第27話・悲しき中二病疑惑

 裏ダンジョン連合特別部隊十一番隊隊長というよく分からない肩書を得たわけだが、得たその日に銀行に1000万円振り込まれてた。


 いきなりこの額渡されたら仕事をしないわけにもいかないので、適当な虫を殺して眷族化させてSクラスの人とついでにAクラスと教員についても調べることにした。

 もしかしたら必要になるかもしれないしね。

 それと、裏ダンジョン連合特別部隊十一番隊に入ったおかげで潜れなかった学園内のダンジョンに潜れるようになっていた。

 これは超嬉しかった、てなわけで早速入ろうとしたのだが。


「おい、お前みたいなガキが一人でダンジョンに潜るんじゃねえ、危ないだろ、死なれたりしたら迷惑だろうが」

 多分先輩っぽい人3人に注意されました。先輩かどうか分からないけど。マジで誰だよ?


「いや、大丈夫ですって、俺こう見えてもかなり強いんで」

「は、強いだ、てめえみたいなガキが何いっちょ前に言ってんだ」

「いや、というか、俺これでも裏ダンジョン連合特別部隊十一番隊隊何ですよ」

 俺は早速手に入れた肩書を堂々と自信満々にそう言い放つ。これなら大丈夫だろう。


「あ、分かった中二病か、はあ、俺にもそんな時期があったからわかる。やめときな。一年後俺みたいに死にたくなるぞ」

 ・・・・・・この人元中二病か、どうでもいい知識が増えた。いや、そんなことより弁解だ、弁解。完璧に信じられてないじゃん。


「俺は中二病じゃないから、俺を中二病呼ばわりするな」

「そっか、自覚しない系の中二病か」

 なんかめっちゃ哀れまれた。泣いていいか?


「違う、中二病じゃないから、もう、俺は勝手にダンジョンに入る」

「おいこら、君達何をもめてるんだ」

 グダグダやっていたら監視員の人が来た。ほんで先輩が事情を説明した結果。


「うん、すまないけど、せめて仲間と来てくれないかな、一応ここはダンジョンだし危険がいっぱいある、もし何か起きたら危ないし、起きてからじゃ遅いんだよ」

 何か、哀れまれながら言われた。

 でも、言ってることは結構ごもっともで的は得ている。しょうがない今は諦めるか、いや待っていっそのこと闇助でも連れて来るか。

 それとも他のダンジョン行こうか、ま、とにかくこのダンジョンに入るのは難しそうというか、何か別に闇カスダンジョンで良い気がしてきた。よし、帰って死霊感覚完全共有で闇助の身体に入って闇カスダンジョンに潜るか。


 てなわけで寮に戻って闇助の身体で魔物殺戮していたら。


 死霊虫からSクラスの白井 七星がさらわれたという情報が入った。うん急展開過ぎんか。そんでもって簡単に攫われるとか何処かの姫様かよ。


 ――――――――――


 配下


 闇助


 剣スケルトン1089体


 鎧死霊34274体


 リッチ32118体


 死霊虫78匹

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