少女狂気3
東京のホテル街、ギラギラとしたネオンの光と人の汚い声が紛れる夜に少女は一人立っていた。
ブレザーにパーカーを身につけ顔を隠しスマホをいじる。スマホにはある男からの連絡が来ている。
「君が『 猫』くんか?」
お世辞にも綺麗とは言えない汗ばんだ顔に見れば見るほどに醜い太った体。指には高価そうな指輪をはめている。
少女はフードをとり笑顔を向ける。
「初めまして、今日はよろしくお願いします」
真っ黒なロングヘアーが風になびき、一見清楚に見えるが男はすぐに思った。
『 この女は上物だ』と。
「ああ、早速行こうかね」
少女の肩を抱き歩き出せば体を寄せまさに猫のように甘える仕草に男は熱が上がる。
ホテル街の最上階、その広い一室に入ってすぐに少女はベットに身を任せ男がそのまま覆い被さるように上に乗る。
「清楚な見た目をして随分淫乱な体をしているなぁ?」
少女の服を破るかのように剥ぎ取れば真っ白で傷一つない綺麗な肌が見える。体格も小さめのわりに出るところは大きく出ておりまさしく『男の好む』体型だった。
「だって待ちきれないんです…早く、早くください…」
恥ずかしそうに顔を手で隠し呟けば男はニヤリと微笑んだ。
ギシギシ、ギシギシとスプリングが軋む音と肌が重なりぶつかり合う音、そして少女と男の喘ぎ声が室内に響く。
「あ、もう、もうだめ…」
「ああ、わしもそろそろだ、たっぷりやろう」
肌をぶつける音をさらに加速させ男は頂きへ向かおうとする。少女もそれに合わせ声が高まる。
「あ、ああだめ、だめもう……」
男が頂きへ届くその刹那、少女と繋がっていた所が熱く熱をもった。だがそれは男の望むものではなく次第になにか液体がこぼれる感覚と痛覚が走る。
「……は、え?」
ゆっくりと恐る恐るそこを見る。気づいてしまった。男についていたものが体から離れ『切り落とされている』
「はぁ……もう我慢できなかった……」
「あ、ああああああああああああ!!!」
気づくと同時に切り離されたそこから血がドバドバと溢れ出す。それを見ながら少女は次第に体を変化させていた。真っ黒な髪は一部紫に染まり目は金に染まる。頭からは山羊のような角が生えしりの辺りから先端がハートになったしっぽが出ていた。
「ひいぃぃぃ!!あ、悪魔!!」
「うわ失礼なおっさんだなー僕は一応人間だよ?半分だけね」
『茉夢ちゃん、情報報告して』
「おっとごめんね逢水ちゃん!ちょうど今第一ステップ完了だよー☆」
耳に付けていた無線に対応しながら切り離された男のそこをグリグリと強く踏みつける。
「ぁぁああああああああああああああああああああああああああああ!!ふざけるな!!殺してやる!!もうすぐ家来共が来るはずだ!!」
「あーやっぱりそういうのいるのかー大丈夫かなー?」
呑気に言うと扉が強くゴンゴンと叩かれる。
「た、助けろ!!わしを助けろ!!」
「きゃ!」
男が急いで茉夢を押しのけ扉へ向かう。
ガチャガチャと扉の鍵をはずしたと同時に扉が開かれる。そこには大量の血溜まりと人が倒れてた。
「ひ、ひぃ!!?」
「うわ、この男達相当偏食家だな。血がドロドロでまずい」
「何人か持って帰って杏ちゃんのご飯用にしようと思ったけどダメかぁ」
この血溜まりを作ったであろう二人を見て男は放心する。その隙に蜜雪がトコトコと走り茉夢に駆け寄る。
「服、持ってきた。」
「わぁ!ありがとう蜜雪ー!!ってあれ?雪蜜も来てたの?」
『ちょっとみんなー好き勝手してないで早く終わらせなよ…』
扉には杏と彩目、ベットの上には茉夢と蜜雪、雪蜜。追い詰められた男は必死に体を動かそうとするがその場にいるもの達からの圧倒的恐怖感に動けずにいる。
「ねぇおじさん、なかなかいいの持ってるんだよねぇ」
蜜雪の手にある男から取れたそれを固く立たせおっさんの下の穴に突っ込む。
「やめ、やめてくれぇぇー……!!」
「あんた、ほかの女にそれ言われてやめた?やめてないだろ?」
「あ、あ、あがあ!!」
杏は男の手の甲をヒールでグリグリと嫐る。
蜜雪はビデオを回しその姿を高みの見物。
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