第17話 バレンタイン①
山田くんの気持ち編🔥
最近、トモコさんの様子がおかしい。
例えば、自分の部屋だというのに、
その綺麗さにわざわざ驚いたり、
僕との関係はいつからか聞いてきたり、
手を繋ぐと、首まで真っ赤にして照れたり。
初々しさが戻ってきたといえば、
素敵な話なんだろうけど。
最近のトモコさんは、なんか変わった。
「トーモコさん。」
『はい。』
いつもだったら、なあに山田くんって、
甘やかしてくれるというのに。
「バレンタインください!」
『バッ!バレンタイン!?』
いやそんなに驚くかなあ、、
カップルだったら大事な記念日の一つに
数えてもらってもいいくらいのイベントだろ?
『うん、、用意しておくね。次までに。。』
「もしかして手作りくれるのー!?」
ほんとは今日もらえなかったことがショック。
というか、自分から言い出すのなんて相当
迷って迷ってだというのに。
これは絶対、
手作りじゃなきゃ許してやらないんだから。
『いやいや、それは山田くんに食べさせるにはちょっと、ね?ほらわかるでしょー?』
「今日ないの?」
『それはほんと、ごめん忘れてて。』
「いつも記念日のお祝い、してくれるのトモコさんじゃん。」
ほらね、最近、「普段のトモコさん」の話をすると、ハッと驚いた顔するんだ。
これだって、今パッと出た嘘だというのに、
そうだったねーって、、やっぱりおかしい。
何かがおかしいんだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます