第35話・処罰
仲間を9割方殺しにした。
知らなかったとはいえ、大分不味いよな。
ごまかせなさそうやし、正直に白状してメチャクチャ気乗りしないが謝るか。
「その件については本当に申し訳g」
「いや、謝らなくていいよ、その件は事前に伝え忘れていたこっちにも責任があるからのう。まあ相手側も話し合いの結果許しているようだしな」
「そうなんですか、いや~、それは良かった」
「しかしのう、だからと言って、無罪というわけにもいかん。儂の電話無視したしな。そこでじゃ罰としてお主には全国ダンジョン犯罪グループ撲滅の旅に参加してもらうことにしたのじゃ。まあ、正確に言えば魔物暴走がおきて豪快に校舎が壊れたんで暫く学校が休みになるのでな、その間に参加してもらおうということで決まったのじゃよ、もちろん報酬も出す。やってくれるじゃろ」
「それはもちろんいいですけど?でも全国ダンジョン犯罪クループ撲滅の旅って、何をどうすればいいですか?」
「それはなもちろん、ダンジョン犯罪グループを一斉に殺戮もとい駆逐することじゃ。近年スキルの書や魔石やドロップ品の不正売却、不正使用に所有されてるダンジョンに勝手に入る人や高難易度ダンジョンに潜るランク資格がないのにも関わらず危険度の高いダンジョンに勝手に入る事件が多発しておる。そういった者たちはダンジョンで力をつけ犯罪に走るケースがとても高い、そのせいでダンジョン連合では苦情の電話や救助の電話が大幅に増えているというのが現状じゃ、だからこそ我ら裏ダンジョン連合がダンジョン犯罪グループを一斉に殺戮して、このめんどくさい苦情の電話、救助の電話から逃れようということじゃ。分かったか」
「え~と、いきさつは分かりましたが、俺はこれからどうすればいいんですか」
「あ、すまんすまん、それを忘れておった、ゴホン、お主には裏ダンジョン連合特別部隊十一番隊隊長として今から渡す地図にあるダンジョン犯罪グループを殺戮してきてくれ。無論今回は貴重な情報源などは話が別だが、基本皆殺しでよい。さあ、頑張ってくれ。裏ダンジョン連合特別部隊十一番隊隊長よ」
そういってタブレットを渡される。タブレットを開くと地図アプリがあり確認すると富山、石川、新潟の3県にのみに印があった。
「これって、この3県のみのダンジョン犯罪グループを殺戮するってことですか」
「うむ、そうじゃ、他の県は他の部隊が担当しておる」
「なるほど、分かりました。じゃあ頑張ってきますね」
「うむ、頼んだぞ、もし何かあれば連絡をくれ、逆に緊急事態がこちらで起こったら、連絡をこっちからするかもしれんがのう、その時はよろしく頼むのう、後報酬はいつも通り口座に振り込んでおこう」
「ありがとうございます、あ、出来れば報酬に俺の眷族の戸籍くれませんか」
「分かったのじゃ、戸籍ぐらい裏ダンジョン連合の権力でいくらでも作れるわ、しっかし戸籍とは中々に面白いことを思いつくな」
「お褒めの言葉。ありがとうございます、それじゃあ、ダンジョン犯罪グループを殺戮してきます」
「よろしく頼むのう」
そういって、俺は今度こそめんどくさい大人の空間から抜け出せたのだった。
(因みに反転は解除しています)
――――――――――
「さ~て、どうせやることもないし、取り敢えず仕事しますか」
てなわけで飛行してもいいけど、迷子になりそうなんでネットで金沢駅までの行き方を調べて新幹線の切符を取る。
時間は割とすぐだったんで、そのまま駅に向かっていく。
駅に着いたらせっかくなので駅弁やお土産を色々と買い込む。
闇空間があるので腐らないから買ったのだが、少々定員に不審がられてしまった。
まあ、いっか。
ほんで、待ち時間ライトノベルを読んでいたら、あっという間に新幹線が来る時間になってました。
新幹線に乗り込んで指定席に座って、買った駅弁の中でも特に楽しみにしてた。たこめしを広げて、食べる。
うん、おいしい、たこめし。思ったよりもタコが歯ごたえがあって、でも、嫌になる硬さではなく癖になる硬さ。ご飯もしっかりタコの風味が付いていて、噛むほど味が広がっていく。うん、本当にうまい、これは癖になりそうだ。
30分後
ヤバい、気が付いたら何となくで買った多種多様なたこめし6個を全部食べていた。
やっぱり朝ご飯だべてなかったからかな?
だけどどれもおいしかったなあ。タコをてんぷらにしてるのもあれば、細かく刻んで大量に炊き込みご飯に混ぜてるのものや、ご飯は白米だけどタコの方にかなりの味をつけているもの、タコ以外の魚介が乗っているもの、色々あって、本当に美味しかった。
ヤバい、お腹いっぱいで眠くなってきた。うんこの新幹線で美味しい駅弁食べてお腹いっぱいになって寝る。なんと贅沢で素晴らしき事か。
というわけで少しだけ眠るか。
――――――――――
「スピー、スピー、ぐーグー、むにゃむにゃ」
「おい、お前、何寝てんだ殺されたいのか」
突如怒鳴り声が聞こえてせっかく気持ちよく寝てたのに目が覚める。
目を開けると、そこには、俺にナイフを突きつけているよく分からんオッサンとおびえ切っている人たちがいた。
「あれ?もしかして、この新幹線ハイジャックされた?」
――――――――――
補足
冒険者は食欲が普通の人より大きくなります。
主人公は寝起きの機嫌が悪いです。(ハイジャック犯血祭確定)
主人公の名前は上野 泰斗です。
主人公の女体化した名前は上野 イトです。(英雄)
今回の魔物暴走の被害は結構大きいです。
校舎9割方崩壊、教官や生徒が力を合わせて、何とか魔物は外に出さないようにしたため被害は校舎内に留まっているが、負傷者多数、死傷者数名 行方不明者数十名 という大被害です。
それを救った主人公はかなり凄いことやっています。
主人公がだした大量のドロップ品はちゃんと、主人公の眷族が回収しています。
ただ、主人公にドロップ品の中にあるスキルの書を使うことはありません。
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