ここで文章書いてる人って作詞とかする?

※ 移転載しました:

https://kakuyomu.jp/works/16817330663922262667/episodes/16818023213584335486

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 こんにちは、たてごと♪ です。

 元気出ないです。


 ボカロP、というものがありまして。


 お分かりの方も多いと思いますが、いちおう説明入れておきますとまず、『VOCALOIDボーカロイド™』という合成音声歌唱ソフトがあるんですね。

 これを略して「ボカロ™」と呼ぶのですけども。

 通例、ボイスごとに、固有のキャラクターがわれておりまして。

 わゆる『初音ミク™』とかが、有名なアレですね。

 それで、「これに歌を歌わせるところがまるでアイドルプロデューサーのよう」ということで〝ボーカロイド™・プロデューサー〟、略して「ボカロ™P」、なわけです。

 まあ何のことはない、『VOCALOIDボーカロイド™』を使って歌曲を作る人のことですね。

 あ、「™」はお約束です、気にしないで大丈夫です()


 ちょっとやみぶかい話をすれば、べつに歌曲なんか作ってないような人が、ちゃっかりボカロPをってる場合も散見されましてね。

 まあまあ、これといって資格試験があるわけでもなく、認可制であるわけでもなく、ということで言い張った者勝ちなところもあるんですけど。

 じゃあそもそも、何故その人はそんなものったりしているのか、というところを考えていきま

 やっぱやめときますねこの話()


 ぼくも、こっそりうっかり()ボカロPやっておりまして。

 ここで紹介するのはどうなんだ、という説も無くもないですが、ひとつ例を挙げるとこんな感じの歌詞を書いたりしました。



     †



  ことば   作詞作曲:たてごと♪


元素Genuine 原本Genuine 始祖Genuine 真個Genuine

本格Genuine 純正Genuine 本質Genuine

伝統Genuine 威厳Genuine 正規Genuine 信頼Genuine

謹志Genuine 誠実Genuine 本分Genuine


なまめんのうどん買ってさ でて食べてみたんだ

そしたらブニブニぐにょぐにょ 美味おいしくなかったんだ

それで原材料確かめてみたら でんぷん混じってる

だけれどコピーは国産小麦使用 100ひゃくパーセント


実直Genuine 不偽Genuine 真心Genuine


俗にうシメジってやつが シメジじゃないって事

そんなのだれでも知ってる 常識だろうけれど

かシャケって名前で店に並ぶ トラウトってうの

あいつもホントはマスってちょっぴり別の 魚だって


元来Genuine 純粋Genuine 本物Genuine 正銘Genuine

そんな誤魔化しが この世を満たしたら

それがそういう物だ なんて勘違い

みんなしちゃうよね いいのかなあ……


言葉なんか 重要じゃない

そんな事も われるけれど

人はいつも 言葉がだま

だから言葉は 大事なんだよ

大事にしたいね


絶好Genuine 清浄Genuine 具体Genuine 完全Genuine

純然Genuine 正則Genuine 真善Genuine


ダサいって情けないって 言われるのイヤだから

どうしてもゴリゴリもりもり 体裁繕っちゃう

それで肝心な時に化けの皮が はがれちゃったりして

かっこう付けないのがまだ幾らかマシな 赤恥もの


自然Genuine 直截Genuine 生粋Genuine 真髄Genuine

そんな誤魔化しが その身を満たしたら

それがそういう人だ なんて勘違い

みんなしちゃうよね よくないねえ……


言葉なんか ただの飾りさ

そんな事も われるけれど

心なんて 伝わらないよ

だから言葉は 自分そのもの 

気を付けないとね


由緒Genuine 風格Genuine 純真Genuine

無垢Genuine 純情Genuine 素顔Genuine 真価Genuine


素体Genuine 原状Genuine 初心Genuine 真箇Genuine

本体Genuine 常態Genuine 最初Genuine

整然Genuine 基本Genuine 合式Genuine 定常Genuine

本当Genuine 日常Genuine 普通Genuine 



     †



 これはまあ、英語の「genuineジェニュイン」の意味を追いかけてたら、何かいろいろ派生してて面白いなあ、みたいなところから出来た歌詞ですが、いかがでしょうか。

 個人的には、語源である「元素Genuine」から始まって、最後に「普通Genuine」でしめてるのが気に入っておりますが、さて。


 歌詞ですから当然、音やリズムとの兼ね合いもあって、ふつうに平文をつづるのとはまた違った面白味があるものです。

 特に曲だけが先に決まっている場合、そこに詰め込めることばが限られてくるのはもちろんのこと。

 文字数だけ合っていても、メロディによっては発音的に崩壊する、みたいな部分も出てくるものでして。

 たとえば長音に「っ」を割り当ててしまうのは、わかりやすい失敗ですね。

 いざ、そういう時にどんなことばを選んで持ってくるか、というところが腕の見せ所にもなってきます。

 そうこうやっているうちに、ボキャブラリーがいつの間にか増えてる、なんて副次効果もあったりする……かも?


 実際のところ、〝曲は作れるんだけど、歌詞がなかなかなんだよなあ〟みたいな作曲家の人も、案外多数いらっしゃいまして。

 それを募集するようなサイトも有ったりしますので、気が向いた方はちょっとかじってみると、表現の幅が広がったりする、かも知れません。


 ──カクヨム運営様から「小説の執筆活動と関係ない内容」「勧誘」に該当すると判定されないことを願って(

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