第18話 触りたいなら触ってもいいのよ?part2
響子さんと一緒にカップルシートに座ってアクション映画を見た僕たちはショッピングモール内を歩いていた。
「面白かったね映画!」
「まさか響子さんがアクション映画好きだとは思いませんでしたよ」
「意外だった?」
「そうですね」
「アクション映画って面白くない? あのハラハラ感とドキドキ感がたまらないんだよね~」
そう言って響子さんはシャドーボクシングをした。
「さて、これからどうしよっか」
「どうしますか?」
「ノープランなんだよね~」
「じゃあ、とりあえずブラブラ歩きますか?」
「そうね~。あ、じゃあ、あのお店に行っていい?」
ニヤッと笑った響子さんが指さした先にあったお店はランジェリーショップだった。
「一人でどうぞ」
「え~。誠司に選んでほしいな~」
「じ、自分で選べばいいじゃないですか」
「誠司の好みを知りたいんだよ。どうせ付けるなら誠司の好みのやつを付けたいじゃん♡」
「無理ですって。入れないです」
「聞こえない~」
響子さんは聞こえないふりをすると僕の腕に抱きつきいてきた。
そしてそのままランジェリーショップへと連行された。
「ほ、本当に入らないとダメなんですか?」
「そうね~。じゃあ、選ばしてあげる。私と一緒にお店に入って下着を選ぶか、このままホテルに直行するか」
何その究極の二択!?
僕にそのどちらかを選べと……。
あの日、響子さんとホテルに泊まった日のことが頭に蘇ってきた。
――――童貞捨ててみる?
その一言は鮮明に頭に記憶されていた。
だから、ホテルに直行は無理だ。
かといって、ランジェリーショップに入るのは恥ずかしい。
どうすればいいんだよ!?
でも、どっちかというとランジェリーショップに入る方が……。
「はい。時間切れ~。というわけで、誠司は今からホテルに……」
「分かりましたよ! 入りますから!」
「じゃあ、行こう♡」
完全に響子さんの手のひらの上で転がされていた僕はランジェリーショップの中に入った。
入ってすぐに分かったことは完全に場違いだってことだ。
お店の中に男性は僕一人しかいなかった。
他の女性のお客さんからの視線が痛い。
そんな視線を気にしているのは僕だけのようで響子さんは楽しそうに下着を手に取って見ていた。
「ねぇ、誠司どれがいいかな~?」
右手にはセクシーな黒のブラジャー。左手には清楚系の白いブラジャーを持っていた。
「ど、どっちでもいいんじゃないですか……」
「それ女性に一番言っちゃダメなやつだからね。私は誠司君が好きな方を聞きたいの」
「ど、どっちも似合うんじゃないかなって意味です」
スタイル抜群の響子さんならどっちも似合うだろう。
あの日の赤い下着を付けた響子さんの姿が頭に蘇ってきた。
「そう。じゃあ、どっちも試着してみようかな」
そう言うと響子さんは試着室へと向かっていった。
お店の外で待っていてもいいだろうか?
「あ、ちゃんと、試着室の前にいてね?」
「……はい」
どうやら逃げられないらしい。僕も響子さんの後に続いて試着室へと向かった。
響子さんが試着室の中に入り、僕はその前で待っていた。
服を脱ぎ始めたのか、衣擦れの音が聞こえる。
これはヤバい……。
してはいけないと思いつつも、想像してしまう。
響子さんの下着姿を見たことがある僕は服の下に隠れているスタイル抜群の体を想像することは容易だった。
「誠司いる?」
「い、います……」
返事をするといきなりカーテンが開いた。
「わぁ!?」
いきなりのことに僕は思わず大きな声を上げた。
「あはは、声大きいよ」
そんな僕を見て響子さんは涙目になるくらい笑っていた。
どうやら先に選んだのは清楚系の白いブラジャーだったようだ。
その豊満なおっぱいの谷間が眩しい。
谷間に釘付けになってしまいそうなのをぐっとこらえて、僕は目を逸らす。
「い、いきなりカーテンを開けないでくださいよ!」
「その驚く誠司の顔が見たかったんだよ♡」
「だから! からかわないでくださいてば!」
まったく悪気を感じていない響子さんは「それで」というと、その谷間を強調するように両手で寄せた。
「このブラジャー似合ってる?」
「に、似合ってるんじゃないですか」
一刻も早くこの場から立ち去りたい僕は響子さんのことを見ずにそう言った。
「すぐに顔を逸らして、ちゃんと見てないくせに。ちゃんとこっちを見なさい」
響子さんは僕の顔を両手で挟むと強制的に自分の方に向けた。
せっかく見ないように顔を逸らしたのに、強制的に向けられたらそれにしか目が行かなくなってしまった。
「誠司のエッチ」
「ち、ちが!?」
「女性は視線に敏感なんだよ」
「だから、ちが……」
「ふふ、焦っちゃて可愛いわね♡ そんなに私のおっぱいが気になる?」
またしても響子さんの手のひらの上で転がされている。
僕が谷間を見て、響子さんにからかわれて、焦るまで、響子さんの予想通りの展開なのだろう。
「触る?」
「触りません!」
「触りたかったら触ってもいいのよ? 足と一緒で」
「もう、いいですから次のやつを着てください!」
このままではいつまでもからかわれ続けると思った僕は怒った口調でそう言った。
「怒らせちゃったかな? ごめんね」
「怒ってませんから。とにかくお店から早く出たいので、次のやつに着替えてください」
僕が怒ってないことに安堵した響子さんはカーテンを閉めて次の下着に着替え始めた。
それから僕は数着の下着を見せさせられてた。
響子さんが買ったのは最初に着た白いやつと水色のやつを買っていた。
ようやくお店から出た僕たちはショッピングモールを後にして奈美さんの自宅に向かっていた。
☆☆☆
そろそろ週間ランキングトップ10に入りたい(笑)
現在11位!
ご愛読ありがとうございます!
ところで、どこまで攻めていいんでしょうか?(笑)
こういう系の話を書くのは初めてなので塩梅が難しい(笑)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます