#140字小説 7/22投稿分 第十二集

終電で帰宅。

都内から1時間半の最寄り駅まで来ると誰も乗っていない。

駅に着き電車を降りる。

「あっ…」

電車とホームの隙間にヒールが引っ掛かり転びそうになった。

脱げた真っ赤なヒールを拾おうとした時、電車とホームの隙間に…何か言いたげにこちらを見る蒼白い顔が…目が合った。 #140字小説

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終電で帰宅。

電車で1時間半。駅に着き電車を降りる。

「あっ…」

電車とホームの隙間にヒールが引っ掛かり転びそうになった。

脱げた真っ赤なヒールを拾おうとしたけれど、なかなか取れない。

グッと力を込めて引っ張ってみると…そこにはヒールのかかとをしっかり掴む血まみれの手が…。 #140字小説

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終電で帰宅。

電車で1時間半。駅に着き電車を降りる。

「あっ…」

電車とホームの隙間にヒールが引っ掛かり転びそうになった。

脱げた真っ赤なヒールを拾ってみると、何か丸いものが付いていた。

り、林檎・・・・?


ハイヒールリンゴ。 #140字小説

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終電で帰宅。

駅に着き電車を降りる。

「あっ…」

電車とホームの隙間にヒールが引っ掛かり転びそうになった。

脱げた真っ赤なヒールを拾おうと屈んだ時、突如現れた緑色に輝く魔法陣。

私の体は光に包まれた。

「ああ…なんかキモティイー…癒されるぅ~…」


大回復(ハイ・ヒール)。 #140字小説

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終電で帰宅。

駅に着き電車を降りる。

「あっ…」

電車とホームの隙間にヒールが引っ掛かり転びそうになった。

脱げた真っ赤なヒールを拾おうと屈んだ時、隙間にいたちっちゃいオジサンと目が合った。

忙しそうに働いていた。

「おう、ちょっと待ってな…お待ちどお様ッ!

ハイ、ビール!」 #140字小説

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