#140字小説 7/20投稿分 第八集
僕は二酸化炭素。化学式はCO2さ。
お空をふわふわ浮いてたら、大きな欅に呼ばれたよ。
欅の中に入ったら、体が2つに分かれたよ。
酸素はどこかへ飛んでって、残った炭素は木の中さ。
欅の一部になった僕、炭素は周りの水たちと、手を取り合って育ってく。
今じゃあ立派な欅の樹。 #140字小説
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高校の頃好きな子がいた。3年間同組。
校則で禁止されても大半の人は髪を染めた。
けど彼女は漆黒ロング。サラサラヘアーをなびかせ「黒髪は日本人の誇り」と言った。
ずっと好きだった。友達になれたが告白は出来なかった。
社会人5年目。縁遠くなった彼女からの手紙…
「今度結婚します」 #140字小説
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俺の仕事は特殊清掃。
母親の事故死。孤独になった生後1年の赤子。畳は子供の手が何かを求めるような、どす黒い染みになっていた。
畳の交換。消臭除菌。遅くなった。
夜闇の中道の駅に向かい帰りのバスを待つ。
疲労で眠りについた。
「ママ…ママ…」
座席の下から小さな手が俺を掴んだ。 #140字小説
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走るのだ。走らねばならぬ。
「どんなに苦しくても膝が痛くても、日の丸をつけていると思うと頑張れる。」
「オレ日の丸を背負ってなかったら、あんなに頑張れなかったよ。」
「ドーハの時オレは38歳。自分のためだけだったら、とっくに辞めてたよ。」
走れ!ラモス! #140字小説 #名言 #ラモス瑠偉
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走るのだ。走らねばならぬ。
「無理だよ~。」
「イケるって!頑張れ頑張れ!出来る出来る!絶対出来る!もっとやれるって!」
「無理だよ~。だってボクお菓子だもん。」
走れ!チュロス! #140字小説
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