第29話・ダンジョン犯罪グループ
「学校まで後少しか、あれ、そういえば、何か大事な事を忘れているような・・・あ~~~、そういえばあの謎のオッサンに俺証拠を集めろといったけど、どうなってんだろう?まあ取り敢えず連絡してみるか」
「死霊魔法・死霊通信発動・謎のオッサン」
「もしもし、謎のオッサン、状況はどうですか」
「はい。主様、状況としては証拠を十分集めれております。そしてそれらはちゃんと闇空間に入れてあります。今はもっと他の証拠がないか調べているところです」
「そうか、分かった、じゃあ、引き続き証拠集めをしろ、後そうだな一応余裕が出来たら他に犯罪を犯しているものの証拠も集めておけ」
「はい、分かりました」
よし、証拠ゲットだぜ。取り敢えずお爺ちゃんに報告するか。
「もしもし、泰斗か、何じゃまた、緊急事態でも起こったのか?」
「あ、それがですね、前ここを襲った人たちの黒幕である森園議員の犯罪証拠が手に入ったのでそれをお伝えしに電話したのですが、取り敢えずどうしたらいいでしょうか」
「お、それは本当か、それじゃあ。すぐにそちらに人を送らせるそいつに証拠を渡してくれ、それと、一つ仕事を頼みたいのじゃが良いか」
「はい、それは、全然構いませんが、仕事って何ですか」
「それはな、ダンジョン犯罪グループの壊滅じゃ」
「ダンジョン犯罪グループですか?それって確かダンジョンに潜ったことのある犯罪者たちでしたよね」
「ああ、そうじゃ、近年ダンジョン犯罪グループが増加しているんじゃが、人手が足らずに全てを裁ききれないのじゃ、そこでお主にダンジョン犯罪グループの壊滅を頼みたいのじゃ、てなわけでお主のスマホに壊滅させてほしいダンジョン犯罪グループの居場所を入れておくから、壊滅させといてくれ、適当に気絶させて拘束か、最悪殺しても構わんから、報酬は前あげた超鑑定から引くのでどうじゃ」
「分かりました。それで大丈夫です」
てなわけで、闇空間から証拠を出しておいて、待つこと5分、証拠を裏ダンジョン連合の人に渡してから。
頼まれたダンジョン犯罪グループの壊滅に向かう。送られてきた地図を見ながら、ダンジョン犯罪グループの場所に向かっていく。
しかし、驚いたことに、壊滅させてほしいダンジョン犯罪グループの数が10もあるんだが。
「そこそこ大変そうだが、ま、ぼちぼち頑張るか」
てなわけで、飛行を使って近くのダンジョン犯罪グループに向かう。
飛ぶこと10分
「到着、しかし、みたまんま廃ビルだな、ザ・悪役がいますよ感があるな、まあ取り敢えず入ってみますか。いや待てその前に一応死霊虫に中を探らせるか、いや探らせるだけじゃなくてついでに死霊虫に麻痺毒を散布させてみるか」
10分後
堂々と入って麻痺している犯罪者共を縛り上げていく。
取り敢えず、片付いたかな。
「さ~て、次だ、次」
20分後
同じ手口で壊滅させた。
「ダンジョン犯罪グループ2つ目壊滅完了、手ごたえがなさすぎるな、死霊虫の麻痺散布強すぎだな、まあいっか、楽なのはいいことだ。といわけで次だ次」
2時間20分後
「ダンジョン犯罪グループ9つ目壊滅完了」
「さすがに疲れた。9だぞ、皆麻痺毒で速攻麻痺するから、移動と拘束しかしないけどさ、疲れるわ~~~、でも、後一つだし頑張るか、家に帰ればゲームだ~~~、読書だ~~~。アニメだ~~~。イエーーーーーーイ」
そう言って、最後のダンジョン犯罪グループの根城である小奇麗なビルに向かい、いつものように死霊虫に麻痺毒を撒かせようとしたら、死霊虫が何者かに燃やされた。
しかも死角から一撃、これは相当な強者がいるな、最後に少しは楽しめる敵が現れたかな。ちょっと楽しみだ。
「結界魔法・一方通行の結界」
いきなり何者かが俺を結界の中に閉じ込めた、周囲を見渡すが誰も居ない。
「火炎魔法・火炎弾」
更に、追い打ちをかけるように何もないところから火炎の弾が飛んできた。
慌てて避けようとするけど、結界に阻まれて逃げられず。
ドカ~ン
思いっ切り当たった。
服はめんどくさくて市販の普段着だったため、全て燃えカスになり、皮膚は焼け、肉まで焼けた、それをスキル再生で治してく。というか勝手に治る。
でも、あんまり喰らうとヤバいな。再生は強いが限度がある、この火炎の攻撃は腕が飛ばされるより再生の力を使う。このままじゃ死ぬな。
ま、後1000回は喰らわなければ大丈夫だろうけど。それに魔石もあるから無限再生可能だし死にはしないだろうけど。うんただ痛いけど。そうなんだよな痛いんだよな。
しかし、この結界がめんどくさいな。
どうするか、う~ん、よし、実験してみるか。
せっかく手に入れたけれど特に使っていなかった魔法、使ってないから成功するかもわからないけど、まあ、試してみるか。
まあでも流石にこんな相手の正体もスキルもわからないのに戦うのはリスクが高すぎる気はするな。
結界を破壊し終わったら逃げるか。もちろん戦ってみたいという欲求もあるが、ここは町中だ。あんまり派手なことがもできないしな。
人死にが出たら責任取れないしね、あ~あ。死者を自由に蘇生できる力があればいいんだけど。まあまだ無理なんでね。てなわけで、まずは結界破壊のための魔法試してみますか。
「破壊魔法・魔法破壊」
パリ~ン
「な、僕の結界をいとも簡単に」
驚いた声は聞こえるが相変わらず姿は見えない。
でも今から逃げるんだから、姿が見えようが見えまいが関係ない。しっかし、破壊魔法成功してよかった。
「全力飛行、さて逃げますか」
3分後
「ふ~、かなり距離かせいだし、暫くは大丈夫だろう、今のうちに、裏ダンジョン連合に応援要請を頼むか」
ダダダダダ
「痛、空を飛んでいるのに、火炎の弾が、まさか、こちらの位置でも分かるというのか」
ダダダダダ
「ちょっと待ってヤバい、飛行をするには集中力がいる、こんなにも絶え間なく火炎の弾が来ると、飛行が維持出来ない」
ダダダダダ
「クソヤバいヤバい、このままじゃ、落ちる、というか、もう落ちている」
ヒュー
ドン
俺は思いっ切り落下した。
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