第17話 モノローグの役割

 皆さま、こんばんは! ご無沙汰しております。本日は涼しい風が吹いておりまして、好きな季節にだんだん近づいてきたかなと。湿度がなく大分過ごしやすくなりましたよね。


 先日、ドライフルーツとナッツのコンフィを作りまして。好みのドライフルーツとナッツを刻んでハチミツに絡めオリーブオイル漬けにするという簡単レシピです。焼きたてパンに乗せるととても美味しい。既製品を購入するよりかなりの割安で作れますので、ご興味ある方は作られても楽しいかなと思います。



       ◇



 さて、執筆のお話です。更新2週間も空いたものですから、奥森ちゃんとやっとんのか! と思われた方もいらっしゃるかなと思いますが。


 執筆、実はかなり順調でして、マイペースで少しずつ進めております。いつもは無茶な日程ばかりなんですけど、今回は本当に余裕がある。推敲はじっくり取り組まねばなりませんから丁度いいです。


 セラの森、物語は中盤を無事突破しまして、セラの師匠が旅立ったセラを思いながら本を執筆する<モノローグ(独白)>の箇所に入ります。


 内容的には気に入った出来栄えなんですが、ちょっと短い。なので、もっと膨らませないだろうかと参考文献など読んでまして、モノローグと言えばこれだよ! と、芥川賞作家の田中慎弥先生の『神様のいない日本シリーズ』を手に取りました。


 実はこの本、何年も前に同先生の芥川賞の『共喰い』を読んで感銘した奥森が勢いのあまり買ってしまったものだったのですけど、途中でドロップアウトして本棚にずっと放置してた作品でして……


 当時のわたしには難しすぎて理解できなかったんですよね。ところがですよ、昨日開いてみたら無茶苦茶面白い! 本をへらへら笑いながら読んだのなんて久しぶりです。


 どういう作品かといいますと、実は全編モノローグの作品なんです。1章だけとか、1部分だけとかならありますけど。作品丸々モノローグってすごいですよね。で、参考にならないかと。


 物語は香折という少年が野球部で6年生にいびられたという事実を知った父親が扉越しに語り掛けるところから始まります。そこからずっと親父の独白です。じいさんが豚殺しをしたとか、蒸発したけれど野球やれという手紙だけは送られてくるとか、母さんとの出会いとか。最後まで香折はしゃべりません。扉の前からも動きません。ずっと親父が喋ってるだけの独白です。とても面白かった。


 物語のモノローグにおける役割って何だと思いますか。モノローグって別に短くてもモノローグですから、全くないという文章は少ないでしょうし。ネットではモノローグのない文章は卵の乗ってない親子丼! 的な表現されてましたけど(正確なのは忘れました!)。味気ないということかもしれませんね。


 あまり意識して執筆したこともないですけれど改めてその意味を考えると深いな~と。1つは読者との距離が近くなりますよね。ものすごく近くで語られてるような気になるんです。心の深くに落ちていくような感じの。あとは何かな、描き方も変えれば物語のいいアクセントになるかと思います。


 というわけで、これからモノローグをじっくりいじっていこうかなと。語る力が欲しいとは相変わらず思ってます(16000字ようやく増えた!)

 真面目にやっておりますよ、というご報告でした(≧◇≦)



ミーアキャット

https://sp.bokete.jp/boke/10085302

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