第五話 新人
溜まり場 美空/に組の皆
今日は吹雪さんが最後だった、誰か新しい人を連れて来た。
「すまん遅くなった、荷が遅れてね、それと新人を紹介しよう」と来たのであった。
「姫君からの文もある」とまず文を渡されたので読むことになった。
新しい方は所在無さげにしている、仕方がないと思われた。
確かに〈
異能とかは書いてないようなので、何か別のお役目があるものと思われた。
そして武器に【小銃】と書いてあるのと共に【散弾銃】と書いてあった。
ここは軍隊か? と思ったが、間違いではないので、置いておくことにした。
それを皆に回し読みをしていく。
一回りして回ってきたので「確かに」と吹雪さんに渡した。
「改めて紹介しよう、斯波麻美さんだ、普段はウチの探偵社の経理を担当してもらっている。宿舎は二棟目のホ号室だな、武器はともに長物なので近距離は古武術とナイフで担当してもらう」と一通り説明し終えると。
「今ご紹介にありました斯波麻美です、階位は二級です、よろしくお願いします」と挨拶された。
お返しに「神無月美空です。階位は一級です。普段は御霊神宮に居ります」と私は伝えた。
「わらわは周防みことじゃ、階位は三級で、美空と同じく御霊神宮に
「私は
「アタシは
「私はほとんど説明の必要が無いが、階位は二級上だ」と吹雪さんが追加した。
「普段はここで皆溜まり場として情報収集をしたり雑談したりしている、仕事の時以外はだが」と吹雪さんは付け加えた。
そして追加した「このメンバーの他に外部要員として都警察の
「また神宮の長と警察の署長はメンバーが誰かを知っている」とも付け足した。
「まだ斯波さんはまだ知られていないが、私たちは右京区の九条辺りにある、白根医院の院長に顔は割れているが、どこの誰というところまでは、分かっていないはずだ、まあ有名な私と美空さんはバレているだろうが、それでもどこの組みとかそういうところまでは分かっていないはずだ、が彼女らには注意を払ってくれ」とも追加していた。
「あのお医者様は白根医院というところにお勤めになっているのですね、ということは全員グルでしょうか?」と私は聞いた。
「あー、その懸念はあるな、まとめて一括りにして、女医者と看護婦は要注意だ」と吹雪さんは付け加えたのであった。
「術士が今いるのは、外区のぬ・る・を・わ組と、い・ろ・は・に・と組だけだったな、ほ・へ・ち・り組には術士がいない、特に新興の、り組は何も知らん連中が多い、無知がゆえに何でもしようとするが、させてはいかん」とも注意された。
「それと一級が在籍する組は、い・ろ・に組だけだ」と、さらに重要な所をいった。
「今言った組は北東守護の任を大きく帯びている、い組は大内裏を守護しなければならんから実質の北東守護は、ろ・に組に任されるわけだ。そしてこれもいっておかねばならんな、い組を除く、に・ぬ組にしか二級上はいない、他の組は二級が指揮をとっている、い組は一級の指揮だ」とも吹雪さんはいわれたのであった。
不思議そうに麻美さんが吹雪さんを見ているので、吹雪さんがそれに答えた。
「あ、私か、私は単純に歳の理由で私が指揮を執っているだけだが? 純粋な力量差でいえば私は美空さんには絶対に勝てないぞ?」とも吹雪さんは、追加されたのであった。
「最近までは美空さんが上でもよかったんだけどな、盟治二十九年四月二十七日から決定されてしまったからな二十からが、成人になってしまったからな」といわれてしまったのであった。
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