#140字小説 7/23投稿分その2 第十五集

天邪鬼な君最初は何だとムカついた

最初は照隠しだったの

天邪鬼な君それがキミだと理解した

それがワタシの性分で

天邪鬼な君次第にカワイく思えたよ

次第に態度が変ってく

天邪鬼な君段々“コイ”に落ちてった

段々ワタシも変れたわ

天邪鬼な君今夜はオマエを離さない

今夜アナタと結ばれる #140字小説

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父は昔気質で頑固な人でした。

妹の初産の時も。仕事から戻り病院へ行くと丁度出産が終わった所で。父に状況を訊ねました。

「どうだった?」

「問題ない」

「大変だった?」

「そうでもない」

「心配した?」

「してない」

暫く吸っていない筈の煙草。

待合室の灰皿は吸い殻で一杯でした。 #140字小説

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芸能界。それは光り輝く夢の世界。

「興味ある?」

差し出された芸能事務所の名刺。

二つ返事でOK。即日契約書にサイン。

初仕事はAV紛いのプロモ撮影。全然売れなかったわ。

繰り返される性的な接待。枕営業。身も心もボロボロになった私…


「壊れちまった。もうシャブ漬けしかねえな。」 #140字小説

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ユーチューバーになりたい。

だって楽じゃん?出社なし好きな事して生きてける。

特技?不要。学歴?不問。こんな楽な商売ある?

容姿で売るのは無理だから世間の話題に乗った。衆目を集めるため何でもやった。犯罪スレスレ迷惑行為を繰り返した。

今じゃ年商1憶円!…という夢を見たのさ。 #140字小説

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ピーマン嫌い!無くなってしまえ!

そう思った次の日。食卓からピーマンが消えた。

友達と大喧嘩。あいつなんか居なくなれ!

次の日学校に彼の席は無かった。

両親に叱られた。こんな親要らない!

目を覚ますと見知らぬ場所。

お母さんは?

と聞く僕を孤児院の院長が不思議そうに見つめた。 #140字小説

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