第16話 回想を上手く使おう
皆さま、ご無沙汰しております! 少し前に近況ノートでお知らせしたんですが体調を崩しておりまして。というか、抗原検査は陰性だったのですが、家族みんなコロナだったのでわたしもおそらくそうだったのだと思います(;´Д`)
ご心配をおかけしました。無事治りましたので、また頑張ってまいりたいと思います!
◇
今、現在セラの森の鋭意改稿中です。1章で精霊の宿った大樹を焼いたセラは森を捨て、つづく3章の冒頭では海上の船舶の上にいます。船舶で読書に興じて、新たに出来た旅の仲間と言葉を交わしながら森からの逃走の経路を思い返しています。
何がいいたいかといいますと、ようするに森からの逃走シーンを回想で処理しているのですね。回想にした理由はいくつかありますが、そのままの時系列でいくと文章がのっぺりとしてしまうということ。文脈に変化をつけるためにそういう選択をしています。
でも回想って難しいですね。自然と回想に入って自然と戻る。これが出来ないと作品上では激しい違和感につながります。今のところ違和感なく進められているとは思うのですが、例によって夏目漱石のすっきりした文章など読んでると、奇をてらったことはしなくてはいいのではないかとも思えてきまして。
せっかくの機会ですから現在、改稿にあたり回想をやめて普通の順序でいってはどうだろうと検討している段階です。
3章はやっぱりエピソードが多いので、順当にいくと……
森からの逃走 → 海辺の町での出会い(長い) → 船舶に乗る → 寄港地でのエピソード(長い) → セイレーンに出会う → 退治する → 仲間との別れ
特に前半部分が問題です。本題ではない船舶に乗るまでを延々と語ることになりますので、やっとこさと乗船したところで読者の興味が離れてしまうのではないかという懸念があります。
だからこそ、先に乗船してるシーンを持ってきたわけですが。
しかし、例によって上橋菜穂子を読んでいると逃走部分を厚く語るのも悪くはないのではないかとも思えてくるのです。あんたに厚く語る力量はないよ! と。それは分かっていますが、どうなんだろうね文章のセオリー。と思ってます。
脳内で色々とシミュレーションを重ねてますが、回想に頼らず書くのがいいのか、回想のままでいいのかすごく迷いどころです。
ネット巡ったら、初心者は極力回想は使わない方がいいという意見もあります🔰(もう6年書いてますけれどね。上手く駆使したいものです笑💦)
皆さまは回想シーンどう扱いますか? 敢えて書いてないよという方いらっしゃるかな。マンガじゃ回想読むの飛ばす方もいるらしいですね。
読むのはお好きですか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます