第28話・誘拐犯が雑なやられ方するのはお約束

「は、白井 七星が攫われた、どういう事だ?詳しく教えろ」

 俺が報告をしてくれた死霊虫にそう聞く。


「はい、それがいきなり何者かが白井 七星に精神魔法と思われしき魔法をかけて路地裏に誘導させた後、睡眠魔法で眠らせて車に連れ込みました。今現在は車でどこかに移動中です。もちろん追跡は行っています」


「そうか、しかし、白井 七星か。確か資料によると性別は女性。持っているスキルは極再生魔法、両親が一流の冒険者でたまたま手に入れた光り輝くスキルの書を自分の愛する娘に使わせた結果手に入ったスキルが極再生魔法だったつう運の良い少女だな。確かこの魔法はどんな重症さえ治して見せるつう効果持ってる治癒魔法の最上位系だったな。うん、狙われる可能性十分だな」


「しかし、どうするか、俺が助けに行くか、あ、でもかなりの緊急事態だし裏ダンジョン連合に連絡するか」

 え~と、裏ダンジョン連合のお爺ちゃんの電話番号は確か裏ダンジョン連合特別部隊十一番隊の証であるカードに書いてあったよな、お、あったあった、921ー1647-1311と、。


「もしもし、誰じゃお主は。儂の電話番号を知っているなん人なんてほとんどいない筈じゃし、知らない番号じゃし」

「えっと、俺です、泰斗です。緊急事態が起こりました、監視対象白井 七星が攫われました」


「は、何じゃと、攫われただと、それで攫われた場所は分かっているか」

「はい、今俺の眷族に尾行させています、。それで、あの、今から俺が助けに行こうと思っているので行きますけど。助けに行きましょうか?」


「すまんが、それはよしてくれないか」

「え、どういうことですか」


「お主が今行ったら、今後のSクラスの監視に問題が出る上に彼女には許嫁がいてな男の人がカッコよく助けるというのに少し問題があるのだ。少々時間はかかるがこっちで何とかしよう」

「あの、もし、俺が女性になれば問題は全部解決して助けられるんじゃないですか?」


「お主性別転換のスキルでも持っておるのか。・・・。それならば一応問題はない、すまんがお主に頼もう。白井 七星救出任務を」

 救出任務頼まれたな。よし、報酬にちょっと前々から欲しかったスキル頼んでみようかな。


「はい、分かりました、その代わり報酬にスキル鑑定をください」

 さて、言ってみたがどうかな?スキル鑑定は人気がかなり高いし排出率も低いのでほとんどがダンジョン連合が管理し、オークションでもめったに出ないレアスキル、くれるかな?どうなるか?


「なんじゃ、そんなもので良いのか、鑑定スキルだったら裏ダンジョン連合の力を使えば簡単に手に入るものじゃよ。よし、儂の持っているとっておきのスキルの書【超鑑定】をやろう、しかし、【超鑑定】はかなりレアなスキルじゃし、暫くはタダ働きになるがどうじゃ?」


「え、マジっすか、そんな超レアなスキルくれるのですか、ありがとうございます」

「では、頑張るのじゃよ、裏ダンジョン連合特別部隊十一番隊隊長 上野 泰斗よ」

「はい、分かりました、ちゃちゃっと救出してきますね」


 てなわけで、やるか、救出任務。


「スキル反転・性別」


 俺は少々集中し女体化して、白井 七星の攫われた場所にまで飛行した。距離的には30キロメートルだけど本気で飛行すれば5分もかからずに攫われた場所まで行けた。


 そうして今現在も移動している車に飛行で追いつく、一応飛行してる間に死霊虫に車の内部は隅々まで調べさせといた。

 おかけで敵の事はよくわかる。

 まずは敵の人数だが3人、3人ともスキル持ち確定のそこそこの実力者だろうと予想されるが、俺には関係ない魔力を1割ほど使って毒魔法でかなりの猛麻痺毒を作り出し闇空間に入れる。

 その後、運よくというか今のご時世ほとんどの車は自動運転で動いているので、遠慮なく3人に死霊虫を使い闇空間伝いに猛麻痺毒一気に浴びせる。


 もちろん、一瞬で麻痺にかかった後は他の車が居ないのを確認して闇飛ばしでタイヤをパンクさせて堂々と車に乗り込んで、まだ眠ってる彼女をお姫様抱っこする。

 女体化してるせいか一切ドキドキはしなかったが。まあそな辺はどうでもいいか。誘拐犯たちは死霊虫に任せて飛行を使って冒険者教育育成学校まで飛んでいき、待機してくれていた裏ダンジョン連合の人に彼女の身柄を預けた。


 というわけで依頼完了っと。


 驚いたことに【超鑑定】は裏ダンジョン連合の人が白井 七星の引き渡しの際に渡してくれた。


「超簡単に終わったな。さて死霊感覚完全共有を使って闇カスダンジョンスキル集めしますか」


 ――――――――――


 スキル

 闇魔法1422 身体強化773 精神強化2989 骨強化446 魔力強化514 骨太311 打撃耐性235 状態異常耐性462 骨再生265 再生412 腐敗魔法282 肉体強化295 奇声213 腐敗耐性152 肉体再生181 異臭耐性113 美肉体98 美骨格92 腐敗強化153 死霊魔法184 精神魔法133 毒魔法125 異形化24 指揮37 魔法耐性175 飛行212 吐息93 二刀流極1 皮膚硬化252 物理攻撃耐性236 暗黒魔法254 騎乗51 眷族強化95 呪魔法74 悪魔法74 死魔法62 魔法強化173 戦闘狂31 超精神強化6 消滅魔法6 崩壊魔法8 反転・性別・属性1


 NEW 

【超鑑定】


 主人公がいかに人間をやめてるか語るコーナー


 身体能力編


 主人公はスキル身体能力を773個持っている。

 つまり、身体能力がスキル約8個分、身体強化は純粋な身体能力分、身体能力を底上げするスキルなので約80%の上昇、更に魔物を倒すことで微量ながら能力が上昇している&肉体強化もあるので更に身体能力が上がる、ハッキリ言って人外の化け物です。

 秒速70メートル、握力は1000キロを超えて1万キロのもの程度なら持ち上げられる。

 でも、当たり前だけど主人公は日常的にセーブしてますし、全力を出すにはある程度の準備運動が必要ですよ。

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