、斬って、斬って、斬って斬りまくった。


「痛いだろ、人の話を聞けこのクソガキ、ぶっ殺すぞ」

 斬られまくって、ブちぎれた男に少し笑って言った。


「じゃあ、殺してみろよ」

「このクソガキ、悪魔を舐めるな~~~、第二形t」

「闇魔法・闇再生斬り」


 明らかに変身しようとしている男を敢えて闇再生斬りで斬った。


「クソガキが、変身中は攻撃しないのがお約束だろが、しかも、傷を治すのがめんどくさいやつだし。もう怒ったぞ、一切の手加減をしない、悪魔魔法・万死霊呪手」

 男が斬られながらもそう呪文を唱えた瞬間、空間が歪み悍ましい死者の手が万に達するほど大量に現れて、上野 泰斗に手を曲げた。


 出た瞬間は今にも正者に触れその生気を奪い殺そうとしていたのに、上野 泰斗という存在に近づいた瞬間に主人公に敬意を示すかのように手を曲げたのだ。

 そこにあったのは王に敬礼をする臣下のような明確な力の差だった。

 そして死霊の手はそんな王を攻撃せよと召喚した不敬な悪魔に狙いを定めて襲いかかった。


「は、何故だ、何故だ、何故だ、何故死霊の手がこの私を攻撃する、私は悪魔だぞ、攻撃するのはそこにいる愚かな人間、人間なのか、アイツは本当に人間なのか」

 そして愚かにも悪魔は気が付いてしまった彼が死霊の王だという事実に、死霊の王とは自分の完全なる上位互換の存在、勝てるはずがないそう思ってしまった。

 そう思ってしまったら最後、悪魔は恐怖して怯えたが、しかし、プライドが許さなかった、こんな子供に負けるという事実にプライドが。


「AAAAAAAA」

 男は叫び自身の仮初の姿を捨てて、体長10メートル以上の悪魔になる。

 そして、目の前の子供を捻り潰して殺そうとする。


 子供はそれをひらりと躱そうとしたが思った以上に巨体で少々かすってしまう。

 かすった場所は完璧に抉り取られていた。

 とんでもない威力であった。あれが全身にもろに受けたら流石に死ぬそう思えるよ威力だった。まあ、その子供の力を考えればこれくらいだったらすぐに再生するが。


「なるほどね、巨大化ですか、じゃあ、剣よりこっちだな」

 そう言って子供いや死霊の王は笑い、剣を仕舞い拳を握りしめて思いっ切り力を入れて殴った。


 パン


 攻撃するも硬すぎなのと大きすぎなので全然ダメージは通らない。

 その様子を見て悪魔はニヤリと笑い、勝てるそう思ったがしかし。


「いや、硬いね。じゃあ、これならどうかな消滅魔法・存在消滅付与拳」

 身の危険を察し咄嗟に腕で拳をガードした悪魔。その選択が少しだが命を長らえさせた。


 グシャ


 そんな殴って出るとは到底思えない音と共に、拳が丸々消滅した。


「うわ、今の一撃で総魔力の3割持ってかれた、でも半端じゃない威力だな、さあ。醜く巨大な悪魔さんよう、ぶち殺される覚悟は決まったか」

 悪魔は逃げた、プライドを捨てて生き延びるために逃げた。少しでも遠くに逃げようと走った。


「おいおい、逃げちゃ駄目だろ。闇魔法・闇飛ばし」

 闇が飛んでくる普通だったら簡単に避けれるし当たってもそこまでのダメージはない、だがしかし、自分の拳が丸々消滅したとい事実がよぎり慌てて避け、そのまま姿勢を崩してこける。


「あ~あ。つまらないなあ、興ざめだよ、もっともっともっと俺を楽しませてくれると思ったのに」

「ヒイヒイ、どうか、どうか命だけはお助けを」


「ハア、さっきまでの威勢はどうした、え、俺を殺すんじゃなかったのか、え」

「いや、あの、それは、その、死魔法・逃れられない死の怨嗟」

 悪魔が一発逆転を狙って発動した魔法も。


「破壊魔法・魔法破壊」

 簡単に破壊された。


 悪魔に勝てる道はもうなかった、普通に戦えば悪魔の方が強かった。

 それなのに、変なプライドから舐めプレイをして最初から全力を出さなかったのと、相手に恐怖してしまった。そして、根本的にずっと封印されていたせいで全盛期から大分力が衰えていた。この3つの理由で悪魔は今追い詰められ、そして、


 グシャ


 頭を消滅させられて死んだ。


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 今回主人公が戦った悪魔について。

 石嶋家に代々封印されてきた悪魔、まあ、外伝に出て来る陰陽師に力を与えた後にフルボッコにされて利用されまくった可哀想な悪魔です。

 一応、悪魔の中でもかなり上位の存在です。何千年も前から存在して、多種多様な魔法にオリジナル魔法を使え、更に武術も嗜んでいて、メチャクチャ強い悪魔です。

 ただ、可愛そうなことに陰陽師に利用されまくり封印されまくった挙句、ようやく自由になれたと思ったら、主人公にフルボッコにされて死亡と。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。


 因みに10メートルぐらいになる戦闘モードの状態だと3回綺麗に攻撃が当たれば主人公は死んでいました。それくらいあの状態の悪魔は強いです。恐怖とかせずに、しっかりと魔法を使い主人公の動きを封じた上で攻撃すれば余裕で勝てたのに・・・・・・

 あ、それと、この悪魔は今後復活させるつもりはありません、バラバラに封印された設定も一人の封印が解けたことにより連鎖的に解けて本体に集まったという設定でお願いします。


 ――――――――――

 主人公の種族。死霊王についての補足説明

 主人公はいまだに自分の種族が死霊王になっていることに気が付いていません。

 その為、死霊王の強みとか一切知りません。

 死霊王としての本当の戦い方は眷族達に前衛を張らせて自分は後ろで眷族の強化に回復に援護魔法に努める。これが正しい死霊王の戦い方であり。この戦い方がメチャクチャ強いです。


 何だかんだで主人公は物理よりも魔法の方が強いですし。眷族は何度死んでも自由に生き返らせます。

 敵からしてみれば悪夢以外何物でもない。最強の存在です。

 まあ、その戦い方するとしたら戦争辺とかぐらいですかね?やれればですけど。あ、もしやってほしい人がいたら感想下さい。

 それと、主人公以外にも存在する死霊王は今のところは全部で9王、全員今の主人公よりも遥かに強い化け物です。まあ。出るとしても当分先、下手したら出ないかもしれませんが。

 まあ、そのうちの7王を知っているあの悪魔にしてみれば死霊王とは化け物以外何物でもありませんよ。可哀想な悪魔ですね。


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