第7話・再生スキル高すぎんか?
「さ~て、資料室行くか」
てくてくてく
「お~、ここが資料室か」
資料閲覧許可書を使って入るとそこには様々な本が広がっていた。そこから、闇魔法について書かれた本を見つけて読む。
10分後
本自体が薄かったため簡単に読めた。内容を簡単にまとめるとこうだ。
闇魔法はかなりレアで使い手の少ない魔法だということだ。
そもそも論として闇魔法が出て来るダンジョンはあるんだけど、スケルトンとかゾンビみたいなのが出てくるため、人気がないのが根本的な理由らしい。
まあその為、分かってることが少ないらしい。値段も需要がないため1つ千円位らしい、もちろん、人気がないため売られること自体が少ないらしいが、後は一応、使える魔法についても書いてあった。
結論から言えば、闇魔法は様々な闇系魔法の劣化版&闇の力を単体で使えるらしい。
まず、闇系魔法というのは死霊魔法、腐敗魔法、精神魔法、暗黒魔法、毒魔法、悪魔魔法、幻覚魔法といった魔法の事をまとめてそう呼ぶらしいのだが闇魔法は闇系魔法のワンランク下の力を使えるらしい。
詰まるところ、闇魔法で幻覚を見せたり、毒を使ったりが出来るらしい、これはかなりうれしい発見だった。
まあ、でもかなり力が落ちるらしいけど。もちろん、闇魔法オリジナルの闇の力を使っての攻撃や防御も出来るらしい。
というか、闇魔法で劣化させて幻覚をみせたり、毒を生み出すのは凄い非効率で威力が弱いんで使う人はほとんどいないらしいけど、普通に闇の力使って攻撃をしたほうがいいってことですね。
それがラストに書いてあった。俺のうれしさを返せ。
ほんなわけで、闇魔法についてはこんなところだ、その後はこれから獲得するかもしれないであろう闇系魔法についての本を読み漁り、8時55分に資料室を出て剣を指導してもらうため、訓練場に向かった。
てくてくてく
―――――――――――
9時
「俺が今日の剣の教官である、加藤 健仁だ。よろしくな皆」
剣の講師の人はガチムキの30代くらいのおっさんだった。なんか、凄く強そう。というか筋肉凄いな、何、筋肉増強系スキルでも持ってるのかな?
「「「よろしくお願いします」」」
4人の声がはもる。
「お、元気のいい声だ。さてそれじゃ、まずは自己紹介からだ、右から順に言ってくれ、言う内容は名前と年齢、ダンジョンに潜ったことはあるか、どんなスキルを持ってるかだ」
右からってことは、俺は左の端だから最後か、うわ、最後って一番緊張する気がするんだけど。まあいっかしょうがない。
「あ~、はい、俺の名前は真司、年は16、ダンジョンには入ったことはないけど、いつか入りたいと思っています、スキルは持っていません」
真司さんか、16ってことは高1かな、う~ん、なんかこう、普通って感じの人だな。
「私の名前は結衣です。年齢は17歳です。友達と一緒に高1からダンジョンに潜っでいます。スキルは火魔法を使えます」
結衣さんか、ダンジョン経験2年ぐらいか、超先輩だな、それにめっちゃ可愛い。背が少し低めで凄い保護欲をくすぐるような感じだな。
「僕は葵って言います。年は18歳です。ダンジョンには潜ったことありませんが、男らしくなるため強くなるためにここに来ました。スキルは再生を持っています」
葵さんか、3つ年上なのに子供感がすごい、小柄で、肌が白くて強く抱きしめたら折れそうな手足、めちゃ可愛い、妹にして愛でたい可愛さだな。
まあ、妹はもういるんだが。ああいうのは別だ別、俺はあんな兄に金をせびり、平気で嘘をつくあいつを可愛い妹とは絶対に思はない。
さ~て、自己紹介俺の番か。声を出そうとしたら、教官が、
「葵といったな、両親は有名な冒険者かね?」
ろいきなり質問をした。
「いいえ、普通のサラリーマンです。このスキル再生は生まれつき病弱だった自分を心配して両親が買ってきてくれたものです」
「なるほど。そういうことか。しっかしスキル再生は売れば100万越えの超レアスキルだからな。中々良い両親だな」
ん・・・ん・・・ん・・・売れば100万越え・・・俺2つほど使ってね。
「あ~~~~~~~~~」
絶叫した。
「どうしたんだいきなり」
「俺、俺、再生スキル2つ使っちゃってます」
「そ、そ、そうか、気にするな、再生は病気のない人でも持ってたら便利だからな、あ、すまんすまん話が脱線していたな、それじゃあ、お前が最後だ自己紹介をしてくれ」
「あ、すみません、落ち着いて考えればまた手に入れればいいだけですもんね。はい、というわけで俺の名前は泰斗、年は15で、ダンジョンには8日潜っただけです。スキルは闇魔法を中心にそこそこあります。よろしくお願いします」
「よし、これでひとまず、みんな自己紹介終わったな、じゃあ今から皆の力を見るため、俺と模擬戦闘をしてもらう、まずは一番生きの良さそうな泰斗、お前からだ」
「はい、よろしくお願いします」
「いい返事だな。来い。取り敢えず武器はそこにある木剣を使え、スタートの合図は俺がコインを投げるから、それが落ちてからだ」
「では、教官、剣を2つ使ってもいいですか」
「好きにすればいい、じゃあ始めるぞ」
ピン
教官の投げたコインが宙を舞い落ちる。
俺は一気に加速して教官の懐に入り剣をたたき込むが、剣でガードされてしまう。
だから、もう片方の剣で腹に当てようとするが、いなされてしまう。
その後も、何度も、何度も剣を使うがいなされ、避けられてしまう。
「もっと、しっかり剣を握って、腰を落とせ」
教官からアドバイスが来た、その通りにやると、さっきよりも、攻撃が安定し鋭くなった。
「あまり、手首を動かし過ぎるな、自分の重心ずらすな」
「攻撃を仕掛けるときに仕掛けようとする場所に目を向けるな」
「常に周りをよく見ろ、避けられても、ふらつくな、むしろ相手の回避を逆手にとれ」
「回避をする時にスキを作るな、膝をそんなに曲げるな、踏み込むときはもっと、足のバネを使え」
等々
教官から模擬戦闘しながら、アドバイスをもらいながら戦うこと1時間、気が付いたら教官と互角に戦えていた。
――――――――――
何で闇カスダンジョンって人気がないの
闇カスダンジョンは魔石とスキルの書以外何も出ません。正確に言えばネットで出回っている情報では魔石しか出ないこととなっています。
ようは旨味が少ないです。さらに言えば好き好んで、スケルトン、ゾンビがいるダンジョンなを攻略するもの好きは中々いません。それに普通のダンジョンはもっと活気があり、1つのダンジョン数百人はいます。
その為、何かあっても助けが来るという安心があります。しかし活気のない闇カスダンジョンにはそれがないです。以上の理由から人気がありません。
注意
主人公は戦闘の天才です。でも、主人公よりも戦闘の天才はいます。それでも、普通の人から見たら並外れている戦闘の才能を持ってます。そんでもって闇系統魔法にも物凄い才能を持ってます。
後。普通の人間は何時間もダンジョンに潜って魔物と戦うなんて出来ません。タイトルにも書いてありますが。主人公は戦闘狂です。戦闘を苦しいと思わずに行えるガッチガチの狂ったさんです。
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