赦されたテロリスト

てると

2022年2月11日早朝に見た夢

 どうも心地のよい読後感の夢を見た。

 何かの取材で20代前半と思しき女性の自宅を訪ねた(或いはまだ10代かもしれない)。女性は笑顔で、眼鏡の奥の優しい眼差しで私を出迎えてくれた。その女性は、なにやら日本人ではないらしい。日本語は堪能なのであるが、どうも韓国人らしい。勉強は物凄くできるらしく、語学で苦労したことはないとか。しかし、どうやらテロリストのようだ。さて、居間に通される(夢の素材がそうなのだろうが、明らかに居間が私の実家である)。そして、他の取材メンバーも含めて取材開始である。およそ現代的な取材方法とはかけ離れており、その居間の壁一面に紙を貼り付けて、そこに私を含めた取材陣やそのテロリストの女性が事のあらましをマジックで書きこんでいくというスタイルだ。このあたりではっきりしたが、女性は日本で100人単位の人を殺したテロリストらしい(これはどういうことだろうか。普通100人も殺したら死刑だが、何か特例があったのか、それとも単に年齢が死刑になる年齢ではなかったのか)。女性は生い立ちを語り始めた。どうもはっきりしないが、やっぱり韓国出身ということらしい。両親は日本のルージックマンだとか(※ルージックマンとは、私の推測では宝石を扱う商社に勤めている者のこと)。そして、彼女はある程度の年齢(中学か高校ごろか)になったときに日本に来たらしい。そして、札幌商業高等学校という全国有数の進学校に入ったそうだ。とても勉強ができたようで、語学でも勉強でも苦労しなかったそうである。そして彼女は、ここに在学中か或いは卒業してすぐにテロを起こしたようであった。私が彼女の両親の職業を失念したので再度聞いたが、ルージックマンだそうである。

 そんなところで目が覚めてしまった。しかし、やけにいい夢を見た心地になった。

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赦されたテロリスト てると @aichi_the_east

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