#140字小説 7/19投稿分その2 第七集

一人の女性が道の駅に向かうバスの前に飛び出した。

顔はぐちゃぐちゃ、持ち物は何一つ無い。長く身元不明だったが、3か月後、近くの女性と判明。

1歳の子供がいたが部屋で死亡しているのを発見。ずっと放置され半ば液状化していた。

「ちょっと異世界行ってくる。」母親の書き置きだった。 #140字小説

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僕は化石燃料。二千年前は欅の木だったんだ。

土の中で蠢いて、ずっと寝ていた僕だけど。鉄の管が入ってさ、僕の体が吸われてく。

やっとお外に出られたよ、まあるい容器に入れられて。

熱っ!アチチチ燃やされた。

石油になった僕だけど。やっとお外に出られたよ、二酸化炭素に戻ってさ。 #140字小説

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残業で仕事が長引いた。田舎では帰りの電車はもう無い。

俺は走った。刻限まで十分な時間がある!走るのだ。走らねばならぬ。

閉じられそうなシャッターに齧りついた。

ついに舞台に登り、引き揚げられそうな想い人にひしと抱きつき、握手した。

【AV女優ハグ&握手会会場】

走れ!エロス! #140字小説

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俺は走った。刻限まではまだ時間がある。走るのだ。走らねばならぬ。

手を下にさげて両手を揃えて左右同じ方向へ。カニ走りでイチニッ。イチニッ。

欽ちゃん走り。

走れ!ワロス! #140字小説

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走るのだ。走らねばならぬ。

「無理だよ~。だってボク野菜だもん。」

走れ!メロン! #140字小説

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